動く飾りeye

22.11.07

ゴルチエです。ヴィンテージメガネの世界に限れば、ある程度の価値が確立した存在になりましたので、カザールとかアメリカンオプティカルとかローデンストックとか、ブルバキが特に何か言わなくても既に伝わっていることが多いと言いますか、言うと逆に購買意欲下がるわーみたいなことになりかねないメガネです。

でもこれは、数あるゴルチエの中でも特に面白いので、レストアするにつれて言いたい欲が止められ無くなったので書きます。

正面は、まさに前回のビジョメガネ的なあの時代の素朴なオーバルメガネです。サイズは52□18で、メガネ界の標準オブ標準サイズです。それはつまりユニクロのMサイズみたいな感覚です。

横がゴルチエらしさ全開でゴツイです。

上から下から横から、様々に撮ってみました。針金がグルっとテンプル上のコマみたいなパーツを経由して1周しています。バネ蝶番を剥き出しの構造にした感じにみえませんか?実際は違いまして、ただテンプル上のコマが動くだけです。バネ等のメガネの機構に対して何も関与していません。純粋に飾りです。でもそれを侮ってはいけなくて、混じりっ気無いただの飾りなんですけど、これは動く飾りなんです。動く飾りは、身に付けるものでは珍しいと思いますし、その動く動力がメガネの腕を開く動作に連動しており、飾りを動かす為だけに何か特別な操作を要していません。自然な動作の中に、“で、なに?”の極みみたいな飾りがついたフレームです。そんなメガネはこれが初めてです。

もう90年代といえども20年以上は経っているわけで、ナイロン系のパーツは取っ替えです。強度もそうですけど黄ばみも気になりますからね。あとは柔軟性が無くなって硬いんです。

鼻パッド変えました。元の物もお渡しできるように保存してありますが、ちょっと表面が滑っています。デッドストックなんですけど、パッドだけが先にダメになっているケースは多いです。使えるっちゃ使えるくらいの状態でしたが外しました。あとは、チタンパッドにするだけでカッコ良さが倍増します。ゴルチエの時代にはまだチタンパッドは存在していなかったはずで、フレームの意図するところからすると、むしろチタンパッドとかの金属の塊の鼻パッドの方が統一感が出てカッコいいです。

このゴルチエはサングラスラインでした。薄い色レンズが入っていましたが、濁っていたので透明に変えております。レンズは特に何の刻印もない、汎用のCRレンズだと思います。

好みの問題ですけど、なんとなく超普通のメガネ然として佇んでいるほうが面白くてカッコいいと思ったので透明にしました。せっかくのナイロールフレームで横と下にレンズのコバが出ますから、濃さ10パーセントくらいの色レンズも良さそうです。それくらいの濃さですと、掛けても正面は普通のメガネに見えて、色が入っていると他人から認識されずらくて、横から見たときにコバが綺麗に発色して気分が良いです。

飾りの動きは、インスタに載せます。

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