1960年の様子megane

16.10.30

雑誌 男子専科 “近代人の背広読本” 38 特別増大号(昭和34年発行)

昭和34年ということは、西暦で1959年ということですね。大卒サラリーマンの平均初任給が(男)¥16,115の時代です。60年代は一括りに出来ない時代です。1965年で¥24,102,、1970年で¥40,961なので、恐ろしい上昇を遂げております。大卒は現代よりは少ないはずなので、初任給としてはちょっと高い数値なのでしょう。(参考:WEB金融新聞>お金の雑学>大卒初任給の推移)

写真に話を戻します。メガネのページが見開きでありました。すでに、ファッションとしての捉え方もあったということです。まだまだ視力矯正器具としての認知が高いとは思われますけどね。

一番上のフレームは、AOのブローです。アメリカンヴィンテージ好きにはたまらない、マルコムXモデルです。今は、BJクラシックで復刻しています。¥3,200。

そして、興味深いのは一番下、おそらくタートのF.D.R.が載っています。¥1,350。リバティですとか、様々なメーカーも似たような形を作っているとは思いますが、スモーキーグレーという表記と、3ドットに見えるので、恐らくという感じです。

エンパイアのオリジナル、日本製のセルフレームが¥1,350です。各ヴィンテージの当時の位置付け、特に日本から見た位置付けというのを初めて知ることが出来ました。

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実際には、単純に平均初任給の値を利用して当時の物の値段を、現代のその物が属するカテゴリーの平均価格帯に当てはめて考察することは出来ないです。例えば、エンパイアのオリジナルが¥1,350で、平均初任給が¥14,000くらいなら、今で言うところの¥20,000くらいかという考察は、物価指数等々の関係で正確ではありません。

ですが、正確な把握は必要としていないので、大体そんな感じという認識でも良いのかなと私は思っています。としますと、写真中央のドイツ製は相当高いですね。

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