アーカイブ:12月2022

607
修理とメンテ

22.12.13

カザールのレジェンズです。MOD.607です。自分用で7年くらい前に買って、そのままでした。カザールのレジェンズって良いですよね。現代のメッキの技術は凄まじいので、金具の心配が全く無いわけではありませんが、プツプツしたメッキの浮きとか緑青が少ない気がします。カザールのレジェンズもナイキのエアジョーダンみたいな感じで、ずっと続いて欲しいですね。

削る前を撮り忘れました。これは鼻の部分を削って、鼻盛りの土台を作った状態です。削る前はもっと尖っていまして、鼻盛りの接地面が無かったんですけど、深さ0.5ミリか1.0ミリか、それくらいヤスリで削ると、幅1.0ミリくらいの接地面を設けることができました。この607も問題なく鼻盛り出来ますね。

結構違和感なく仕上がりますね。鼻盛りしないと、鼻に乗せる部分が広すぎて下がり、頬でメガネを支える感じになります。それが不快で、結局使わずに寝かせていました。

もっと早く処置していたら良かったです。鼻盛りしたらいけます。トップ画像に載せましたが、レンズ込みで50グラム超えていますけど割と調子良いです。テンプルの幅が広いお陰で、摩擦でしっかり止まっている感覚があります。ということで607も全然違和感なく掛けられます。

ちなみに、テンプル長が140ミリ表記ですがヨロイが長いので、テンプルも実際は長いです。ネジ穴中心から終端の長さなのでそうなります。普通のフレームだと150ミリくらいの感覚です。まず長さが足りないことは無いと思います。

今後使います
雑記

22.12.13

ずーっと前から栄のダイソーに売っていまして、そういえばpd(瞳孔間距離)とかいくつくらいなんだろう?とか考え始めたらどんどん気になってしまい、ついに買いました。

眼球が外向きすぎる気もしますが、目玉のほぼ真ん中同士にマーカーを打って計測しました。pd68ミリでした。目の距離は日本人の女性の平均より広めで、即答幅が140ミリで平均より小さめ、鼻幅は20ミリなのでこれは平均と比べるとちょっと広めでした。手元に無いんですけど、44□24のアーネルが似合うと思います。

欲しいのはその数値じゃ無いんですけど、メガネで使う数値が欲しい人は一般的では無いので、まず記載はないでしょうね。今後、ブログでメガネを載せるときに使うかもです。

v-e+f=2
雑記

22.12.11

オイラーの定理とか公式とかの呼び方だけだと、オイラーが天才すぎてどれのこと??というくらいに候補がヒットしてしまいます。幾何でオイラーの公式とか呼んでいた記憶がありましたが、オイラーの多面体定理ってネットで出てきました。

数学から離れて久しいですが、その心は今も、いやいやわずかながら、おやおや掻き集めれば微かに?残っています。不変量を見つけるという目的があって、それが解だったりなんだったりします。それで表題に戻ります。あれがオイラーの多面体定理で、定理というと何だか凄さが半減する気もします。あれは真理です。細かい条件は省きますが、あれは全ての多面体は2ということを言っています。凄く無いですか?生きている中で出会う多面体は、全部2なんです。全ての多面体を取り敢えず一気に纏め上げて、その真理は2ですねぇと語ってしまうことが出来ます。誰か連れて歩いているときとかに、例えばビルをみて唐突に「やはりあれも例外なく2ですね」とか言った日には、極度のヤバいやつ認定は免れません。この人ひょっとして地球外生命体かなとか。でも本当に凄くて、なんなら2というのが奇跡的に良さを格上げしていて、唯一の素数かつ偶数です。値が0とか1でも定理としてはカッコ良かったと思われますが、3以降だったら個人的にはカッコよさは半減したと思います。

(頂点:v)-(辺:e)+(面:f)=2

これはブログで書いたかどうかは忘れました。いつも言いますが、正多面体は5個しか無いんです。この事実にも感動しますよね。言葉遊びとして、正10000面体とか言えますけど、存在しません。自然数はどこまでも続くのに、正多面体は5個で終わります。しかも、自然数からしたらかなり早い段階で終わりがきます。正20面体で終わりです。さっきの定理と、この正多面体が5個しかないという事実の二つで、ちょっぴり宇宙を掌握した気分に浸れます。ちなみに5個の正多面体は、4、6、8、12、20です。マグフォーマーというオモチャがオススメで、たまに正多面体が見たいなというときにパッと作ってパッと見ることが出来ます。

ファッションなので、そんなものは無いと一蹴されてしまうと悲しいのですが、それでも尚、メガネにもそういう不変量が無いのかと、ずっと悶々と考えていました。とくに革靴とか時計は、不変の一端を掴んでいそうな雰囲気が出ているのを垣間見ると何だか悔しい気分にもなります。個人的には革靴のウイングチップは一生カッコいいです。

それで、銀無垢だったりサンプラチナという不変な素材で、フレームとして既に形になっていたものをピックしたり作ってもらったりしていまして、素材の不変性とデザインの不変性を合わせた結果があのメガネ達です。今年は特に、銀無垢でのサーモントが形になったことが最高の出来事でした。銀無垢でサーモントを作るということに対して、あれこれ意味があるんですけどその一つは、メガネのサーモントのスタイル、眉毛のパーツが乗っかっているフレームの形式はまさに正多面体的な、独立した要素であろうという読みがありまして、勝手ながら不変な素材で作らないとダメだと思い込んで6年目にして形になりました。正確に述べれば、私がしつこすぎて形にして頂いたという感じです。正多面体が捉えにくければ数で言えば素数、化学でいえば原子みたいな感覚です。ピュアで独立した個性です。鬼滅の刃で言えば柱です。

ちょうど年末っぽい文章になりました。来年はどうなるか分かりませんが、何がメガネの正多面体なのかを考えつつ、新しく正多面体的な構成員を増やしたいなあと思っています。でもメガネはファッションだし、それを掛けるのは人間だし飽きたり気晴らしも欲しいみたいなところで、多面体的で多様なヴィンテージメガネだったり新品だったり、なんだかんだ行ったり来たりしながら楽しめたら良いなと思っています。

12月6日(火)は休みです
営業案内

22.12.05

月例の眼科さん出張のため、12月6日(火)は店は休みます。

どうでもいい話
雑記

22.12.02

さっきのジェネリックカールトンは、父親用に作りました。ちょうど、自分の銀無垢のサーモントを緑の35%からピンクのレンズに変えようと思ったタイミングで、「あのメガネも色もええなあ」って言われたので、そんなの言われたらピンク色の決心が揺らぐなぁとか心のうちで思いながら、親のも作って自分のはピンクに変えました。

男同士は親子ではあんまり褒め合わなくないですかね?世間がちょっとよく分からないんですけど、うちは今まで無かったですね。そんなこと初めてでして、嬉しかったですね。とりあえず、銀無垢は高すぎるので却下で、程よいサーモントがヴィンテージに無かったので、強さが同程度なジェネリックカールトンにしました。世代的にやはり、見せた瞬間に「ヤンキーメガネ」と言われたので、やっぱりカールトンって当時から日本ではそういう印象なんですね。

このもはや時代錯誤かもくらい強強な男臭いメガネで、ともにカーハートのデトロイトジャケット着ていたら、多分我々です。

ジェネリックカールトン
ヴィンテージのメガネ

22.12.02

レンズは、ブリーズグリーンの35パーセントです。

先セルの感じとかで気づかれる方もいらっしゃると思いますが、本家のローデンストックではありません。ドイツが世界標準だった時代の、日本製のカールトン(Carlton)タイプのヴィンテージメガネです。ボクシングがズレていて、55.0□15.5位です。テンプル長が140ミリと、現代の男性向けフレームの標準的な長さがあり、そこも魅力です。本家のヴィンテージだとレンズ56サイズでも、テンプル135ミリです。

素材はサンプラチナです。デザインの堅さに対して、素材の持つ硬さがめちゃくちゃあっています。カチッとした雰囲気が凄まじいです。おそらく作りはツーリングです。

物の作りの良さは、むしろこっちの方が良いかもです。処理が綺麗です。特に蝶番部分、横から見て面があっているのでシャーリングが途切れていません。また、蝶番部分を上から見たときに、フロント側とテンプル側の開きが一直線になるように合わさっています。そのおかげで、もう一度テンプルを横から眺めてみますが、シャーリングの光り方が均一で、眉からテンプル先に向けて美しく流れていくように見えます。

サンプラチナ(SPM)の刻印入っています。

インターネットミームとか言われますけど、誰もがネットのお陰であれこれ調べたり映像で比較しやすくなっただけで、昔からそういうことはあったんでしょうね。少なくとも、メガネはヴィンテージもそっくりさんだらけです。そっくりさんもあるからこそ、一つのスタイルに昇格していくのかもですし、どっからどこまでが…という線引きは難しいですよね。現代で言えば、アーネルとかクラウンパントのスタイルが該当すると思います。みんなが一斉にやることで、その時代のスタイルになりますね。

確かに今回のメガネでいえばカールトンタイプとメガネ業界は割と呼んでいますけど、カールトンはそもそもローデンストックがこの形のモデルに付けた名前なので、ミームのおかげで商品名からスタイルになっています。眉毛メガネのサーモントもそうでした。

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