TR90のアーネル風のレンズ交換しました。グレーの50パーセントです。
やはりアレみたいですね。初見では「ん、あれ?え?ん、ん??」みたいな反響が多いみたいですね。そうですよね。
その反応の後に、ディテールのチェックと正誤確認を経て、これはヴィンテージちゃうわみたいなことになるみたいですね。
ここからブルバキの製作に繋げるのであれば、細部の手を抜いて良いということでは無くて、まずは大枠を掴むことが大事で、ディテールの追求はその後ということでしょう。むしろ大枠を掴んでいなければ、ディテールの追求が意味を成さない可能性もあるということでしょう。
フロントだけでいえば、ダイヤのリベットでは無いので即時にアーネルちゃうわと認識出来るんですけど。復刻とかそういうことになったときに大事なのはどうやらそういうことではなくて、局所の分析とそれらの統合では掴めない何かが大事っぽいですね。
年明けから木のフレームを始めました。黒檀でイギリスのヴィンテージフレームを再現してラインナップに加えております。何を再現するかの選定の時点で、実際は目と手をすぐ離せる題材を選ぶというのも、ちょっと理由としてはありました。めちゃくちゃあのフレームが好きなのは大前提で、補足として木で再現してもっとよくなりそう、そんな読みがありました。
木で再現すると、フロントからテンプルにかけてのボリュームや立体感が足されます。木の材料でそれらの要素が足されると、完成品は物凄く高級感が出そうというのはすぐにイメージが湧きました。そうイメージしたときに、例えばアメリカンヴィンテージの類を題材に持ってきてしまうと、その雰囲気が再現に際して足され、結果違うものになってしまうのかなと懸念されます。欲しかったカッコ良さはそこじゃないみたいな。そんなことも考えてイギリスのフレームを、木で再現することの第一弾の題材として選んでいます。
なので、物凄くコントロールしたら黒檀アーネルみたいな物が作れるのかもしれませんが、なんとなく想像の産物のような気もします。今のところブルバキではアメリカンヴィンテージやその周辺は、木で作ることは無さそうです。木で作るという選択が、アメリカンヴィンテージの大局を掴むには適していなんじゃないかなという素材からの予想と、やはり日本はキッチリカッチリな製作が得意なので、そうじゃないものを無理して掴もうとしなくてもいいかなと、今のところ思っているからです。掴みやすいところを掴めば良いでしょうし、それは楽しているとかでは無いじゃないですか。緩くラフな時代なのは承知で、緩くラフに見てもらえるような工夫は込めて、作るものはキッチリカッチリ続けたいですね。