カテゴリー:無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

5年物
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

24.04.03

レンズ交換でした。銀無垢のもうすぐ5年物。

銀無垢の燻されかたも味が出て良かったりしますが、手彫りの角の取れ方も良かったりします。どんどん丸く優しくなってきます。奥が潰れず鋭いのに、辺りがついた周辺は柔らかい雰囲気になっていて、それがプレスの模様と違うところでしょう。模様がそこにあるだけではなく、きらめきが微かにのる感じが、手彫りの経年変化とプレスの違いです。

その角の取れる感じががっかりポイントでやだなぁという方は、硬い素材で角がシャキシャキと残るサンプラチナが良いかもですね。

左蝶番はネジと受けを交換しました。

大成功
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

24.03.18

これはバシッと決まった気がします。このフレームに対しての、玉型どうしよう問題がひとつ片付きました。

ヴィンテージに参考になるぴったりなフレームがありました。エッセルの一山です。玉型の横長な感じも、四角なんだけど角が全部丸くなっており、ちょっとだけ柔らかい雰囲気も良いんじゃなかろうかと。

縦が短くて、しっかりとY2K感があります。その時代のそれらと違い玉型が柔らかい雰囲気であることで、ウェリントンやボストンの流れからここに来ましたよ感があります。連続かつ滑らかです。

気合い入れ過ぎた
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

24.03.11

前にブログに書いたオーバルの玉型が、実は後々なんか気になり始めて。レンズ幅を50ミリから53?54?ミリにした際に、なんも気にせず機械でそのまま幅を増やしたのですが、天地も程よく伸びてしまった関係で、ちょっと欲しいシャープさが無くなってしまったなぁと。ということで、もう少し厳つい玉型にしてみました。

カッコいいけど怖すぎる。これで保育園に行ったら、怖くてみんな泣いちゃう。こんな感じのツーポイントが流行りそうみたいなヤフーの記事がありましたけど。多分あれです、若い女性だとツーポでこんな感じの玉型にしたときに、物と人物のギャップが広くとれるので、その幅って新しいよね良いよねってことなんでしょうね。ヒゲの中年はメガネの雰囲気とシンクロしちゃいました。敢えてが大事な要素でした。

シティボーイ全盛期育ちの私としては三苫の1ミリ的でも構わないので、微かでもその雰囲気が欲しいと思っていまして、今回はさすがに0ミリでした。諦めずにもう少し探したいですね。シャープでスポーティーだけど、ちょっと優しい柔らかい雰囲気が残っていて掛けても怖くなり過ぎない玉型を。

タダでは転ばないのがブルバキです。今回はレンズがグレーの10パーセントにシルバーミラーです。それは初で、ちょっと紫っぽいコバになるんですね。コーティングで色味は変わるので、グレーの10パーセントがシルバーミラーでどんな感じに変わるのか?その見本が出来たので良しとします。

今回の件に関してはフレームデザイン、玉型、あとはレンズの色味と三位一体し過ぎました。これはこれで極致な気もしておりまして、中庸を狙う昨今を鑑みますとオススメではあります。

黒檀フレーム
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

24.03.04

黒檀で製作してもらいました。今回は鼻幅をマイナス2ミリの幅22ミリに。鼻パッドの形状を貼りタイプにて作成です。レンズ幅は44ミリです。

貼りタイプは、よくあるセルフレームの鼻盛りの雰囲気に似ています。

24ミリのクリングスタイプと比較。

フロントの抜き型を頂きました。想像よりも、はじめに用意するブロックの体積が要りますね。

 

黒艶無し
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

24.02.28

サンプラチナに七宝塗装してみました。

初の艶消しです。黒マットです。巷でも流行っているからか、納期早かったです。前回のデミブラウンの艶ありは2ヶ月くらいかかっていたので。オーダーのタイミングとかもあるんですかね。2週間くらいで届きました。

無垢の光沢と、黒マットの落ち着いた感じと、良いですねこれ。いま黒マットが流行っているとか関係なく良いですね。黒は艶ありより艶無しかもです。デミブラウンが上がってきたときは、やっぱり艶ありかなあと思いましたが、黒はマットが良いかもですね。

ツーポ玉型変更
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

24.02.27

在庫分も玉型変更してみました。上のYGが変更後で、下のRGが変更前です。

元ネタに戻してみました。

金無垢でこのブリッジを作る際に、玉型決め打ちで図面を引き直して頂いていまして、レンズの掴みの部分もそれに合わせてあります。本当に人間の感覚なんてものは信用できないなということなんですけれども、あのときはボストン一択だと信じていました。まさかまさかの玉型そのまま、天地浅めの横長のどちらも良くなってきますし、4年前はあんなに気になったレンズ幅も、今は全く気にならなくなってきまして、それもそのままで作りました。ただ変わらず、このブリッジは美しいなあと感じます。

テンプル側の掴みはサンプラチナです。こちら側はレンズに添うように曲げを変えるのは容易いのですが、ブリッジ側の金無垢の掴みを触るのは流石に億劫です。あまりにも掴みの変更がいるようならやめようと思いましたが、ほとんど変更なく玉型変更出来ております。

アラフォーなので完成のこの感じって、正直ついこの間じゃんって感じています。そして、仕事にはやっぱり横長だよねと思っています。半沢直樹のときのミッチーのイメージ。このキッチリ感良いですよね。そんでもって若い人に前衛的でオシャレとか思ってもらえたらラッキーですね。

シャキーン
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

24.02.21

ホワイトゴールドと銀無垢のツーポです。レンズ形状変えました。

変える前は大きめの、ツーブリッジが似合いそうな玉型のレンズを入れていましたけど、今回はゴルチエからトレースしてサイズ伸ばして枠入れしました。オーバルとティアドロップの間みたいな、横長でよく見ると特徴的な玉型です。もともとの90年代後半からY2Kな雰囲気に戻しました。

スモークの20%にシルバーミラーです。ホワイトゴールド(K14)の部分の方が、黄色味がありますね。

 

ファッションに全力でついて行く店でも無いですし、ファッションの流れを全く無視するということも無いので、ほどほどにということなんですけど。丸とかボストンとかウェリントンの次をどうしましょう問題がありますよね。冷静に、別にどうもしなくても良いんですけどね。

何となく3パターンありそうで、一つはツーブリッジのデカ目。一つは90年代回帰のちょいデカオーバル。もう一つが天地浅めのY2Kなシャキシャキメガネ(ツーポ)です。後ろ2つはアラフォーからしても、ついこの間なんだけどなぁって感じがします。

ということで今回は、オーバルと天地浅めの間を狙ってみて、あんな感じになりました。

これは別モデルで昨年作った物ですが再掲します。これは、フロントだけで判断するとY2Kな天地浅めのツーポですよね。昨年末くらいから急に、この感じが良いなあと言ってもらえる機会が増えました。

シャキシャキメガネが実権を再び握るみたいな返り咲きパターンよりかは、ふわふわメガネもシャキシャキメガネもお好みで・気分で、こんな感じで戻ると良いんですけどね。先ほどの話と絡めますと、キッチリカッチリ作ることと出来上がった物がシャキシャキに仕上がることは近い関係な気がしますから、シャキシャキ勢がちょっとでも増えると、色々良いですよね。

軌跡
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

24.02.02

木は、まず二型でいこうかなと考えています。一つが年末にご紹介した向かって左側の、べっ甲のフレームみたいにツートンになっている“凛之十七”というモデルです。向かって右が、オリジナルのモデルです。どちらも工房樹製です。

前回のブログに書いた通り、30年代あたりのイギリスのフレームを元ネタに作ったと書きましたが、作ることの狙いみたいなことを書き残しておきます。

もちろん復刻とか保存出来る状態に変換するとか、ヴィンテージの店が新品を作る際に大事にするところは抑えております。ただそれは私がやりたいだけのことであって、作る方は特に興味が無いかもしれません。しかも、そもそも東海圏も他で取り扱いはもちろんあります。お客さんも、ヴィンテージとかレトロなテイストが好きで無ければ、「で??」で終わってしまうかもしれません。そして少なくとも私が工房樹を知ってから10年以上経っていましてその間の実績もあるでしょうから、私がいまさら始める必要も無いかもしれません。確か始めて知ったのは、大学生のときにクレイドルさんで頂いたリーフレットだった記憶があります。

そういう状況で、ヴィンテージの復刻でブルバキオリジナルということでは要素が足りないなと感じました。特に、お客さんに対してのアレが少ない気がしたんですよね。

そこで、今回はヴィンテージの再現を木でしながら、実は木の質感を極力出さない方向にしてみようと試みました。なぜ“実は”かと申しますと、もちろん作る際にどこにも共有していないからです。ある程度関係があればその方針の共有もありでしょうけど、初めましてでそれを伝えたら、じゃあオリジナルの製作をやめますシャッターガラガラとなりかねません。

もちろん木で再現するわけですから、木の質感の否定ではありません。メガネに限らず様々なジャンルにおいて木が好きであることは前提です。先に仕入れした、“凛之十七”のように、木の良さが剥き出しのフレームがあるのであれば、木の良さが垣間見えるくらいのフレームがあっても良いかなと思ったんですよね。垣間見えるというのは、高校古文程度の知識ですけど日本的な感覚ですし。木の素材の強さ(雰囲気てきな意味で)は凄まじいですから、隠したところで漏れ出ちゃうと予想されます。そのどうしても滲み出るくらいを作り、木の良さが前面のものと並列させることで幅が生まれるのかなと考えまして、裏テーマとして木の質感を出来る限り隠すということをしてみました。

木の可能性の幅もそうですし、それはお客さんにとって選択の幅が広がるということも含みます。木の良さの露出度の上限があったとして、オリジナル製作でその下限を用意してみました。これにより、凛之十七をいま黒柿で店頭に用意しておりますが、“私は質量は欲しいけどテクスチャーは控えめで、凛之十七で黒檀にする”という間が生まれます。また、“質量は抑えて、木のテクスチャーは前面に欲しいです”ということでしたら、オリジナルを黒柿等々で作る、みたいな間も存在します。

ちなみに、方針の共有が否定という誤解を招く可能性がこの段階で微かでもある以上、畏れ多くも具体的な指示によって物を作っていただく必要がありました。こんなに長々と文を書く人間ですが、それは苦手だったりします。よく“手を離して目を離さず”とか言いますけど、手も目も離したいタイプです。

図面は、ヴィンテージの元ネタを原寸でトレースして、自明な問題である

・ブリッジが狭いので広げる

・フロントの幅が狭いので智を延ばす

を先に解決して頂いた状態で私の元に届きました。

ゆったり感を出すために鼻幅24ミリにしましたが、これは選べるようになりました。

智はコンパクトであればあるほどレトロでカッコいいメガネになりますが、顔に合わせるなら横方向への延長は仕方がないことです。しかも今回は蝶番金具を安定して固定させるために上から見ると厚みが加わってきますから、このままだと智の全体のボリュームがそこそこになってしまうと予想されます。こうなると、さすがに仕方がないだけで見過ごすことは許されません。

そこで横が拡がるなら縦を縮めようという最単純な思考で智の縦幅を1ミリ削り、調子を取るためにテンプルも1ミリ削りました。図面上は、2ミリ削っても良いかなとか迷いましたが、完成を見て、1ミリで十分存在感を抑えられたのではないかなと感じております。

あとは、下限を作るということですから具体的な数値で示さずに、フロントを薄く出来る限界までということでお願いして以上ですね。そんな感じで出来上がっております。対面とか隣同士で座って話すくらいの関係性なら、それくらいの距離かつ顔付近を見る関係なら、“そのメガネって木なの?”くらいに気づかれるかもですね。これくらいの主張なら、営業の仕事でも着けて頂けるのでは無いでしょうか?

余談ですが、図面にしてもらって、ようやくこのメガネが好きな理由が紐解けました。要はこのイギリスのフレームなんですけど、アーネルの兄弟みたいですね。智の部分を連続的に動かしてレンズの真ん中よりも上にあるものを想像してみてください。アーネルとか、ああいうウェリントンですよね。腕の位置で、四角のメガネにも丸のメガネにも見える、絶妙な玉型ということなんでしょう。

 

黒檀 無垢
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

24.01.31

かなり早く仕上がってきました。黒檀の無垢材のフレームです。めっちゃ良いです。

元ネタは、イギリスの30年代とか40年代とか言われているフレームですね。

その年代判定が本当かはさて置き、普通な感じのセルフレームの中で一番好きな物を再現してみました。普通が何かはさて置き。動機、俺が好き、以上。ということで、木で再現しました。非常に理由はシンプルです。

ヴィンテージが最高峰と決まってはいませんから、現代では克服された仕様も多々ですし、ヴィンテージが好きでもそこから物を作るのであれば冷静に直すべきところは手直しなければなりません。要所要所がちょっとずつ大きいけど、なんとかヴィンテージに見えるラインを狙ってみました。

・44□24-140です

・受注生産で、ブリッジは22ミリの選択が可能です

・テンプル長は、この店頭サンプルを掛けてみて決めましょう

・鼻あては、セルフレーム風の貼りタイプも選択可能です

・鼻あてを貼りタイプで選択した場合、高さの指定が出来ますが、幅寄せ量は指定出来ないです

・そもそも黒檀以外の木も選択可能です

ブリッジが24ミリの場合は、今回みたいにクリングスの方が掛けた姿がピシッと決まりやすいでしょうね。

 

昨今、ヴィンテージが高すぎて参っちゃう問題があります。色々な面で参っちゃうんですけど、結構参っちゃうのが、高くなり過ぎると脱構築的な転倒がしやすくなってしまうんですよね。昨年のTR90アーネルもどきのご紹介は、そういう意図でした。

今回はもう一つの転倒方法です。ヴィンテージが高くて参っちゃうとか言いつつも、別にそれはそれだよね多様性だよねとしつつ、その金額で今できる今でこそ出来る何かに突っ込むという方法です。それが今回の、黒檀による再現ということになります。

物が良いだけでは売れない時代ですよと、創業以来何度も多方面から言われ続けてきました。頑張って無視し続けて今です。何とか残っています。カルチャーとか背景の礼賛の時代がありました。それらが手法として、なおかつその中身も形式化しきったのか、この1・2年は、物自体への大政奉還が行われた気がしています。物の質量、素材の肌理を大事にする傾向の復活を感じます。銀無垢のメガネをずっと販売しておりますが、オッカムの剃刀で銀だから良い以上!手彫り最高!というシンプルで最高の共感の仕方が増えました。スパッと感が気分です。

もう一度、このメガネに話を戻しまして。色々つくりやデザインの意図やら何やかんやありますし、どういう意思決定があってサンプルからこのようになったのかは別途書く予定です。まずは、黒檀だから最高、以上、ということです。めっちゃカッコ良いです。

ちなみに飾りピンは、ヴィンテージフレームに良くある真鍮ピンのグズグズの雰囲気を出したくて、始めはリグナムバイタを指定しました。結局あれは柔らかくて細いピン状にならないとのことでして、パロサントが入っています。

セルよりも物持ちが良いかどうかは、どうなんでしょうね。私もこれから使ってみてということになります。皆さんもそこが気になるところですよね。工房樹さんにこのフレームを依頼する前に悩んだのはやっぱりそこです。

どうしようかなと考えて生活しておりまして、食器を洗って乾燥機にかけてたときに、ラーメンとかの塩分でじゃぶじゃぶしても、洗剤でゴシゴシ油分抜いても、乾燥機でパリッと乾燥させても、そういえば箸って割れ無いなと気づきまして。なんなら木椀は乾燥機はダメとわかりつつ、面倒なので乾燥機に一緒に入れちゃう派ですが、案外割れないですもんね。それでやろうと思いました。実際、メガネにするにあたってあれこれ材料にしっかり処理が施されているようです。

少なくとも可塑剤が無いですから、セルのメガネやスニーカーのように置いとくだけでも劣化が進んでいて、日々気が気でないみたいなことが克服出来ます。木でメガネを作ることの理由はたくさんあると思いますが、個人的には置いておきやすいというのは、かなり大事なポイントだったりします。

販売版 チェーン金具(925シルバー)
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

24.01.20

925シルバーのチェーン取り付け問題ですが、たまたま解決出来てしまいました。週内で解決出来たなら、パイロット版のステップが要らなかったかも。パイロット版で取り付けた甲丸カンの内側に角が立っていたため、あれの取り付けで無駄にフレームを傷つけてしまいました。銀無垢は傷が良いよねとか言いつつも、深い傷はけっこうショックだったりします。実際にあれで販売してしまって、お客さんのフレームをガジガジせず済んで良かったです。

今回の販売版でも、小傷やカスレ程度は生じてしまいます。しかし深く抉れはしないです。上の画像の通り、金具の内側も磨いてあります。開いた時にチラッと見える“silver 925”がカッコいいです。

取り付け姿はこんな感じです。安全ピンみたいですね。それがまた、ヴィンテージのゴルチエのメガネっぽかったりします。銀無垢で安全ピンとなりますと、個人的にすぐ思い浮かぶのはクロムハーツのあれなんですけど、その雰囲気もあります。その残像らがかすめるためでしょうか、大人しいクラシックで素朴なメガネが、取り付けるだけでちょっと厳ついメガネに見えてきました。現代のフレームでなぞらえれば、取り付けるだけでMATSUDAっぽく見えてきた、そんな感じです。

925シルバーの丸カンを注文し忘れたので、一旦合金の丸カンで対応です。チェーンが1種類で良いのであれば、カニ管を無くしてチェーンと安全ピンを丸カンで繋げても良いですね。もう少しスマートになりそう。

チェーン先をカニ管でも引き輪でも何でも良いのですがそういう可動式の何かにしておくと、簡単にチェーンも気分で取り替えが出来るようになります。

これの開発した人も、水島眼鏡のメガネを使っているのかなと思うくらいに、ウルトラぴったりです。これには本当に感動しています。

まず、智の窪みにちょうど良い遊びを持たせて収まっています。あの窪みから金具が動いて、例えばテンプルの先までかちゃかちゃ動いてしまうことはありません。そして安全ピン的金具が縦の状態では、例えアレを押し上げて開こうとしても、智が0.5ミリくらい引っかかって開きません。

 

取り付けもそうなんですけど、真横にするとスッと開閉できます。この具合のちょうど良さは、筆舌に尽くしがたいです。商売だから尽くさないとダメなんですけど。本当にピッタリです。これ以外考えられないくらいにピッタリです。ちなみにこの上から見たときの白い線だったり、彫金がちょっと抉れて白くなっているそれらが、パイロット版での名誉の負傷です。この金具に依るものではありません。

ちなみに、カットリムのこのパターンの智でも、超絶すっぽり収まっています。

これには久々にワクワクが止まらなくて、あれこれ試したいことが噴出中です。この925シルバーの金具があれば、別にうちのチェーンでは無くても何でも良いってことですもんね。その可能性の幅がめちゃくちゃ面白いです。例えばインディアンジュエリーの何かしらのチェーンも良さそうです。お客さんではsamulo のチェーンをもっとカッコ良く取り付けたいと以前に相談を受けていましたが、これでゴムパーツを排除出来そうです。

ただ、そもそものフレームが柔らかい為、銀無垢のメガネを下げて使うケースは少ないとは思われますが、ファッションでチェーンを垂らすだけの方が良いでしょうね。それは良さとして紹介した、金具が窪みから動かないことに関連します。

チェーンを引っ張ったときに干渉するのは、蝶番のネジ周りということになります。実際にはステンレスのネジと段付きナットで共締めをしておりまして、その周りに銀無垢のフレームがあります。ネジそのものが歪んでダメになることは無いと思われますが、周りを覆う銀無垢の側があまりに歪みますと、共締めのときにナットが空回りし始めて、テンプルが緩みやすくなります。開閉ですぐパタパタしてしまいます。

ということで、ガチメガネ首からぶら下げ目的の場合は、今まで通りゴムパーツにしておいた方が良いです。

そういえばですが、いま装着しているチェーンで線径0.80ミリ、幅2.50ミリです。あずきの4面カットです。世にあるチェーンが大体ビーズで出来た物で、幅が1ミリくらいでしょうから、これくらいでも結構現物は迫力があります。

いまはメガネチェーンの絶好のタイミングで、リンダカラー∞と弄られるでしょうね。個人的にはそれくらいの方が良くて、メガネチェーンってやっぱりキザって思われてしまうのかなぁみたいな心配もありましたが、今年はリンダカラー∞のおかげで、掴みがバッチリなシロモノになっています。

余談ですがリンダカラー∞は大好きです。私は年明けから知った人間なんですけど、リンダカラー∞はヴァージル・アブローですね。

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