ローデンストックのエクスクルーシブです。ローダフレックスというバネ蝶番のモデルです。
片側だけに刻印というところに美学を感じます。どっかのタイミングで、それ以降は左右両方に“RODAFLEX”と刻印が入ることになります。
レンズサイズは左側裏面にこっそり。この感じもカッコ良いです。
このフレームに関しては、エクスクルーシブだから即ち良いという要素も含みつつ、綺麗なカットリムであるという点が素晴らしいです。
カットリムということで、ただレンズ周りに幅を持たせている訳ではありません。断面に造詣を加えています。紡錘型に角で収束をさせています。ちゃんと角の位置で断面の収束がくるように削ってあります。この作業は相当難しいと思われます。不良率ヤバそうです。
おっちゃん型のフレーム且つカットリムで、重たい雰囲気に重たい雰囲気をさらに加えているわけですが、正面以外にはちゃんと軽やかな抜けを作っておりまして、絶妙なバランスがとられています。
ローデンストックのカットリムの他のモデルでも見たことがありますが、光沢有り無しの違いを正面に同居させています。それによって、ややサーモントフレームっぽい雰囲気も足せています。
在庫が数本、まとまってありましてシールや台紙やデモレンズが無いものを載せてみます。なぜ”RODAFLEX”が片側なのか、何となくメガネを畳むと予測がつきます。必要最低限の記載で畳んだ姿も静かに美しくということで、ローデンストックに宿るミニマルな美意識がここに垣間見えます。