カテゴリー:無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

ミリタリー顔
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

25.11.29

銀無垢のサーモントにも同じように、テンプル表にレーザー刻印をしております。

スタッズのフレームに対してのテンプル表面へのレーザー刻印は、ジュエリー感を抑え込む効果がありました。サーモントに対しても、ジュエリー感を結果として抑え込むことになっています。それはレーザー刻印がある強調表現に繋がったことによってなされたように感じます。

そもそもこのヨーロッパ型のサーモントは、銀無垢による開発時の狙いとしてアメリカの雰囲気を足すことでダンディズムを減らして粗野な漢らしさを足し、バランスをとることとしておりました。それでアメリカのヴィンテージに倣って、眉毛をクリアグレーにしてみたりアレコレがありました。

銀無垢の経年変化と、眉色、そしてレンズカラー、それにこの度のレーザー刻印を表に施すことによって、ミリタリー感がめっちゃ付加されたと思います。ちょっとした変化ですが、かなりカッコよくなりました。本物のUSSよりも、謎にUSSみがあります。銃とかの装備品の顔しています。

以前載せましたが、ジュエリーに振り切ることもしてみてはいます。彫金もそうですし、昨年からは天然ダイヤの埋め込みをしてみています。

その一方で銀無垢でメガネを作るという行為の中に、無意識に入り込むジュエリーの感覚を逆に切除していくというのも、今回のケースがそれに当てはまりますが、これもなかなか面白いです。銀無垢による豪華なメガネが欲しいのではなくて、ただ銀無垢のメガネが欲しいというそういう願望ですね。それを叶えるメガネですね。

プロダクト顏
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

25.11.29

オーバルも刻印を表に施してみました。レーザー刻印が、手彫り、プレス模様、貴石の中で一番外への発信が弱い装飾だなと感じます。1メートルくらい離れると、まっさらテンプルに見えます。それが良いです。

テンプル裏面の刻印は消して頂きました。畳みの姿が真っさらです。美しいです。ヴィンテージのローデンストックとかメッツラーにもこの美学は存在しています。

このスタッズブリッジのオーバルフレームを作る際に、日常に潜むメガネというコンセプトがありました。レーザー刻印は、それに倣った良い装飾です。そのままでは銀無垢でちょっと良い物感が強めなメガネですが、模様ではなくただの記号の羅列にすることで、工業製品感が強調されてジュエリー感が引っ込むため、さらに世を忍んで生活出来そうです。

レーザー刻印2期目
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

25.11.29

インスタでは2024年9月25日に載せています。925シルバーのハーフアイフレームです。テンプル裏面に手彫り(菱松模様)を施して、表面にレーザー刻印(品番等)です。

直近ではオークリーとフラグメントデザインのコラボでもありましたし、もっと遡るとヴィンテージのゴルチエのフレームでも表に品番、裏に柄のメガネを確認しております。

前回レーザー刻印をしたときに、いつもの裏面の「MADE IN  JAPAN」をそのまま表面にしておりまして、そこだけが文で変だなと。ということで「JPN」で1ブロックにまとめてコンパクトにしました。

手彫りでも無い、プレスの模様でも無い、貴石を埋め込むでも無い、また別の装飾ということでレーザー刻印を表に出しています。特に銀無垢のメガネに対しては、よく分からないロゴや数字が表に出ることで、工業製品の雰囲気を強く纏うことに繋がっています。それによって、素材の風合いや仕上がりの鋭さがより一層引き立っているように感じます。

 

 

トゲトゲの強調
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

25.11.24

銀無垢のスタッズメガネを使ってみています。かけ始めて1ヶ月くらいです。経年変化の調査です。

使いはじめた時期が秋のため、色の変化は緩やかです。黒く燻されるまでは相当時間がかかりそうです。でも、これくらいのグラデーションの時期が好きだったりします。

ようやく全体が淡い茶色といいますか金色にも見える、ほど良いグラデーションと落ち着きを得たタイミングで載せてみました。

スタッズのフレームの経年変化がめっちゃ良いですね。つい眺めながらアーチのトップを指でなぞってしまいます。ゴツゴツした感触が心地よいです。それでそのトップだけが白く光っています。その感じも良いです。

銀の燻具合に関してはパッと結果は手に入らないんですけど、実際には途中の倍速飛ばしくらいは出来ます。例えばわたしは、メガネを洗う前に入った後の風呂にしゃぶしゃぶみたいに潜らせています。程よい硫黄成分で、黒くならずに倍速燻しが出来ます。今回の飴色みたいな状態になるのに1ヶ月で到達出来たのはそれが理由です。そのショートカットが無かったら、今の時期だとこの感じに至るまでに2ヶ月くらいかかるのかなと思います。

スタッズに限らずですが、銀無垢のフレームは始まりがピークでは無いので、いつまでも楽しいです。

ダイヤモンド第二弾
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

25.11.16

ダイヤモンド改造の第二弾が届きました。

ベースはMI-191です。当店で6〜7年前、コロナ前くらいから取り扱ってきましたY2Kなツーポです。これまで在庫を持っていたのはMI-206です。テンプルは同じ作りで、ブリッジが異なります。今回のMI-191は、ブリッジが尖っています。いまも在庫を保有しているMI-206は、ブリッジが流線型でやや厚みがあります。お好みで。

フレームが銀無垢で、レンズ留めのネジ・鼻パッド類が全てホワイトゴールド(K14)です。

蝶番部分、鎧側をダイヤモンドで埋め尽くしております。図面での想定は、1.5ミリのダイヤを1列10個、合計40石で埋め尽くす予定でしたが、完成は1列9個の合計36石で着地しております。

このヴィヴィアンのアーマーリングみたいな鎧を、ダイヤモンドで埋め尽くしたらめちゃくちゃ綺麗でカッコ良いだろうなと、ずっと妄想しておりました。ついに念願が叶いました。妄想を超える良さで絶句です。これで本年も、めでたくすってんてんになってしまいましたが、その甲斐がありました。形に出来て良かったです。

今年もやる予定
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

25.11.05

昨年末くらいに925シルバーに対して、ダイヤモンドのカスタムを行っております。

これをインスタに載せてからというもの、YouTubeでダイヤモンド神話の崩壊やら暴落やらの動画が出てくるようになったのは、気のせいでは無いはず。昨年のタイミングですら、暴落したおかげで当店みたいな大衆店でもカスタムの題材として扱えているのか、何だかんだ暴落していないのかイマイチ分からずです。ということで、今年も比較の為にも何かダイヤモンドで改造します。

難しいことは抜きにして、石自体はやっぱり突き抜けて綺麗です。商品として組み込まれると、手仕事の細かいごちゃっとした感じがカッコいいと思います。純粋に物として好きでハマってきたということもあり、今年もダイヤモンドカスタムは行います。

ブリッジがほんのり茶色になるくらいの燻され具合の為、ダイヤモンドを埋め込んでいるベースは、おそらく全く燻されていない様子。もうちょい土台が黒く、光沢が無くなるとダイヤの煌めきが鈍ったりバラツキが出て、一層カッコ良くなりそうです。

これで両腕52石です。次の題材は両腕で40石ぐらい埋め込む予定なんですけど、見積もりの段階で今のところ同じくらいの値段でした…。あれ、暴落は??

埋め込む為の作業料がなかなかしますし、人件費や光熱費等々の値上がりもありますから、実際にはそんなに暴落を体感でき無さそうです。人工ダイヤの台頭という側面も、神話崩壊や暴落に関係あるみたいな話ですが、細かいのをいっぱい入れる場合は作業料が嵩むので、天然だろうが人工だろうがいずれにしましても、高価で気合がいるカスタムであることに違いはなさそうです。

現場からは以上です。

もう一本
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

25.10.31

こちらも展示会で注文していたフレームです。

既存の八角形のフレームに、上に橋が掛かっています。カスタマイズでツーブリッジに対応です。

既存品と一緒に。既存のはリム線が太めで、なおかつ七宝塗装(黒マット)です。

先ほど紹介したツーブリッジだと、がっつり70年代感が漂って苦手だなぁみたいなときは、こんな感じがちょうどいいかもしれませんね。

入荷しました
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

25.10.31

展示会で注文をしていた分が入りました。サンプラチナのフレームです。

先日掲載の、インナーがクリアグレーのフレームをベースに、ツーブリッジになるように橋を渡しております。

70年代っぽい感じがします。すこし天地が潰してあって、レンズがほっぺたにかけて垂れていない、むしろ若干上がり気味というだけで、今っぽい感じもします。

ヴィンテージですと、作りの違いや仕上げの粗さ等々で重厚感が結構出ちゃったりします。

新品のサンプラチナということに加えて、金属の無垢となりますと、重厚感がヴィンテージよりもさらに足されるかと思いきや、案外そうでもなかったりします。作りの細さに加えて、金属の光沢やしっかり要所要所キチッと合わせた綺麗な仕上がりによって、軽やかに見えているのかもしれません。

別作
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

25.10.18

925シルバーのメガネです。ラウンドの50ミリです。元のラインナップではオーバル48ミリと、ハーフアイの2型でした。ということで特別製作です。

レンズが大きくなれば迫力が増すのですが、そのレンズの迫力と各パーツの秘める強さみたいなもののシンクロを感じました。

昨年、オーバルが出来上がった際は、やっぱり横が物足りないかも…とか、実は感じていました。横にスタッズをつけてしまうと、正面は大人しいのに実はこっそりトゲトゲメガネでは無くなってしまいます。多くのサラリーマンが平日掛けられないということになってしまいますから、テンプルは何も無しで間違っていなかったと今でも思っています。昨年末のダイヤモンドのセッティングは、その物足りなさへの一つの回答だった訳です。まずは足りていない箇所に、足す行為をダイレクトに。その辺のことは、過去のブログに書いてあります。

今回のラウンド50ミリの別作では、何かが足りないというときに、足りていないその箇所にダイレクトに足すのでは無く、直接は足さずに他を何かちょっとでも変えるだけで、これだけ整ってくるんだなと感動しました。

ただ、ここまでレンズが大きくなるとそれはそれでオーソドックスから外れてきますので、何をとって何を逃すかの違いなのかもしれません。そういう意味では、この製作のおかげでオーバル48ミリのバランスも、よく見えるようになってきました。

ちなみに煮物で近いことを考えていたことがありまして、作っている最中の味見が、あまり当てにならないなと感じる時があるんですよね。そこであれこれ足すと結局辛い・甘いとかなっちゃいますよね。意外に足さずに、冷蔵庫で寝かしたらそれで十分みたいなことがメガネと一緒で起こり得ます。

925シルバー、シャーリング加工例
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

25.10.14

925シルバーのサーモントです。バッファローホーンの鼻パッド特注製作と、眉・テンプルのシャーリング加工を施しました。

眉パーツは全面シャーリング加工です。各パーツは避けています。メリハリが付いて良い感じです。

テンプルは表裏の両面の加工です。すぼんだところから、徐々に光沢が戻るように、グラデーションになるようにしています。

シャーリング加工は工場にお願いしましたが、グラデーション具合はこちらで調節しました。分かりにくいですが、調節前と後で載せておきます。

 

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