アーカイブ:3月2025

解説
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

25.03.09

鋭いコメントをちらほら頂きましたので、書いておこうと思います。

サンプラチナでフルリムの新作が出来たのですが、ブリッジの接合部分が詰まっています。トップ画像、サンプリング元との比較が分かりやすいかも。

これは偶然の産物です。私の想定では、リムを細いものに変えて、アッサリさせるというプランは明確にありました。それ以外は、レンズサイズを変えるかどうか、ブリッジサイズを変えるかどうか、全体の印象を決定づけるFPD(レンズ幅とブリッジ幅を足した数値)をどうするか、コレだというものが思い浮かんでいませんでした。

今までのクラシック路線が好きだった方に向けて、ちょっと新鮮に横長メガネ作りましたということであれば、レンズを狭めた方が良いかなとか。Y2K的な感じで、横長且つモードな雰囲気を多めにするなら、レンズ幅はそのままかなぁとか。でもそうすると元ネタは50◽︎22で、合算値であるFPDが大きめでバブリー感出ちゃうよなぁとか。

こういうときには一旦、そのままのサイズで作り、出来上がった物に対してどう感じるかで次に繋げます。レンズをほぼオリジナルな形・サイズで作ったとて、素材が違う、蝶番の作りが違う、柄が無い、様々な要因で別な物に見えてくるはずです。そのときに、レンズ幅とブリッジ幅に関して、再度考えれば良いのかなとそんな風に考えて、そのまま路線を選択しました。

それなのにも関わらず出来上がった物は、そのまま路線からブリッジを縮めることになっています。ブリッジとリムを繋ぐ部分が短くなっています。

これは、何年か前のツーポ作成時にブリッジだけパーツで抜いてあった物を用いてこの度のフルリムを制作したのですが、ツーポのつかみが後でくっつくように、繋ぐ部分が予め短くカットして調整して保管してあった為です。

比較すると感じますが、元ネタは間延び感があったのかもしれません。このカットで、ブリッジ(レンズとレンズの最小距離を指します)は20ミリとなり、レンズ幅は変えずに50ミリでしたからFPD70で、それもちょうど良くなった気がします。

おそらくですが、リムがいつものタイプで太い物であれば、ブリッジの隙間が無くなり窮屈感が出たのかなと思います。たまたま細いリムを選んだことで、ブリッジが詰まったとしても窮屈な感じが無く、良い雰囲気が残せたのかなと思います。

 

 

サンプラチナ フルリム 新作
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

25.03.04

はやくも、新作が上がってきました。メタル枠の新ネタは、今年はこれで終わりです。

サンプラチナ製です。

ブリッジはリピートで使っています。このブリッジに対して、この一個智と、このテンプルの組み合わせが初です。ご要望にお応えして、フルリムを作りました。

このブリッジを使って、いままであれこれメガネを作ってきましたが、今回は玉型をサンプル元に戻しました。

天地が浅めで、80年代のメガネながらY2K的な解釈も出来そうなメガネを開発のベースにしておりました。ということで、サンプリング元から、バブリーな雰囲気を取り除くことで今っぽく見えてくるのかなという狙いです。

細いリムを使っています。一見、枠無しメガネに見えなくもない感じです。ブリッジが力強いので、今まで以上にサラッとした感じが出るようにしてみました。

リム前面の七宝塗装もお好みで。リムを細くしてパワーダウンさせてはいますが、全部がシルバーということで、モード感が強いなあという印象を抱く方もいらっしゃるのかなと。ということで細いリムに塗っています。

今まで黒のフレームがなんか野暮ったく感じて苦手だなぁという方も、細いリムなら野暮ったさ無しで黒の落ち着きだけが得られます。おそらく難なく掛けられるのかなと。

今っぽくと前述しましたが、今までの日本のファッションが天地浅めのメガネを排除し過ぎていただけという見方も出来ます。それで天地が浅いとか横長というだけで今っぽく見えるだけかもしれませんし、私もそこに乗っかっているだけかもしれません。めっちゃ新しくてカッコいい印象を受けますけどね。

この出来上がったフレームに関しては、どうでしょう。極端にもっと天地を浅くしたり角がシャキッとツンっと尖ってモード感を足しているわけでは無いので、ある程度の普遍性を保持しているのかなとは感じています。

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