カテゴリー:ヴィンテージのメガネ

長い歴史からしたら昨日レベル
ヴィンテージのメガネ

25.01.13

20年くらいか、20年経っていないのか。ちょい前くらいの999.9です。

例えば私でいえば夏以外は基本シャツです。7対3くらいでオックスフォードシャツかそれ以外のシャツという感じでオックスフォードシャツ多めです。ロンTの袖プリントが流行ろうがなんだろうが、年齢も関係あるんでしょうけど、ずっと変わらずシャツです。

過去10年のメガネにおけるトラッド志向でウェリントンやボストンの小さめのメガネが定着して、隅々まで行き渡りました。ということでそこからそろそろ動いても良いし、私のシャツみたいに居心地よければ動かなくても良いし、なんでも良いですよね。

気分転換に動きたいなぁということでしたら、こんな感じかなというので載せてみました。どの方向から眺めても起伏があり、玉型と合わさって強い感じがします。機能と見た目の組み合わせが、それこそまさに早過ぎたgentle monsterって感じで、ちょい古い999.9の中でも一際目を惹きました。昔もいまもブランドとして認知されて先頭に立っているので、早いもなにも無いんでしょうけど。

抜きあり抜きなしのネタバラシ
ヴィンテージのメガネ

25.01.06

同じ生地で、同じサイズで、同じパーツで、ブリッジの抜き加工の有り無しだけ違います。現行品でこういうのって無いですね。面白いです。

サイズの刻印の位置が違います。一方はリムの上端で、これはヴィンテージフレームによくあるパターンです。それでもう一方はリムの下端に打ってあります。もう少し幅のある打ちやすい場所に打てばいいのにナゼそこに?とも思ってしまいますが、それが妙にカッコ良かったりします。

インスタに同時に載せたのは初めてでしたが、抜きありは単独で以前も載せたことがありました。見返してみたら2019年の11月でした。もう5年前で、5年前といえばセルフレームは生地が厚ければ厚いほど良いとされていた時期だったと記憶しています。いま思えばステーキ的な、肉は厚ければ厚いほど美味いみたいな、そんな時期がメガネにもありましたね。なのでその時代は音沙汰なかったか、この店のインスタがメガネを載せるとフォロワーが減るというスパンだったのでマイナスのフィードバックだったはずです。

今年は、プラスのフィールドバックを頂いております。なんとなく2023年末くらいからそんな気がしておりますが、FPD=PDが正しいメガネの掛け方というのが正しく無くなったのではないでしょうか。そもそも当店では言い続けていますが、メガネの掛け方の正しさとは?という、何をもって正しさとしていたのかというのが大事です。結局それはひとそれぞれというありきたりな答えに行き着きます。人それぞれという到達の場合は、正しいという表現といいますかラベル付けが間違っているという気がしないでも無いですね。

ひさびさに書きますと、FPD=PDというのはざっくりメガネのレンズの中心に目のド真ん中が重なっていることです。正しいという表現がくっついている場合に想定されているのは、更にレンズが小さくて目の周辺の余白が少ない場合が多いと思います。これは結局、クラシックに見せる作法です。特に50年代以前に見せるテクニックと申しますか、そういった意味で確かに正しい掛け方の一つだと思います。ただ即座に正しく無いとも崩せます。例えばゆったり掛けているように見せる掛け方としては自明で正しく無い訳です。それくらい、近年のFPD=PDを正しいとする主張は脆弱だったとも言えます。

服がゆったりの極致に到達した次は、メガネもそういう風になるんでしょうか。分かんないですね。そこに居続けても良いし、移っても良いし、色々ですね。

余談ですが同じのが仕入れ出来た訳ではなくて、ただ売れていないだけです。売れて無いというのはいい大人として、商売としてダメなことなんですけどね。売れたら良さを共感出来たということで嬉しいですし、お金を頂くということで有難いと沁みます。売れていないなら売れていないで、それで分かることがあって面白いわけで、そんなことをしているので2025年も相変わらずこんな感じです。

はじめまして
ヴィンテージのメガネ

24.09.11

こんな感じのフレームをはじめて拝見しました。生地の中にピラミッドスタッズです。表面は平らです。ベースの黒が凸にピラミッドで、上からクリアが貼り合わせてあります。

断面が。黒とクリアの境界が波線になっています。

生地を作る段階で、めっちゃ手間をかけていますね。これには感動しました。

イタリアのワンデラ
ヴィンテージのメガネ

24.09.04

レンズを交換しました。元はG15的なグリーングレーの濃いレンズが入っておりましたが、ブラウンの濃いレンズにしました。フレームの色とレンズの色を合わせて、一眼のフェイスシールド感を足してみました。

 

在庫で寝かせておりましたが、セルの縮みでガラスレンズが食いついてしまい、コバが欠けています。それで交換した次第です。

ネジも頭が潰れていたので、切り直してマイナスネジを挿しました。見た目が変わらず直せました。

ついでに、ブリッジ周辺に何かしらの薬剤が飛んでプツッと尖っていたので、ペーパーヤスリで整えて磨きました。

レイバンのオリンピアン1DXみたいな、イージーライダーのときのサングラスのセル版みたいなデザインです。その感じを尊重してクラシックに合わせても良いですし、黒のバンドTにダボダボなデニムで今っぽく合わせても良さそうですね。

ディオール
ヴィンテージのメガネ

24.06.05

ディオールのヴィンテージです。そんなに古くはありませんが。オプチル素材だからこそなんですけど、ブリッジの流線型の尖りが綺麗です。それこそオークリー的な、現代的なスポーツサングラスのような形状です。

マットな横のロゴドン具合が絶妙です。言われて気づきましたが、ちょっと前のディオールのあの金具に見えなくも無いですね。マシュー・ウィリアムスの。

ちなみに左蝶番はクリスチャンとディオールが綺麗に開閉で分かれます。

右の蝶番はDのヒゲで分かれます。

空いていたので
ヴィンテージのメガネ

24.06.02

こっちもあります。

色違いをブログに載せたか忘れましたが、濃い茶の方はブログにあれこれ書いたはず。めっちゃカッコよくてオークリーのトレンチコートに似ているヴィンテージのフランスのフレームです。

本日あれこれ盛り上がりまして、そういえば私がどう呼ぶかは自由だなと。しかも誰も命名していなそう。そうだ、めっちゃ感動した私が名付け親になってあげるということで、今日からあなたはトランシェとして生きなさいと決めました。トレンチは英語で、調べたら塹壕のフランス語はトランシェ(tranche’e)だったので。トレンチ・コート(英)、トランシェ・マントウ(仏)というのはいろいろ問題ありそうですし、何よりもトランシェマントウなんて贅沢な名だねぇってことで、トランシェ。ちょうどゴーグルっぽいデザインですし、もうトランシェにしか思えなくなりました。

デザインでいえば、完全にスペースエイジ全盛期な造形で60年代かと。当時のピエール・カルダンの服っぽい雰囲気が漂っています。あとはパントンの世界観とかに通ずる宇宙っぽさが溢れています。

作りからいえば、テンプルが芯なしで蝶番が座ボリなしでリベットの面が合わせてあって…と、もう少し古そうだみたいなことも述べられそうな要素が詰まっています。

特に最近カッコよく見える
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24.06.02

エッセルの眉毛メガネ、サーモントです。サーモントもエッセルの手にかかればナイロール仕様です。サーモント⇒重厚感という連想を見事に裏切る軽やかさです。眉毛の形も、ちょっとシャキーンっとしていて、スポーティーな軽やかさがあります。天地が浅めなのも気分というやつですね。

ありがたいことに、度なしで厚み指定のレンズを頂きました。厚みマシの3.0ミリです。

近視の凹レンズと異なり、度なしの厚みマシは均一に厚みが増すので、結構重くなります。度なしレンズの厚みが大体2.0ミリ前後であることを加味しますと、ようやって3.0ミリということでそうしました。

練習で削った、度付き(s-4.50)1.60材のレンズ。

ご注文の、度なしの3.0ミリ厚レンズ(1.60材)。

CRのレンズ(中心厚2.2ミリ)。

ということで、ぶっちぎりに3.0ミリ厚のレンズが重いです。そして今回も、度なしのCRとまあまあな近視の度付きのレンズがほぼ同じ重さという結果になりました。伊達メガネも結構大変です。

 

後はスタッフが美味しくいただきました
ヴィンテージのメガネ

24.05.31

そんな感じで、先ほどのアルミのフレームの加工時に割れてしまったレンズを再利用して入れてみました。割れたといいますか、5ミリ×10ミリくらい欠けたという感じだったので、綺麗な部分をうまいこと使いました。

レンズはクリアにシルバーミラーのハーフのレンズです。スモークのグラデーションぽく見えますね。スモーク部分がシルバーミラーです。

めっちゃ今っぽくて良くなったなぁと感じると同時に、ちょっとピコ太郎の要素が入りすぎたなぁとも。ピコ太郎は2016年〜で、もうすぐ10年経つみたいです。

 

しかも2本
ヴィンテージのメガネ

24.05.28

二股に分かれたヨロイのタイプとしては、線が細くてシンプルです。ディオールのロゴの入り方もカッコよいです。

もとはマダム系フレームなんですけど、それに限らない感じがしたので入荷してみました。

現行だと、グッチの名義でこんな感じのサングラスが出ています。

かれこれ40年も50年も事あるごとに生まれ続けているデザインということで、丸やボストンやウェリントンに限らない広義のクラシックということなんでしょうね。

持ってました
ヴィンテージのメガネ

24.05.20

ジェネラルってこれです。

孫の手みたいですよね。ノーマルのレイバンは、割ってある智に、爪の形状のテンプルです。ジェネラルは、一個智で孫の手のテンプルです。そのため智は塊で強い、爪が潰れるとか無し、ボリュームが増して見た目がちょっとイカツくなりますが、その見た目通りの堅牢性を手に入れたということになります。

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