カテゴリー:メガネのはなし

カラー35% 見本
メガネのはなし

22.06.27

たまたま手元に揃ったので載せます。ともに、カラー“ブリーズグリーン 35%”です。向かって左が度付きで右が度無しということもあって、縁の色合いが違って見えるというのもあるんですけど、レンズの真ん中で比べても左が青っぽい気がします。おそらくコーティングの差で色の差も出たのかなと。どの波長が返っているかどうかの話なので、それがよく分かるケースということで載せてみました。

ということで銀のサーモント、まだ本当に届いてないです。この気配は、7月になりそうです。

やっと掴めました
メガネのはなし

22.06.18

金張りの1000分率の表示について、ちゃんと書かれているものをようやく見つけることが出来ました。厚み(1μ=0.001㎜)表示ということもあるそうですけど、金張りは金メッキと違って各パーツ毎に厚みが一定では無いので、総重量に対しての何かしらの金の割合で表示されるべきということを前提とした、1000分率の場合の説明が無いかなと思ってぼんやり過ごしていました。やっぱりありました。ぼんやり待ち続けた甲斐がありました。

微妙に違いますし、金においては大事な差かもです。どちらの表示も、メタル部分の総重量に対してという基準の設け方は同じです。ですが1000分率の方は、純金(24K)で換算です。張ってあるものが例えば14Kでも、換算は純金で行います。一方で、アメリカのよくある表示では「1/20 12K GF」とあったときに、12Kで使用量を換算し、張ってある物も12Kです。プラクティスが載っていまして、それが参考になります。

『1/20 10K GF を1000分率表示に直す』

途中に分母と分子に2.0833を掛けており、これが意味不明さを少々招くかもです。紙面の行数に制約があったのでしょうが、要は分母と分子にそれぞれ(1000/480)をかけているだけです。あるあるで、分数の割り算が意味不明すぎて分数全部が、分数の存在が嫌いになる場合がありますが、最後の計算まで分数のままの方が大体の場合、計算も理解もスムーズです。結果の量的感覚を掴むときに、最後に少数に直せばいいと思います。

演算結果が、20.833…/1000(10K GF)です。プラクティスが表記の違いによる意味の差を鮮明にし、理解を深めてくれます。

以下、同じように計算してみます。

『1/10 12K GF → 50/1000 (12K GF)』

『1/20 12K GF → 25/1000 (12K GF)』

結果を眺めてみますと、30/1000と40/1000の金張りの言いたいことがぼんやり分かってきます。

大歓迎
メガネのはなし

21.12.19

お持ち込みでした。ゲルノットリンドナーです。実物みるの触るの初めて。

このフレームに限った話ではなく、チタンのフレームでも多々遭遇する話ですが、フィッティングポイントを作るのやや大変。バチの部分の切断面が正方形のパターンです。おそらくですが、絞って作り込むかプレスで抜くかの違いで、切断面が丸か正方形か違いが出るのだと思います。正方形のタイプだと、対角方向の曲げが硬くて動かしにくいです。フィッティングの用語では、頭部への添わせが難しかったりします。添わせないと、摩擦が生じないのでメガネが下がります。とりあえず頑張りで曲げます。銀は頑張りです。チタンは硬すぎて諦めるときもあります。あとは、ひとそれぞれですが耳の付け根の後ろ辺りに骨のくぼみがあったり無かったりです。くぼみが有るとメガネとしては好都合で、圧迫ではなくメガネがスポンと引っかかるので下りにくくなります。上の写真はいまの要点を作り込んだ後です。

自分のところの銀のメガネと記念撮影。並べると分かりますが、結局どっちも細いんだなと。インディアンジュエリーや、クロムハーツその他諸々のシルバーアクセサリーの作り上げてきた銀の価値観と言いますかルールに則って試合をしようと思うなら、もっと質量を!ということなんですね。

ドイツもこいつもイタリアも
メガネのはなし

21.12.19

ローデンストックジャパン閉鎖と、今知りました。卸からエクスクルーシブモデルの新作カタログの案内が届いた時に、デリーゴジャパンのローデンストックから新作が…という文言になっており???状態でした。絵型だけの案内でしたが、リチャードの改変が出るので楽しみです。

ドイツのメガネをイタリアが販売するってことなので、『マーサの幸せのレシピ』じゃんって勝手に思っています。大学のドイツ語の講義のときに、ドイツ人とイタリア人の関係がよく分かるってことで観た記憶が残っています。

すごい本が出ましたね
メガネのはなし

21.11.06

福井県眼鏡協会が企画監修ということで、作っている人々から直に「眼鏡ってそういうことじゃないから」というような見解が出されたことになります。他の分野で、あんまりそういう本を見たことが無いので、よっぽど現在の眼鏡のフォーカスのあたり方や、これぞメガネの真髄的な我々販売側の伝えている内容がトンチンカンだったのかなあと予想されます。わたしも読んで反省をしたいと思います。

結構まえに、このブログで書いた内容もより詳しく載っていました。この辺は公式見解と相違がなくて安心しました。もうさすがに、7枚蝶番じゃないっていうだけでダメなフレームとか判断する人も減りましたね。確かに、太い黒セルが席巻した時代にそういう風潮があった記憶があります。

あとは、ガラ入れも載っています。角を残した磨き云々は、ガラ入れをしていない未処理であって、生地の光沢を引き出す上でも必須の過程という印象をうけました。2、3日間、ガラガラ回し続けるのは、この本で始めて知りましたね。

工業製品ですから、やはり基本は進歩史観に沿っている気はします。ベトナム戦争あたりでそういった歴史観や人類の歩み方に疑義が呈されたりもしますが、日本の眼鏡に関しては81年にニコンブランドからオールチタンのフレームが出てからもずっと進化は止まらずということでしょう。今はビヨンビヨンでバインバインな、踏む以外で壊れないくらいの、そして錆びない緑青でない永く美観をキープ出来る、恐ろしい代物になっています。そういった頑張りの下地があって、供給が安定しているからこそ、ヴィンテージを嗜むみたいなことが出来る余地が生まれたのかもしれません。

思わず唸っちゃう
メガネのはなし

21.09.18

お持ち込みでした。傷取りと、磨きとレンズ交換後でこんな感じです。

Garrett leight という物です。ここ最近のフレームだと思います。雰囲気が、そのまんまイギリスのNHSだったりします。その辺知らなくても、細い且つ薄い繊細な作りで優しい雰囲気の、感じの良いフレームです。

雰囲気の要は、蝶番ですかね。フロントとテンプル、両方カシメのぺったんこな5枚蝶番です。座彫もギリギリぴったりを狙って、キチっとしてあります。ピンもテンプルの方向に準って真っ直ぐ正確です。この手の細いフレームであれば、埋め込みの3枚蝶番を使うのがセオリーなんでしょうけど、それだとフロントもテンプルも細くても“厚く”なってしまいますからね。埋め込んだ金具が安定し、尚且つ端から金具が飛び出さないような厚みを用意する必要がありますから。今回のようにカシメであれば、確かにフロントもテンプルも理論上は細く且つ“薄く”作れるんでしょうけど、製作過程で割れる・欠けるリスクがありますから、現在は製作を躊躇いがちだと思われます。ヴィンテージ以外で、こういう構造の眼鏡が見られるとは思ってもいませんでした。

テンプルの芯はシューティングで入れずに、生地と生地で挟み込んでいるはずです。ヴィンテージっぽい、雰囲気の維持に大事な、細さと薄さを厳密に再現しています。

ちなみに今回のフレームは中国製でした。この前のタイ製のフレームといい、海外のセンスヤバイなと、唸っています。

やったー!!
メガネのはなし

21.06.29

ようやく、探していた資料が見つかりました。メンクラの眼鏡号です。

80年代〜90年代にかけて、まだ眼鏡がアイ“ウェア”として扱われる前の時代には、どんな眼鏡がファッションに適合しているとされていたのか、いまいち掴めずにいました。人伝に聞くくらいしか無く、もっと客観性のある物が欲しいなと開店時から探していました。そうでした、メンクラでありました。

初版が87年で、第2版が90年です。定番が半年からもって1年で消費される現在と違って、なんか良いですね。

時代的にアランミクリはやっぱりという感じですが、イケてる眼鏡コーナーのピックアップ品は大変興味深いです。特に、BADAの紹介がしっかりとされている物を初めて見つけることが出来ました。

ここで、papa Hemingwayが出てくるか〜という印象です。そして、やっぱりあのヘミングウェイかぁ〜という感じで、papaってなんだ??という疑問は依然として残されました。ビアードパパと同じパパですかね。それは一般的なパパと同じ、父のパパなのでしょうか。

最後ゴルチエでした。この写真、流石に物が分からなすぎるので、カッターマットの上で正面から撮影するべきですね。

オール甲へのガラス枠入れ
メガネのはなし

21.04.27

2年くらい前に手に入れた、オール甲のフレームです。ちゃんと使っていたのは、実質1ヶ月ほどで、あとはぼちぼちでした。自分は、無垢の手彫りのピッカピカや、面白い系の眼鏡がやっぱり好きなんですね。

ところが年度が変わり、いわゆる普通の眼鏡が要るようになりました。一旦、普通とは何か?とかそういうのは置いておいて。普通のが。そこでさらに突っぱねることも出来たんでしょうけど。前出の二村ヒトシさんの本でいうところの「心の穴」を想うと、普通も要るなとなりまして、この4月からはよく使っています。タイミングが合えば、皆さんにべっ甲の経年変化を見て頂けるかもしれませんね。

それで、せっかくなので初めてオール甲のフレームに、ガラスレンズの枠入れをしてみました。そもそもの件数が少ない上に、リム切れ等々が怖いのが重なり、さすがにべっ甲にガラスの枠入れは実績0でした。ということで、自分ので実験です。

どちらの素材も、全然弾力性が無いのでやっぱり怖いですね。思ったよりは、スルッと入りました。

オレンジもとってみました
メガネのはなし

21.04.19

この前の木枠のコレクションボックスです。注文頂いたので、オレンジもとってみました。

エルメス的な、パキッとしたオレンジを想像しておりましたが、そうではなくて落ち着いたレンガ色みたいな感じです。良い感じでした。

ケースその3
メガネのはなし

21.04.04

ケース問題、あれこれブルバキ的な回答が見つかったのでメーカーさんありがたいなぁという気分なんですが、もう一つ実は、その1・その2以上の難問が解決出来ております。それは、

《ケーブルテンプル(巻きつる)のフレームが綺麗にしまえるケース(ハードタイプ)が無い問題》

です。ヴィンテージ眼鏡あるあるかもしれません。やや大げさに書きましたが、うんうんと頷いている方も多いのではないでしょうか。古いアメリカ物で、ケーブルテンプルは頻出ですからね。その時代ですら、ぺったんこで幅の狭いスチールのケースに、ケーブルをぎゅうぎゅうに詰め込んでしまっている状態です。頻出の時代にケースが無いんです。ですから、ケーブルテンプルを作るメーカーが少ない現代で、それに合わせたメガネケースが出ることも無いだろうなと諦めていました。

相変わらず前置きが長いなと。トップの画像がそれを解決できるケースなんだろと。そうです、そうなんです。驚くべきことに普通の見た目のあのケースが、まさにそうなんです。

ではどうぞ、ご覧ください。

画像を見て頂ければ、それが全てです。言葉なんて野暮です。

ウソですご説明します。当店のサンプラチナのツーポを収めてみました。テンプル全長170ミリのケーブルが、全く干渉せず収まっています。ブリッジでグワんとなっていません。テンプルがバッテンになっていません。それが干渉していないことの証です。まさかこんなことが可能になるとは!大げさに言えば、私の見たかった風景が、いまそこに広がっています。結構本気で感動しました。凄いですよね!あれ、もう知ってましたか?

そこまでゴツくなく、そして幅を取るわけでもありません。定規の余白が下に5ミリ程あるので、大体高さは2.5センチですね。ケーブルをうまく収納できるミソは、横を見ると分かります。これはデザインの天才がいますね。天才の閃きです。本当に感謝です。天才さんありがとうです。

茶色もあります。フレームご購入の方にはサービスで添えられるような価格帯の物なので、それも最高なんですよね。今まで皆さん、ご不便をお掛けしてすみませんでした。これでもう大丈夫です。

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