銀無垢のオーバル2種。スタンダードタイプと、ややデザインコンシャスなタイプと。こんな感じでオーバルの提案の幅が増えたのが嬉しいです。
銀無垢の鼻パッドは別売です。
こっちは45□23です。大き過ぎず小さ過ぎず、レトロ感薄めで普通な感じです。
ちなみにスタッズの方は48□22です。
24.11.25
銀無垢のオーバル2種。スタンダードタイプと、ややデザインコンシャスなタイプと。こんな感じでオーバルの提案の幅が増えたのが嬉しいです。
銀無垢の鼻パッドは別売です。
こっちは45□23です。大き過ぎず小さ過ぎず、レトロ感薄めで普通な感じです。
ちなみにスタッズの方は48□22です。
24.10.27
サンプラチナの新作を仕入れました。
一番強い雰囲気だったのがトップ画像のフレームです。90年代のゴルチエな雰囲気が漂っています。
他のバージョンも仕入れしています。
レンズを変えて、シルバーミラーにしてみました。クラシック・レトロとスポーティーを混ぜてみました。ちょっとY2Kなフォーナインズみがあるのがこのフレームです。ただしレンズ横幅が47ミリで小さめなため、そのまんまY2Kではない感じが、今のクラシックベースからの自然な移行を感じさせてくれます。違和感少なめでかけられるのではないでしょうか。
最後のは、ちょっとイケメンなメガネでした。デニムのワイドなカーゴパンツに合わせると、なおのこと良さそうなメガネです。モードな雰囲気を感じます。
24.10.15
バッファローホーンに改造してから、7月・8月とほぼ毎日掛け続けました。9月は月の半分ほど掛けまして、10月も今のところ半分ほど掛けています。
2回目の夏を終えまして、やっと眉部分が燻されてきました。ブリッジ部分の黒ずみも一層深くなりました。燻されて、ファイヤーパターンの彫金とシナジーが生まれてきた気がします。メガネというよりクラシックカーやクラシックバイクを眺めているような、見ていてそんな気分になります。
バッファローホーンの変化はこんな感じです。筋が浮いてきて、光沢がおさまりました。筋のお陰で、より肌に食いついて滑りにくくなりました。白く霞む感じは無く、想像以上に綺麗な状態を維持しています。
24.10.04
オール銀無垢のサーモントの改造第2弾です。前回同様、バッファローホーンによるテンプルエンドの差し替えと、特大鼻パッドの付け替えです。
第2弾はホーンの指定をしました。職人さんの所持しているバッファローホーンの中で、一番柄が多いのか何なのか、とにかく手持ちの中で一番荒々しい物で改造して下さいとオーダーしております。
ちょっと濁った感じのグレーなのか茶色なのか、カーキ色っぽいイメージ通りのバッファローホーンでした。ほとんど斑は入らず、良い職人さんで良い素材しか扱わないということなんでしょうね。荒々しさは無く、今回も非常に美しく仕上がりました。
やや濁りがある為、芯の透けが抑えられます。これの方が全体が美しく見えて良い気もします。
24.09.25
テンプル裏に手彫りをしましたが、狙いは他にもありました。それがこれです。
テンプル裏に手彫りをする際に消えた、レーザー刻印を表側に再度施しております。
最後の最後で、もう一度工芸品からプロダクトに引き戻しております。本来は裏側にあるものが表にあるだけで強烈な違和感です。さらに違和感を高めるために、手彫りを裏面に施したというのも一理あります。
レーザー刻印が鮮明になるように画像を撮りました。実際はまあまあ分からないです。離れて見たらほとんど分からないと思います。その分かるわからないの具合も最適だなと思いまして、レーザー刻印を表に出してみました。
以前、工場に見学に行った際にレーザー刻印の説明を伺いました。そこでは、銀は光の反射率が高いため、レーザーの熱が入っていかない云々ということで、刻印ひとつ取っても難しいと伺いました。
難しいのであれば、せっかくだから前面に出したいよなぁとは考えていました。手彫り、プレス模様とは異なる第3の表現として、レーザー刻印による何かしらカッコいい装飾というものを模索していました。ヴィンテージにはあり得ない表現を会得するチャンスですしね。
そんなこんなで過ごしておりましたところ、昨年だったかフラグメントデザインとオークリーのコラボで、フロッグスキンが発売されました。それはテンプルの表にレンズサイズ等々の印字が施されておりました。ヴァージル・アブローの3%プロセスを彷彿させる、プロトタイプだったりプロダクト感を強調した格好良さが付加されておりました。
ファッションとしましては、やり過ぎない方がカッコいいのは重々承知の上で、私としてはちょっと物足りなさを覚えました。それは、上の画像のような検眼用のメガネの存在が頭の片隅にあったのかもしれません。カッコいいんだけど、この“NOT TO BE USED AS SUNGLASSES” はむしろ off-white 的でむしろめっちゃカッコいいんだけど。いずれにしても、メガネの印字をテンプル表に出すという、模様をデザインしないというデザインを施すとして、もう一捻り加えて何とかしたいなぁというところで、この着地となりました。
手彫りを後ろに下げるためにレーザー刻印を前に立たせたとも言えますし、レーザー刻印を際立たせるために手彫りをしたとも言えますし、それらの逆も言えそうです。いい感じに手工芸と工業製品が混じり合ったのではないでしょうか。
24.09.25
畳みの姿を最大限に美しくするということで、テンプルの裏側に手彫りをしてみました。
フレームの要所要所が、割とシンプルな幾何図形で構成されています。半円のレンズ、半円のブリッジ、ピラミッドスタッズ(四角錐)等々。それに合わせて、模様は三角形とそれを埋め尽くす放射状に延びる線で構成された模様にしました。
モンドリアンパターンは、直線による分割と色と云々あるのでそれとこれとは本当は異なりますが、このメガネと手彫りの組み合わせではそれの実現を狙いました。フレームの構造と、あの柄が合わさったときに、あのような見ていて軽快な気分になるような、思わずリズムを口ずさんでしまうような感じに仕上がっていると思います。思って頂けるととても嬉しいのですが。
そして白々しく三角形と放射状…模様と書いておりますが、従来の模様で指定して手彫りをしています。この模様の名称は菱松模様です。言葉の響きや文字の力は凄まじくて、和の伝統的な柄という観念が擦り込まれていましたが、柄だけ眺めたときに結構ポップな感じだなと、つい最近気づきまして、今回テンプルの裏に彫って頂きました。何を組み合わせるかで意味が変わってくるというのは、今読んでいるラカンの本からの応用なんですけど、それはまた気が向いたら書きます。
今までのブルバキでしたら、テンプルの表に手彫りを施すところでした。ですが、このピラミッドスタッズのフレームの完成時に書いたブログの通り、このフレームでは「職場でバレずに掛ける」ということを目指しておりました。オフィスでは腕はスマートウォッチで控えめだけど、メガネは実はジュエリー寄りみたいな。そしてさらに、より一層のスリルとこっそり感を楽しむということで、手彫りで工芸品の要素を足しました。足すのですが、こっそり感の死守のため、裏側に秘めております。
別に悪いことしているわけでは無いんですけどね。何から隠れているのか、一瞬分からなくなるときがあります。お家に帰ってメガネを外して畳んだときに、その美しさが最大となる瞬間が訪れるようにしてみました。
24.09.13
作ってみました。銀無垢のサーモントの新色です。眉が黒マットです。
いまのマットブームにさらに乗ってみました。ただ、銀にしてもサンプラチナにしても、金属の肌理と光沢がやっぱり好きなんだよねってことで、まだまだ金属部分を積極的にマットな質感にするのは私には躊躇いがあります。この前のテレビの『マツコの知らない世界』における金特集も、ピカピカの光沢があるものが多かったですしね。貴金属のマックス光沢の、あの目が吸い込まれる感じが堪らないんですよね。
そんなこんなで、スッとそのまま波に乗らないのがブルバキです。ということで眉だけにしました。眉はプラスチックなので。砂うち加工でマット仕上げに。
現代的なラグジュアリー感がめっちゃ足されました。モノリシックな存在感が出ました。これはこれでめっちゃ良いですね。
自転車で通勤しておりまして、行き帰りの往復でジープの四角い車や、ベンツの四角いごっついのをぼちぼち見かけます。気にすれば確かに、あれはカスタムなのか純正カラーなのか、黒マットを見かけます。本当に全てがマットな場合もありますが、金具やらなんやら光沢を残しているバージョンを見かけまして、特にその光沢とのコンビネーションを何台か眺めたときに、黒マットが高級に見えるということが真に納得出来たんですよね。それでメガネも、もっとやってみようと思い立ちました。
直近のインスタの時計もそうですが、基本的には私はスコーンっと軽快にしたいタイプです。ミニ四駆は肉抜きしてなんぼの世代です。そして今回は自分の趣向とは逆をやってみようとしております。ちなみに、この銀無垢のサーモントの初披露時は、慣例通りの黒(光沢あり)と異例なクリアグレーを作りました。軽快さを目指したクリアグレーです。重厚感と軽快感で対比させて、実際にはクリアグレーの軽快感が強く打ち出されるようにしました。
クリアグレーと黒(光沢あり)。
参考にしたのはゴツい四駆でしたが、眉のカッティングが効いているのでメガネ全体としては現代のスーパーカーっぽい雰囲気になったと思っています。重厚感があり存在感強めですが軽快さが全て失われたということもなく、良い感じです。
2年ほど着用したフレームにも、黒マットの眉を乗せました。黒マットにするとあれですね、眉のカッティングのラインが際立ちますね。スッと左右に延びるのがよく分かります。それでスーパーカーみたいに見えるのかも。クリアや光沢ありのときは、ここまで正面視での眉のラインに目が向いていませんでした。
全部重くても軽くても良いですし、どこかを重くどこかを軽くでも良いですし、ぜひお好きにどうぞ。それこそ、上の2年着用のメガネは、眉がクリアグレーのときはライトブラウンのレンズでカッコいいなぁと思えたんですけど。黒マットにした途端、個人的には鮮やかな青とかで軽快さを足したいなと、結局バランス取りたいなぁとか思いはじめています。
24.09.07
テンプルを交換しました。ケーブルテンプルオンリーで展開しておりましたが、モダン付きのテンプルも作ってみました。とりあえず各1本ずつ製作です。
最近の90年代ブームだったりY2Kブームだったり、何となくざっくりの所感としまして、着想源が古ければ古いほどカッコいいというわけでも無くなってきたということでしょうか。それとも元気なアラフォーの実感のある最も古い着想源としての90年代〜Y2Kということなのでしょうか。個人的にこの流れは、あの頃のミニ四駆がトミカになったり、楽しいことばかりで嬉しいですね。
今回載せました枠無しフレーム、もう4年か5年前?の開発の段階では、まさに古いほどカッコいいという価値に則ることを目指しておりました。80年代のフレームのブリッジからサンプリングをスタートしまして、あれこれ変えながら、完成の雰囲気が30年代のアメリカの枠無しメガネになるように、近代メガネの黎明期にあたる時代のフレームになるように作りました。古ければ古いほどのルールですね。
それから4・5年経ちまして、むしろ4・5年しか経って無いんですけど、世の流れも変わってきておりますし私自身の感覚も変わりました。ケーブルテンプルじゃ無くても良いかなと思えるようになりました。プラスチックパーツがある方が90年代のツーポフレーム感があります。ヴィンテージっぽいガチ感が薄まってライトな感じが今は逆に良いのかなと。そのバンドが好きだからバンドTを着るのでは無くて、知らないくらいで着る方がなんか良いみたいな感じですかね。
余談ですが私は、バンドTは着たことありませんが2年くらい前のユニクロの黒のロックマンTは着ています。でも実は、ロックマンはやったことがなくて、ロックマンX以降しかやったことがありません。
まずご紹介するのはブリッジもテンプルもサンプラチナVer.です。レンズは小さめのボストンで、ヴィンテージっぽい雰囲気を完全に除いたわけでは無いです。
特にこの完成が見たくてテンプルの付け替えを行ったんですけど、パッドと先セルをクリアにするだけで、一気に清涼感が足されて良い感じなんですよね。この手法は今年の上半期で925のカットリムに施したあれと同じです。あれの反響が大きかったですし、私もあれはとても良いなと思っていました。思いっきりスコーンってめちゃくちゃ爽やかに軽快にしてしまうのもアリだなぁと、あれで感動したことをこのフレームにも活かしております。
K18YGのブリッジとサンプラチナのテンプルVer.です。パッドも金無垢で作っています。レンズの形を細長い、サンプリング元の形に戻しています。ということで全開に90年代〜2000年頭の雰囲気に引き戻したのがこちらです。金と銀のコンビが、バブリーな90年代感を引き立てています。
とはいえ、レンズサイズは元々より横幅で5ミリ小さく49ミリで製作しており、完全に90年代に引き戻す手前に仕上げております。今いる地点がアメリカやフランスの大戦前後のヴィンテージの復刻等々でたどり着いた地点であるということから、レンズが小さくちいさくなりきったところから、さて今後はどうしよう?ということを踏まえての判断でそうしてみました。
K18ローズゴールドのブリッジと、サンプラチナのテンプルのVer.です。
これは、開発時の玉型のままです。ボストンとティアドロップが混ざったような玉型で横幅46ミリです。
趣を変えて、クリアグレーの先セルにしてみました。クリアで揃えても良かったんですけど、ピンクにグレーってメガネに限らず良い感じの色の組み合わせかなと思いまして。ローズゴールドの落ち着いた雰囲気に合わせて、軽くなり過ぎない先セルにしてみました。
もちろん横もピチっと合わさっています。
この前のペルソールと同じで、クラシックに突き詰めるも良し、このモダン付きのテンプルでちょっとライトにするも良しですね。いかようにも出来ますから、あとはお任せします。
24.08.10
銀無垢の新製品ですが、当初は2型2色の4パターンでバーンっと発表してインパクトを出す予定でしたけど、塗装がズレて入荷ということと、私も発表を待ちきれない我慢できないということで、順次フワッとぬるっと発表することになりました。それで塗装バージョンが届きました。
銀無垢に対して、初めて塗装をしてみました。お試しで流行りの黒マットです。
製作に関して、メタル版ジャックデュランを作るということが念頭にあったと、以前のブログに書きました。あの記事で6,000字くらいあって、どの辺に書いたか忘れましたが。その要素を強めようということで、リムをマットにすることで光沢を抑え、より控えめなメガネが作れるのかなという算段です。
全体的にぺったんこな作りですが唯一ブリッジに段差があり、リムが落ち込んでいます。塗装でそれを強調してみました。ブリッジは銀無垢(白色)で光沢有り、リムは黒でマット光沢無しです。このアクセントをつけることで、ぺったんこなのに立体的でボリュームを感じられるようになったと思います。色と光沢の二つの対比が上手く作用したように思います。
それに、流行っているなら取り入れない理由はないですからね。ただし、全体を黒マットにしてしまうのは素材と素材を活かした作りであるフレームに対してどうなんだろう…という懐疑がありましたので、リムだけにしております。
せっかくの塗装であることと、せっかくの銀無垢であること、そしてせっかくならリムとブリッジの谷間が燻されていく変化の余地は残したいということで、リムのオモテ面だけに塗装してみました。これは好みで変えられまして、従来通りリム3面全部に塗装も可能です。
どこに着眼するかなんですけど、パーツが強調されて、より力強いメガネになった気もしますし、全体の光沢が抑えられて掛けやすい世を忍びやすいメガネになったのかもしれません。お好みでどうぞ。
24.08.09
更新が開いたので、結構忙しかったのかもです。
サンプラチナの比較です。塗装があるので分かりにくくなっていますが、リムの幅が異なります。
上がMI-0901で、下がMI-1076です。この1076が今年出ていたフレームで、玉型とブリッジが同じでリム線が細いタイプです。
細かいところでは、パッド足の取り付けが違いました。
品番忘れてしまいましたが、リム線の比較。細いです。
多角形の場合は、お好みで多角形の面白さを厚いリムでバーンっと主張しても良いし、他人とちょっと違うと薄いリムでこっそりと主張しても良いですね。