アーカイブ:5月2021

明日は出張で店にいません
営業案内

21.05.31

定例の眼科さん出張で店にいません。また水曜日以降にお待ちしております。

智残し
無垢のメガネ(925silver,SPM)

21.05.28

サンプラチナの手彫り例です。今回の見所は、彫金箇所です。

例えば刺青では乳首が入る・入らないで、関東関西の流派があるらしいとは聞いたことがあります。ネット検索してみると、それっぽくヒットはしますがいまいち確信が掴めないので、あくまでらしいで留めておきます。

そんな感じで、智を残してみました。いつも総彫のときは「山・智・腕」と彫金の指示を出しているので、今回は「山・腕」です。正面の煌めきを抑えるということで、このようにしてみました。柄は菱松です。

さっぱりして良いですね。価格が、智を含む・含まないでそんなに変わらないので、手彫りの費用を抑えるというよりは、サッパリさせるかコッテリ埋め尽くしたいか、それで悩んで頂ければと思います。

各種試してみました
無垢のメガネ(925silver,SPM)

21.05.26

クラウンガラスの単層コートが再び使えるということで、ガラス熱が上がってきています。

あらゆるパターンを見て、比較して検討したいでしょうから、宣言下で暇なんで準備してみました。まずは銀無垢で。ガラスの単層コートと、プラスチック(CR39)のノンコートで比較です。レンズの質感の比較が出来ます。ノンコートと比べたときの、単層コートの青白さも確認出来ます。彫金有無による風合いの変化も比較も出来ます。

調子が上がってきてしまい、久々にサンプラチナのフレームにもガラスレンズを組んでみました。テンプルエンドがバチ状になっておらず、重量バランスや摩擦の観点からガラスを積むべきかどうか悩みどころです。とりあえずお客さんの度数等々の条件次第なんですかね。あと最後は、今回サンプルを作ってみましたから、それを掛けてみたときの何だかイケそう感があるか無いかで決めて頂ければと思います。

これも、同じレンズ形状・サイズです。屈折率の違い→比重の違いによる重みの差を体感してもらえるようになっています。ガラスの屈折率1.52と1.60です。コートはそれぞれ単層コートとマルチコートで反射光の色味の違いが確認できます。これも彫金の有無も比較できます。

あとは、フラットのガラス(1.52)の見本ですね。これはノンコート可能です。見本もノンコートです。同じラウンドだと、レンズ形状で柔らかい雰囲気を持たせるか、パリッとピリッとした空気感を持たせるか、違いがよく分かるのですけどね。とりあえず八角形のフレームに積んじゃっていますが、反射のギラツキ具合がよく分かると思います。

多分、いまの眼鏡の観点からは結構どうでも良いことでしょうけど。無垢のフレームにガラスレンズを積んで有機物を排除した“塊”の眼鏡を畳むときの「カチャカチャ」という響きが良かったりします。耳触りがよくて、何となく所有欲を満たしてくれます。

頑固一徹系
ヴィンテージのメガネ

21.05.25

擬似鼈甲あつかいのセルロイドフレームです。面の作り方とか、テンプルの仕上げとか、そのまんま同じような作りです。

金具も金メッキでそれっぽくしてあります。

セルロイドも、めっちゃ綺麗です。この前の、本鼈甲と並べてみます。光沢の違い、光の反射具合が上手く撮れたと思います。

本鼈甲がトロッとしているのに対して、セルロイドはカラッとしています。光沢、反射の具合なんですけど、何となく分かりますでしょうか?

ちなみに、上はガラスの単層コート、下はプラスチックで白色反射光のコーティングのものです。

買って頂いた方が仰っていて、なるほどそうだなと思いましたが、そろそろあの日本の文豪があんな感じだから、あんな眼鏡してみようとか、そういうのカッコいいよねとか生まれても良さそうですね。その辺って、まだまだ全然カルティベートされていませんね。

土日休みます
営業案内

21.05.21

荷物がよく分からない状況です。その荷物ってのが、よりによって新しいヒーター何ですけどね。

ということで、基本何も出来ないので明日も明後日も休みます。緊急事態宣言中ですし、いろいろ諦めました。ごめんなさい。

参考値
目のことレンズのこと

21.05.21

もう何年も前に、ガラスレンズは各屈折率で比重が異なってくるので、レンズの選定はむずかしいですなぁみたいなことを書いた気がします。例えば屈折率をあげたことで縁厚が削れますが、比重を加味しますと本当に軽くなったんかな問題が立ち込めてきます。しかも盲点なのが、凹レンズの中心厚(一番薄いところ)が要素として入ってきます。度数によっては屈折率を上げた時に、縁厚は薄くなっても設計上中心厚は増すなんて事も起こり得るからです。さてさて。

ブルバキさんの目がテン!ということで、実際に擦り分けてみました。ガラスの球面設計で、1.70と1.52です。

  • FPD70(48□22) 天地38.5ミリ
  • PD 右:35.0ミリ 左:34.0ミリ
  • 高さ 右:中心より2ミリアップ 左:中心より3ミリアップ
  • 度数 右:s-5.25 c-0.75 ax180 左:s-4.50 c-1.00 ax165

ざっくりどういう状況かと説明します。度数は、そこそこ強めです。ピントが20センチくらいで合っている眼です。たとえば、風呂は眼鏡なくても入れる程度の近視です。それぞれのお店でどういう方針かは分からないですが、どうなんですかね、セット料金からちょっと増額してプラスチックの屈折率1.67とか1.74とかの薄型レンズを勧めるお店もあるんじゃ無いでしょうか?そういう度数です。

FPDとかPDとかは、フレームの右目も左目も(特に右目側)それぞれ真ん中付近にレンズの焦点があることが読み取れます。加工するとぐるっとレンズの厚い部分が都合よくカットされて、割とそもそも縁は薄く、つまり軽く出来るセッティングであるということを意味します。

今回、屈折率1.70は比重(2.99)です。屈折率1.52は比重(2.41)でした。プラスチックレンズは、だいたいどの屈折率も比重は(1.30)付近でして、ガラスはプラスチックの2倍くらい重いというのはここからきているのだと思います。

右レンズ同士、向かって左が屈折率1.70で右が1.52です。写真上が、ともに右耳側の縁です。FPDとPDの関係から、仕上がりが自然に薄くなることが読み取れますが、実際に比較するとこれくらいの厚みでこれくらいの差です。だいたい、面取りのさじ加減もあるのでなんとも言えませんが、1.70で3.2ミリ1.52で4.2ミリでした。さぁ、ここで重さを比較してみます。

1.70の右レンズ
1.70の左レンズ
1.52の右レンズ
1.52の左レンズ

私の予想は、1.52が2割くらい軽いかなと思っていました。そこまでの差は生じませんでしたが、やはりペアで1.52のほうが軽い結果となりました!!縁の厚いレンズの方が軽いという結果です!!左レンズだけで比べると、もちろん1.70の方が縁は薄いのですが、重さは色々あって一緒なんですね。右は、これも色々あって1.52の方が中心厚が薄いとかその辺もおそらく合わさって、軽かったです。

ガラスの特色や利点の一つとして、薄く出来るというポイントがありますが、薄く出来るということで留めなくてはなりません。これが軽くするために縁を薄くする、つまり屈折率を上げるとなると、そうならないケースがあるわけです。今回の条件では、見事にそうでした。ひょっとすると、s-8.00くらいなら(風呂入るのに眼鏡が欲しいくらいの近視)、やっぱり薄型で縁の少ない屈折率1.70の方が軽いという結果だったのかもしれません。

ということで薄くすることと軽くすることの分裂は、比重の差によって生じます。それは実際に加工してみるまで分からないということになります。

ちなみに表題を参考値としましたのは、秤が家庭用の食品用なので。金地金じゃ無いので、、まぁ、、、その辺はいつの日か設備を整えます。一応説明書見る限りは、計量精度(±0.2グラム)です。今回の差では、いずれにせよ1.52の方が軽いという結果になります。ちなみにちなみに風防無いので、閉め切って息を止めて計測しています。

さすがにもったいない
修理とメンテ

21.05.21

この前の引き上げ品の中に、未修理品が1本ありました。あずかって、修理できずに店でほかることになったのか、見積もり伝えて高いからそれなら要らねと、店で廃棄しといてになったのかは分からないですけど、そういうものが含まれていることは多々あります。

それで今回、一瞬のためらいの後、修理して中古の特価品にしようと決めたのは、それがゴルチエだったんですよね。壊れ方も、バキッと変なところで折れたとかではなく、ただのパーツ同士のロー離れです。

最近は人気も落ち着いてきたように思いますが、一つの地位を築いたので値段がそこまで下がらないです。そもそも各パーツの型代等を考えますと、もう一回今の時代に復活させるのは難しいなあと思いますし、それらを言い訳にして再生させてみました。トップの写真は修理後です。

遠目は分からないくらい綺麗にレーザー溶接されています。部分塗装もしております。

裏は、やや変色も含めて修理跡が残ります。

上からはこんな感じです。次に壊れていなかった左テンプルの様子も載せておきます。

ここまでは工場で直してもらい、ここからは店内での作業です。


すでに鼻盛りしてありますが、張り付けタイプでやや見た目が美しく無いので取り替えです。

ベースごと削り落として、新しく載せ替えました。

あとは、先セルが緑青の付着で汚れているので取り替えしました。残念ながら黄色が無いので、明るいオレンジ色にしてみました。

これで、肌に触れる部分は新品になりましたし、全体の見栄えも綺麗に復活したと思います。金属の腐食が無ければ、ある程度綺麗に戻せます。

よく観察しますと、細かいメッキの剥がれもありましたが、風合いが変わりすぎるのを懸念し、今回はそのままです。時計で言うリダンすべきかどうか、あれに近い感覚だと思います。私の場合は半々で、今回は再メッキしませんでした。

復活
目のことレンズのこと

21.05.19

ガラス1.52、復活しました。ノンコートはやっぱり無いですけど、単層コートは復活です。青白い反射光です。最高です。

最近はダンヒルのツーポ推しでしたけど、ガラスの1.52が使えるのであれば銀無垢のフルリムをやっぱり推したいところです。銀とガラスだけの眼鏡って、素材の響きでもうカッコいい感じしませんか。なんかもうね、こんな嬉しいことは滅多に無いですね。

ブルバキでガラス1.52が復活し、ヒーターは謎に壊れ、星野源と新垣結衣が結婚する、感情がぐわングわんする1日でした。

やや改造
ヴィンテージのメガネ

21.05.19

ドイツのローデンストックの堅牢かつ重厚なイメージに対抗するべく、フランスのエッセルはナイロールでスッキリ軽やかを売りにして、軸をズラしていたと思われます。日本のデッドストックを眺めてみましても、エッセルで出てくる在庫はナイロールが多い気がします。

そこで、エッセルのフルリムとなると珍しいのかなと思われます。レンズの形がパッキパキの真四角です。見るのは2回目ですね。

工場で再メッキしてもらいました。チッカチカに光っています。元々シルバーで出てきています。おそらく銀色は刻印も何も無いのでホワイトゴールドの金張りでは無さそうです。ということで、未練なく再メッキかけられました。

再メッキのときに、鼻パッドが外されます。エッセルですと、初期は軽さを際立たせるためなのか、鼻パッドがねじ止めではありません。ナイロンの糸を炙って玉止めしてあるだけです。オリジナルを再現すれば良いのですが、今回はナイロールのフレームではありません。フルリムでエッセルながらややしっかりした雰囲気を纏っているので、それにならって現代的に直してみました。多少、重厚感をやっぱり出したいんですよね。

箱に、1.0ミリのネジ穴を開けました。ねじ止め出来るように拡張です。そこに、セラミックパッドを搭載してみました。チタンパッドよりも更に軽いです。今回は、ピンクです。

高級時計のベゼルも、次々にセラミックス化しているようなので、眼鏡もそうしてみました。何か技術革新があったんですかね。メッキはムラ無く綺麗です。

例えば服の色合わせで、男性だとピンクのオックスフォードのシャツに青いデニムの組み合わせ、女性だとピンクのワンピースに青いジージャンの組み合わせみたいな、青とピンクの組み合わせが好きなので、レンズは青にしてみました。

エッセルは、いつ見ても蝶番のミニマルさがとてもカッコいいです。

進行中
修理とメンテ

21.05.17

とりあえず、本番が届く前にCRで習作です。お持ち込みで、ALGHAのリムウェイでした。

変更後の輪郭がわかりやすい用に、うっすいピンクレンズにしました。元が、それこそめっちゃ垂れ目感のあるティアドロップの54サイズです。今回はヘキサゴナル(レイバンでこんな感じでこの玉型を表現したはず)にしました。30年代のフレームでもよくやる玉型ですし。カッコいいですよね。

一応「50 RIMWAY」と表記されているので、ピンクの習作も一旦50ミリにして作っています。

ちなみにこのピンク、予想以上に良いですね。アリアーテでは無いです。

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