本筋ではないところzakki

21.03.03

この前の本『認識と反省性 ピエール・ブルデューの社会学的思考 磯直樹 法政大学出版局 2020』から抜粋です。本筋ではなくて、準備の部分ですし何ならブルデューの言葉ですら無いんですけど載せておきます。どこまでも先回りされている感覚です。よく使う言葉を基に、自分の思考をも分析の対象として認識が出来ているというのが、プロの技ですね。

「(p.308)…みずからが大衆(mass)を構成する一員にすぎない存在である、と考えたがる人間はだれもいないのであり、したがって、じつのところ大衆(masses)などというものは存在せず、他者を大衆とみなす方法のみが存在するということを、わたしたちは認識し他者に礼をつくすべきなのだ」

マスを敵対視していないと宣言するだけではダメで、マスを想定した時点でその眼差しが、相手にも自分にも向けるそれがアウトということでしょう。大反省。

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