レイバンのレンズ交換。謎のレイバンで、リムが開きません。ネジ穴を切っていない、はめ殺しタイプでした。
開かぬなら、開かぬままで入れるまでです。コツとしましては、もともとレンズが入っているので、入らないわけが無いと信じてトライすることです。そんなこんなで完成がトップ画像です。
25.01.28
レイバンのレンズ交換。謎のレイバンで、リムが開きません。ネジ穴を切っていない、はめ殺しタイプでした。
開かぬなら、開かぬままで入れるまでです。コツとしましては、もともとレンズが入っているので、入らないわけが無いと信じてトライすることです。そんなこんなで完成がトップ画像です。
25.01.28
お祖父ちゃんの使っていたメガネを使いたいというご依頼。
歴代のお祖父ちゃんが使っていたメガネの中で、一番私の心に刺さったかも。めっちゃカッコいい。
上平のバイフォーカルなのも最高にカッコいいし、グラデーションというのもカッコいいです。サングラスと老眼と顔を装うのと、オールインワン感がありまして、なんかすごい良かったです。
現代風に、クリアで作り直しております。畳が完全に直せませんでしたが、ある程度綺麗に畳める状態で水平をとり、枠入れしております。
ツーポの1.4ミリのネジだとプラスか六角しか無いので、カッコいい六角に全替えしております。
25.01.17
昨年末のNスペの『量子もつれ』をようやく観終わりました。物理未修でも分かるようになっていましたが、高校で物理を履修していると一層おもろいです。高校生のとき、全然納得していないけどとりあえず理解して計算せざるを得ないよなぁという、空虚な気持ちを思い出しました。
ベルの不等式で、なんでもつれの有無が分かるのか?数式がなんで世界の理の有無に関わるのか?みたいなところは、YouTubeの“ヨビノリ”チャンネルが分かりやすかったです。めっちゃすごい人がいますね。Wikipediaで???みたいなところがスッと入るようになっていました。
それで前フリが長かったのですが、メガネです。エッセルのメガネです。当店では何度も何度も紹介してきた、フランスヴィンテージの巨匠です。ベルがこれを掛けていませんか??テレビ映像をみていて驚きました。
顔に、細くて天地が浅めなツーブリッジのメガネが乗っていました。それは、リム上端が細いのに立体的でグラマラスで、なおかつ蝶番からブリッジを経由してもう一方の蝶番へ優美に流れております。そんなメガネはエッセルのフレームしかあり得ません。量子もつれで感動しようと思ったのに、カッコいいスペシャルな学者がカッコ良くエッセルを掛けていることにも感動してしまいました。
ナイロールかなと思いましたが、Wikipediaの1982年6月1日の写真ではフルリムっぽくも見えます。玉型的に金のフルリムの形がドンピシャっぽそうですが、銀のナイロールも似ているので載せてみました。
ここまで細くて体積も無く、飾りも無いのにメガネの歴史を見渡しても特異であり、映像でチラッと見えただけでエッセル!?となったのは、エッセルのフレームが個性的であるということの証左でしょう。
例えば建築家はカッコいいというイメージがあって、憧れて似たようなメガネを掛けるという行為が世の中に存在しております。それとか、ジョブズのツーポの丸メガネとか。ファッションの外の領域から、ファッションに引き込むことって多々あると思います。
ということで物理学者もカッコいいです。でしたら物理学者に憧れてメガネを掛けるという行為があっても良いですし、面白そうです。
25.01.13
明日1月14日(火)は月例の眼科さん出張のため、店は休みです。
25.01.13
20年くらいか、20年経っていないのか。ちょい前くらいの999.9です。
例えば私でいえば夏以外は基本シャツです。7対3くらいでオックスフォードシャツかそれ以外のシャツという感じでオックスフォードシャツ多めです。ロンTの袖プリントが流行ろうがなんだろうが、年齢も関係あるんでしょうけど、ずっと変わらずシャツです。
過去10年のメガネにおけるトラッド志向でウェリントンやボストンの小さめのメガネが定着して、隅々まで行き渡りました。ということでそこからそろそろ動いても良いし、私のシャツみたいに居心地よければ動かなくても良いし、なんでも良いですよね。
気分転換に動きたいなぁということでしたら、こんな感じかなというので載せてみました。どの方向から眺めても起伏があり、玉型と合わさって強い感じがします。機能と見た目の組み合わせが、それこそまさに早過ぎたgentle monsterって感じで、ちょい古い999.9の中でも一際目を惹きました。昔もいまもブランドとして認知されて先頭に立っているので、早いもなにも無いんでしょうけど。
25.01.06
同じ生地で、同じサイズで、同じパーツで、ブリッジの抜き加工の有り無しだけ違います。現行品でこういうのって無いですね。面白いです。
サイズの刻印の位置が違います。一方はリムの上端で、これはヴィンテージフレームによくあるパターンです。それでもう一方はリムの下端に打ってあります。もう少し幅のある打ちやすい場所に打てばいいのにナゼそこに?とも思ってしまいますが、それが妙にカッコ良かったりします。
インスタに同時に載せたのは初めてでしたが、抜きありは単独で以前も載せたことがありました。見返してみたら2019年の11月でした。もう5年前で、5年前といえばセルフレームは生地が厚ければ厚いほど良いとされていた時期だったと記憶しています。いま思えばステーキ的な、肉は厚ければ厚いほど美味いみたいな、そんな時期がメガネにもありましたね。なのでその時代は音沙汰なかったか、この店のインスタがメガネを載せるとフォロワーが減るというスパンだったのでマイナスのフィードバックだったはずです。
今年は、プラスのフィールドバックを頂いております。なんとなく2023年末くらいからそんな気がしておりますが、FPD=PDが正しいメガネの掛け方というのが正しく無くなったのではないでしょうか。そもそも当店では言い続けていますが、メガネの掛け方の正しさとは?という、何をもって正しさとしていたのかというのが大事です。結局それはひとそれぞれというありきたりな答えに行き着きます。人それぞれという到達の場合は、正しいという表現といいますかラベル付けが間違っているという気がしないでも無いですね。
ひさびさに書きますと、FPD=PDというのはざっくりメガネのレンズの中心に目のド真ん中が重なっていることです。正しいという表現がくっついている場合に想定されているのは、更にレンズが小さくて目の周辺の余白が少ない場合が多いと思います。これは結局、クラシックに見せる作法です。特に50年代以前に見せるテクニックと申しますか、そういった意味で確かに正しい掛け方の一つだと思います。ただ即座に正しく無いとも崩せます。例えばゆったり掛けているように見せる掛け方としては自明で正しく無い訳です。それくらい、近年のFPD=PDを正しいとする主張は脆弱だったとも言えます。
服がゆったりの極致に到達した次は、メガネもそういう風になるんでしょうか。分かんないですね。そこに居続けても良いし、移っても良いし、色々ですね。
余談ですが同じのが仕入れ出来た訳ではなくて、ただ売れていないだけです。売れて無いというのはいい大人として、商売としてダメなことなんですけどね。売れたら良さを共感出来たということで嬉しいですし、お金を頂くということで有難いと沁みます。売れていないなら売れていないで、それで分かることがあって面白いわけで、そんなことをしているので2025年も相変わらずこんな感じです。
25.01.06
今日から営業をしております。
この数年、正月といえば上げ膳据え膳的な、細切れのモラトリアム期間が付与されることも無くなりまして、今年の正月も特に休んだという感覚もなくあっという間に終わってしまいました。お正月のお正月感が年々薄まっている気がします。歳をとると、時間の感覚が(1/x xは年齢)という感じで減ると聞いたことがありますが、お正月感もそんな気がしております。
そもそもフワッとした店だったりしますから、特に正月感が抜けないなぁとかもなく、いつも通りふんわりと営業が始まりました。