アーカイブ:2月2020

明日は休み
営業案内

20.02.28

数学の演奏会聞いてきます。よって、店は休みです。日曜日にお待ちしております。

足の取り付け
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

20.02.21

色々あって、銀無垢の在庫化から。銀無垢という表現がおじさんなのか。ふと思う瞬間があったので言い直します。スターリングシルバーのメガネです。鼻パッドの足つきです。昨年、特注製作の銀無垢のパッドも装着した、デラックス版にしてみました。デラックスという表現、しなくなりましたね。いまはプレミアムの時代でしたね。

鼻パッド有りにすると、良いこともあります。装用感の向上ももちろんですが、美観もあげられます。上の写真の通り、山のトップが突き出せます。

鼻パッド無しのときには、フロントの成す平面よりも山のトップが奥まってしまいます。日本人の鼻のトップが凹んでいるからです。そのように処理をしないと、かけた時に睫毛がリムに当たる、リムの下端が頬に当たる等々の、フィッティング技術では解決出来ない問題が多々生じます。最後、掛けた姿が美しくありません。

立体感が得られて、掛け姿もこれなら美しいでしょうね。

これは、私の勘違いと、それをメーカーさんがカバーして下さったので載せておきます。SPMと同じ要領で、山の足を切って上にのせ、空いたスペースにパッド足を付ける、それはそうなんですけど、今まで銀無垢ではやったことなかったみたいでした。取り付け治具から製作していただいて、尚且つ最後は手でアール修正でした。恐縮です。

ボストンとティアドロップの間くらいの玉型です。せっかくなので46ミリです。銀無垢のラインナップの中では、大きめにしてあります。

微妙な規格の差
修理とメンテ

20.02.19

向かって左は新品のパッドです。右は、サヴィルロウに付いていたパッドです。ヒルトンやアルガの名義のときは、抱きタイプではなくて、はめ殺しのタイプがついています。

持ち込んで頂いた時の状態です。溝が浅くて、パッドが脱落しています。

パッド足が閉じきっています。硬くて、なかなか開きません。力を込めると、プラチックのパッド部分に亀裂が入りそうです。

汎用品では、冒頭の通り幅が広すぎて足を閉じても留まりません。手が無いなあどうしようかなあと一晩寝たらピラメキました。それが上です。簡単なことで、カッターで切り込んだだけです。

あとは足同士を強く閉じれば終了です。パッドが黄ばんで交換となると、パーツを探すなりなんなり考えないといけませんが、一旦これで解決しました。

磨き不可でも
修理とメンテ

20.02.18

セルでもアセテートでも無い、でもインジェクション系でもなさそうな、第三のアレでしたね。

磨くと溶けやすいので磨き不可扱いなんでしょうけど、やろうと思えばやれます。磨いて削るというより、やはり表面が溶けているっぽいんですけど、ブラシとか粉とか回転とか接地圧とかあれこれ試行錯誤すると、丁度良いところが見つかります。

絶句
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

20.02.18

銀無垢、総手彫り、ご注文でした。

今回は、40ミリのラウンドも大きいタイプの智が付いています。迫力がありました。

写真だと、面の感じが分かりにくいです
ヴィンテージのメガネ

20.02.16

まず、正面がイケメンです。

なのに気の抜けた、ただの正方形のリベット、つまり甘辛です。メガネでも人間でも一番ぐらっとくるやつです。初めて見ました。なんか良いですね。

めっちゃ分かりにくいですけど、青線が境界となって、異なる平面が生まれています。その境界は腕から伸びてフロントを越えて反対の腕まで続いていきます。ボリュームのあるフレームですが、動きがあって重苦しくないのは生地の色の選択だけでは無いです。目線がそう動くように、操作されているからでしょうね。この削り考えたひとは天才だなと、感服でした。

箱をちゃんと見たら…
ヴィンテージのメガネ

20.02.16

同じパターンで、これも3度目の入荷。デモレンズ入ってなかったので、作り直しました。

眉の生地が綺麗です。

表記上、レンズサイズは53ミリにするべきなんですけど、フレームとレンズの隙間が目立つので、54ミリに変更しました。下の茶色は前回入荷分、レンズ幅53ミリです。

エッセルのこの手のフレームは、質感は金張りだよなあと思いつつ、明確な決め手に欠けていました。なので、店頭でも明言を避けていました。

今回と1回目の入荷時に、スリーブがついてきたんですけど、それに書いてありましたね。

1回目の入荷なんて、もう3年前のことです。ということで、ちゃんと初めから箱を見ろって話でした。メッキなのに金張りとして販売していたらアレでしたけど、ふんわりと金張りかもと匂わせ販売をして、結果金張りだったので安心しました。

色違い
ヴィンテージのメガネ

20.02.15

エッセルのarcです。色違いで3度目です。毎回、仕入れの国が違うので、この国もこの国も同じの入れたんだなと、そういうのが掴めるのは面白いです。

でも、今回が一番カッコよかったですね。配色が。メガネとしては掛けづらさも出ているんでしょうけど。金×グレーで、グレーは光沢のある、ビロードみたいな、ブルバキでよく登場するあの生地感です。デモレンズがなく、型板もないので前回の自作の型板からトレースしてレストアしました。張り切って、見本を25%濃度の茶色にしてみました。

サーモント特有のおじちゃん感が薄いです。スペースエイジのとにもかくにもカッコいい感じが付加されています。モード感と呼ばれる感覚の曖昧さと範疇の広さに甘えれば、そのモード感がある気もします。

フロントとテンプルが分断されていないので、とてもダイナミックです。朝ドラのスカーレットで、ある登場人物が芸術に触れると「曲が聞こえる」と台詞で言っていましたが、あれ、何となく共感します。これなんかは、ビューンって頭で鳴ります。この瞬間、ブルバキである私の程度の低さが露見しましたね。ただビューンって。まあ、でもビューンです。

生地の縮みも少なくて良好です。比較すると、色の違いによる軽やかさの差が判然とします。

パーツどり
修理とメンテ

20.02.12

これからパーツをとってくださいと持ち込まれたフレームのネジが死んでいるので、まずネジ抜きから開始でした。

ミゾが超浅いんですよね。たまにアメリカ物でこういう事象があるんですけど、周辺のバフ磨きの際に、ネジ頭も擦っているのでしょうか?ドライバーの先が全く噛まないのに、よくここまで締め込んだなと謎に思います。

分かりにくいんですけど、マイナスの切り込みを作りました。これで抜けると楽です。その後、超音波洗浄と注油をし、温めてドライバーを回しましたが、、、ダメでした。ちゅるんとネジ頭舐めました。

結局、いつものドリルで貫通させて、リーマーで除去しました。

ヴィンテージやっぱり楽しい
ヴィンテージのメガネ

20.02.10

流れ星の尾みたいなディテールですね。それか鳥の羽。いずれにしても、メガネに躍動感をこれほど詰め込めるというのはすごいことですね。感動。フランスのすごさ。敬意を込めて、作業の順番抜かしてレストア。

いっそロエベとかグッチの世界感を借りて、アイビーとかトラッドとかのカチカチの様式の中に軽やかな違和感をねじり込むべく、これはもう自分で使ったろうかなと思ったんですけど、顔面がデカくてメガネから悲鳴が聞こえたのでやめました。テンプルのカシメの位置が割と内側なので、FPD70ミリの割には側頭幅は狭め。

超美しいです。めっちゃ安い表現しか出てこないくらいに。

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