アーカイブ:1月2025

抜きあり抜きなしのネタバラシ
ヴィンテージのメガネ

25.01.06

同じ生地で、同じサイズで、同じパーツで、ブリッジの抜き加工の有り無しだけ違います。現行品でこういうのって無いですね。面白いです。

サイズの刻印の位置が違います。一方はリムの上端で、これはヴィンテージフレームによくあるパターンです。それでもう一方はリムの下端に打ってあります。もう少し幅のある打ちやすい場所に打てばいいのにナゼそこに?とも思ってしまいますが、それが妙にカッコ良かったりします。

インスタに同時に載せたのは初めてでしたが、抜きありは単独で以前も載せたことがありました。見返してみたら2019年の11月でした。もう5年前で、5年前といえばセルフレームは生地が厚ければ厚いほど良いとされていた時期だったと記憶しています。いま思えばステーキ的な、肉は厚ければ厚いほど美味いみたいな、そんな時期がメガネにもありましたね。なのでその時代は音沙汰なかったか、この店のインスタがメガネを載せるとフォロワーが減るというスパンだったのでマイナスのフィードバックだったはずです。

今年は、プラスのフィールドバックを頂いております。なんとなく2023年末くらいからそんな気がしておりますが、FPD=PDが正しいメガネの掛け方というのが正しく無くなったのではないでしょうか。そもそも当店では言い続けていますが、メガネの掛け方の正しさとは?という、何をもって正しさとしていたのかというのが大事です。結局それはひとそれぞれというありきたりな答えに行き着きます。人それぞれという到達の場合は、正しいという表現といいますかラベル付けが間違っているという気がしないでも無いですね。

ひさびさに書きますと、FPD=PDというのはざっくりメガネのレンズの中心に目のド真ん中が重なっていることです。正しいという表現がくっついている場合に想定されているのは、更にレンズが小さくて目の周辺の余白が少ない場合が多いと思います。これは結局、クラシックに見せる作法です。特に50年代以前に見せるテクニックと申しますか、そういった意味で確かに正しい掛け方の一つだと思います。ただ即座に正しく無いとも崩せます。例えばゆったり掛けているように見せる掛け方としては自明で正しく無い訳です。それくらい、近年のFPD=PDを正しいとする主張は脆弱だったとも言えます。

服がゆったりの極致に到達した次は、メガネもそういう風になるんでしょうか。分かんないですね。そこに居続けても良いし、移っても良いし、色々ですね。

余談ですが同じのが仕入れ出来た訳ではなくて、ただ売れていないだけです。売れて無いというのはいい大人として、商売としてダメなことなんですけどね。売れたら良さを共感出来たということで嬉しいですし、お金を頂くということで有難いと沁みます。売れていないなら売れていないで、それで分かることがあって面白いわけで、そんなことをしているので2025年も相変わらずこんな感じです。

休み明け
雑記

25.01.06

今日から営業をしております。

この数年、正月といえば上げ膳据え膳的な、細切れのモラトリアム期間が付与されることも無くなりまして、今年の正月も特に休んだという感覚もなくあっという間に終わってしまいました。お正月のお正月感が年々薄まっている気がします。歳をとると、時間の感覚が(1/x xは年齢)という感じで減ると聞いたことがありますが、お正月感もそんな気がしております。

そもそもフワッとした店だったりしますから、特に正月感が抜けないなぁとかもなく、いつも通りふんわりと営業が始まりました。

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