他にもっと美味しい物がたくさんある
修理とメンテ

24.07.23

お持ち込みのヴィンテージフレームでした。眉とテンプルエンドがべっ甲に改造されたフレームです。

話には聞くけど実際あまり見ない、べっ甲の虫食い痕が残っています。ポコっと丸く陥没しています。

こんなに硬いのに。私は食べたことがありませんが、きっともっと旨味が含まれていて食べやすくて美味しいものが、世界にはあると思うんですけど。虫目線では珍味なんですかね。これが良かったのか、コレしか食べるものが無かったのか。

幸い、掛けた時に他人から見える面には虫食いが無いです。そのまま使えそうです。

あっさり系
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

24.07.20

玉型変更と、先セル交換をしてみました。

ヒルトンクラシックの四角から形をとりました。ヒルトンクラシックじゃ無くても良かったんですけど、ちょうどいいサイズのウェリントンの玉型がそれしか無くて、そこから作りました。

前回はオーバルで横長を作りました。それでもっと細長い、カクカクの四角にしようかなとか、キャットアイのツーポにしてみようかなと考えもしましたが、レンズの掴みの問題がありまして断念。そもそも皆んな細長くなりたいわけでも無いので、ウェリントンのツーポにしてみました。

あっさり良い感じです。

訂正と訂正
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

24.07.16

銀無垢のサーモントの改造で2つ訂正。

一つ目はシープホーンではありませんでした。あまりにも柄が無くてツルッと綺麗で、メーカーさんも私もバッファローホーンで頼んだけどなぁ…みたいなっていましたが、これもバッファローホーンでした。

最初ヒビ割れが起こりにくいシープホーンで話を進めていましたが、最後にやっぱりバッファローホーンでって決め方をしてしまったので、思い返せば私がいかんかったですし、シープホーンもまじまじと見たことが無かったので、それもまあ良いかと思っていたところでした。本日、職人さんに連絡がつきまして、これもバッファローホーンとのことでした。

前回、恥ずかしくも光沢云々書いちゃいましたね。ただ、光沢と関係無いかもですが、バッファローホーンでも黒っぽい柄の多い箇所と今回のつるんと乳白色の柄なしの箇所ではヒビ割れの起こり方が異なるようです。今回のつるんと乳白色の方がヒビ割れが少ないらしく、お気遣いで良い方を使って頂いたみたいです。それがさらに功を奏しまして、題材としたヴィンテージにますます似る結果に繋がっております。

緑のレンズにしたら、先セルや鼻パッドがベークライトっぽく見え始めてきまして、さらにヴィンテージの見た目ですね。ということでつるんと白いバッファローホーンも大変良かったんですけど次こそは、出来るだけ黒かつまだらな“ザ・バッファローホーン”も見たいところです。

シープホーンで一旦検討したのにも関わらずバッファローホーンに変更したのも、逆手にとらえてヒビが入れば入るほど摩擦が強くなってメガネが下がりにくくなるという実用面と、ピカピカの銀とボロボロのホーンとの対比が最終的に美しいのでは無いかという美観の面と、両方で良いことづくしじゃんって思い直したのがきっかけです。

 

いつも来て頂いているお客さんのフレームで、リガースのバッファローホーンで10年以上使用フレームを拝見したことがあります。これは何度も当店でレンズ交換をして、今年の1月末にも交換した際の写真です。

ヒビは多いですし、リムはレンズに沿って裂けている箇所もあります。ただ、変な表現ですが裂け切らない、割れ切らないので、使おうと思えばどこまでも使えるんだなぁと、このとき思ったんですよね。

これは私の、13年くらいほぼ毎日使っているベルトです。年間300日以上は着用していると思いますが、13*300で3,900日くらい使ってこんな感じです。

まぁその、自分以外はきったねーで終わるものなんですけど。朽ちる寸前で粘る革と、いつまでも型崩れせず光る銀の対比が美しいなぁと思っていまして。ふと、これをメガネで出来ないかなと思い、バッファローホーンを選択しております。

 

訂正二つ目は、パッドの取り付け向きが逆でした。本来は下が幅広です。

バッファローホーンで鼻パッドを作る前に、プラスチックで何とかしようとした歴史があります。上のパッドが、汎用品の大きめのパッドなんですけど、どれもパッド下が細くてシュッとしているんですよね。この銀無垢のサーモントを夏にも掛けこなすには、超しっかりとした土台を作る必要がありました。これらパッドではイマイチでした。

70年代のHOYAニュースから。度数s-6.00のガラス1.80の重さ(理論値)で31.2グラムとあります。凹レンズであれば、加工して一番厚い部分から削れていきますから、例えば重さが半分くらいになったとしても、組みで30グラムかそれ以上を着用することになります。そういう時代があったというのは励みになりました。パッドおよび先セルを大きく作れれば、とりあえず解決出来そうだと。まさに銀無垢のサーモントの眉部分の重さが、左右ペアでそれくらいの重さです。

そこであれこれ調べていただきましたが、プラスチックで鼻パッドを新規で作るのであれば、金型+ロット(4桁)ということで、さすがに高すぎて一旦頓挫します。

たまたまプラスチックでの製作の値段が分かったタイミングくらいで木のフレームを扱うことになり、木の摩擦とメガネの掛け心地の良さに度肝を抜かれ、天然素材の良さを実感します。そして、いっそ高いなら天然素材でオーダーで改造をしようということになりました。

元ネタとほぼ同じ大きさです。縦幅が21ミリで、汎用品のマックスが19ミリですから、超デカイです。尚且つ下が広いです。

あれこれフィッティングの向上のために改造しましたけど、見た目がさらに良くなったことが一番嬉しいです。フィッティングの安定感も鑑みて、これでようやく製品になった気もします。

銀無垢のサーモントはかなり高額であったため、参考上代からディスカウント入れて販売しておりましたが、改造を入れて元のそれくらいの値段になりました。

習作 サンプラチナ
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

24.07.13

サンプラチナのツーポです。パッドとブリッジが続きになった、マンレイ山のタイプです。

トップ画像の上が玉型変更と先セルをクリアに交換して改造した習作で、下がオリジナルです。ざっくりイメージですけど、習作は90年代風でオリジナルはY2K風です。

店は “Yes” か「はい(出来ます)」の二択が基本なので、物理的に無理以外は、まずやってみようの精神です。製作のネタはいつもお客さんから頂いておりまして、30年代のアメリカ的なレトロなツーポではなくて、90年代のツーポが良いなぁというご要望から製作がスタートしております。本番は連休明けに取り掛かる予定です。

このツーポのフレームなんですけど、レンズ掴みの爪がやや太いため、レンズ保持の調節がし難いです。オーバルといえど、カーブの浅い深い様々ありまして、掴みが合致して良いポジションでレンズがセティング出来るかどうか、またそのときのレンズの泣き笑い(角度のこと)が適切に持っていけるのか。あとはブリッジと腕の関係とか、腕の角度とか。あれこれ不安だったので習作を作ってみました。

畳みの姿も綺麗で、そのまま玉型変更がすんなり出来ました。これもめっちゃ良い感じですね。ちなみレンズはAOの古い型板からトレースしています。鉄のがそれで、横幅36ミリです。店の加工機では10ミリの拡大しか出来ないので、一旦46ミリの型板を作り、そこから目標の49ミリを作りました。何度かトレースして形が崩れる、ラインが乱れることを心配しておりましたが、大丈夫そうです。

参考にしたのは金と茶色のフレームです。それこそ90年代のアルマーニのフレームで、サイズ表記は49□20でした。デモレンズがはまっておらず、ややレンズが型崩れしています。それでアルマーニからトレースするのは諦めて、勘で鉄のアレが近いかなということで、あの板から49ミリのオーバルを作っています。仕上がりはアルマーニとほぼ同じ縦幅でして、大きなイメージのズレも無さそうで安心しました。

現在確認中
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

24.07.12

改造されて帰ってきました。

改造の内容としましては、特大鼻パッドと極太先セルの角による別作でした。

バッファローホーンとシープホーンでいけるみたいですが、ちょっと確認中です。今回はシープホーンで届きました。めっちゃ綺麗です。シープホーンは、ヒビ割れが少ないみたいです。バッファローホーンの価格は、製作可否も含めてこれも確認中です。

シープホーンというと、メガネ業界的には中村勘三郎フレームのイメージ。ヒビ割れが少ないとのことですが、たしかに見た目もスジが少なくて滑らかですね。あと、バッファローホーンより光沢が強い気もします。トロトロ感が強いです。銀の燻に注目すればバッファローホーンかも。銀の光沢に注目すればシープホーンかも。

トップ画像の通り元ネタのヴィンテージのアルミサーモントに、極太先セルと超デカ鼻パッドがついておりました。そのイメージで作成していただきました。

そろそろ1年経ちますが、夏場は汗で摩擦がゼロになります。さすがに掛け続けるのはしんどいということで、あれこれ模索しておりました。結果、ホーンでメガネを作る職人さんに繋がりまして、改造出来ました。ズリ落ちは面積と素材による摩擦の増強で。荷重による耳の痛みは、先セルの厚みを増して接地面の増加で解決できました。

めっちゃ掛かります。めっちゃソフトなあたりです。特に鼻パッドの立体形成の吸い付く感じが良いです。あとは、滝汗のときにどうかの確認ですね。それは梅雨明けしてからとなりそうです。

見た目も、太い細いのバランスが取れて一層良くなったのかなと。

ちなみに、バチ先のテンプルエンドで6グラムでした。先発の一山の銀無垢のフレームたちが大体総重量20グラムですから、あれらだと3割くらいがテンプルエンドで締めていたことになります。しかもフレームの下の方にバチ先がありますから、一山のフレームに対してはバチ先の重みの恩恵は大きかったのだと、今回の改造でよく分かりました。

また逆に銀無垢のサーモントにおいては、眉の部分だけで左右合わせて30グラム程度あります。見た目から勿論なんですけど、それが相殺出来るほど重くは無かったということが、改めて判明しました。

明日7月9日(火)は休みます
営業案内

24.07.08

明日7月9日(火)は月例の眼科さん出張のため、店は休みます。

今日はゼリーしか見ていない
雑記

24.07.05

カブトムシの幼虫ですが、無事に育ちました。幼虫は昨年に3匹いただきまして、1匹のみ無事に成虫となりました。オスでした。虫かごの縁のアクリルを壁と底にして蛹室を作ってしまった1匹は、暑さにやられたのか羽化できず力尽きてしまいました。もう1匹はオスで羽化できたものの、前足1本と後足1本の形成不全で常にひっくり返る状態であり、すぐに力尽きてしまいました。

ちゃんと羽化できたオス1匹ですが、日中はほとんど土に潜っています。小学生のときにもカブトムシは育てていましたが、夏休みに成虫をホームセンターで買って持ち帰る派でしたけど、常に土の上に居た記憶だったんですけどね。とりあえずわたしには成虫のカブトムシが土に潜るイメージが無くて、はじめはそうだっけ?逃げた??となりました。ゼリーが減るので、ちゃんとこの中で生きているようです。

最近の私は大体4時半〜5時くらいに起きますが、そのときには土から出ていることもあります。5時半くらいにはもうカブトムシは居ないので、朝起きてすぐ見ないとその日は減ったゼリーのみを観測することになります。

夜は21時だとまだまだ土から出ておらず、おそらく22時くらいにカサカサ音がし始めるので、そのくらいに行動し始めています。そんな感じなので、子どもはほとんどカブトムシが見れていないですし、私も2〜3日姿を見ないことも多々です。もはやカブトムシを飼っているのでは無く、ゼリーを飼っているのかな?くらいゼリーしか見えていない日があります。

つがいで成虫になって、生命が繋がったらどうしようかなとか考えていましたが、とりあえず今季でカブトムシの育成は終わりです。

特に難しいことはなかった記憶ですが、幼虫から育てると夏以外はちょっとだけ面倒ですね。幼虫は土を食べるのですが、夏は近隣の100均でも土が売っていて入手は容易いのです。しかし、それ以外のシーズンはホームセンターくらいでしか幼虫の土を見かけず。しかもパッケージがオオクワガタがバーンっと載った、プロテイン他栄養豊富なハイエンド土しか無かったりしまして。ゲームのモンスターファームでいうところの、サカナもどきくらいで良いのになぁとか思いながらいつもそのハイエンド土を買っていました。

 

 

いまはこれ
雑記

24.06.25

千葉雅也さんの『センスの哲学』で載っていたので買いました。

今までのあれこれ入門みたいなものは、ベルクソンとは別の、何か感動的な読み物だったんだなと。ただそういう局面に出くわしたときに、ここが私みたいな素人の良さだったりもしますけど、そうだったとて、それらが多少は色褪せて見えてもそれはそれで良いと思えますし、これはベルクソンはこうなのねって教えてくれるから良いという感じです。

難しくてなかなか読み進められておらず、まだ3章です。第1章「時間で解くクオリアの謎」で、クオリアがこんなところから出たー!って感動して、その勢いがあって読み進められています。

またオーセンティックから遠のいた
雑記

24.06.25

勝手に買えって感じですし、すぐ買えって話なんですけど。

今年こそバンズのオーセンティックを買おうと思い、色々識者の方から伺ったりお店に履いてきているお客さんに見せてもらったりしていたのですが、結果、全然違う二足が足元にあります。いつも言っていますが、これ以上は事情により靴は増やせないので、今年のオーセンティック購入は諦めました。去年も実は諦めています。

アシックス・ゲルカヤノの30、エクストラワイドです。性能面で、どれほど違うのか興味がありましたし、エクストラワイドのワイド感の違いが知りたくて。

カヤノトレーナー21を履いていますが、カヤノ21のソールと比べると、フワッフワなのにバインバイン跳ねる感じがめっちゃしますね。特に母趾球とか中足骨頭の蹴り出しのバインバインがすごいです。

プルプルの透明なゲルが無いのが寂しいです。重量の関係で、本気のランニングシューズでプルプルのゲルが戻ることは無さそうですけど。

もう一足がこれ。最終セールで税込4,400円を切っていたので。円安のいま、そんなことある?というレベルでした。こんなにカッコいいのに。

今すぐ履きたいところですが、似ているスニーカーが多々あり、玄関に置くには1足の処分を家族に要請されているので、5年後くらいには履けるようになっているかもです。完全にダメになっていない物を捨てられない性分なので。ダメになる前にフリマで売ることもしたことがなく、使い潰す派のため、そうなるとめっちゃ後です。

ワンチャン、新しいカテゴリーのスニーカーとして認証されて、何かを処分せずに玄関に置けるかなと思いまして、プレゼンを試みました。画像をみた瞬間に同じスニーカー過ぎるということで、プレゼンするまでもなくダメでした。

土日休みます
営業案内

24.06.21

次の土日、22日と23日は休みます。

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