バネ修理syuuri

19.07.03

リガースのバネ切れの修理でした。いまは、眼鏡業界の代理店が存在していない?のか、アパレルの店ごとに仕入れしているようです。多分。

バネ切れの修理を本家に出すと、つるっと新品が届くそうです。売りっぱなしということは無いようですが、アフターは在庫があればという感じなのかな。修理といいつつ、すぐに新品出しちゃう感じがノーアルチザンで、逆にグッときます。眼鏡は工業製品ですから、それはそれで正しい姿勢な気がします。

今回は、日本の工場で箱バネの取替えです。片方だけの交換ですとバネのテンションが左右で合わなくなります。バッファローホーンで超音波洗浄が出来ず、箱に汚れが溜まってバネ切れをよく起こすということですから、切れたのは片方だけにしても交換は両方です。

溶接で元の箱バネを取り除いて、上に新しい箱を取り付けています。上から見ると、ローの部分が分かりますが、テンプル裏になりますから全体としては分かりにくい雰囲気を醸しています。個人的には十分綺麗と感じています。日本の工場は、使いきれるように最後の最後まで頑張って下さるのでありがたいです。

反対のテンプルも交換です。本来は、薄く砂うちでリガースの刻印が箱に入っています。残念ながらそれは消失します。

バッファローホーンのウリとしては、だいたい「使い込むごとに味が深まる」みたいなところだと思います。であれば、使ってきたものを修理して、もっと味わい深くしてあげたいと、ただの眼鏡屋がアルチザンを吹かせて頑張ってみました。

このブランドに関わらず、アパレル界隈でバッファローホーンを扱うところが増えている気がします。残念ながら、買っただけでは全然最強になれなくて、嫌でも眼鏡屋との付き合いがいると思います。レンズも一発その時に嵌めて、はい終わり!ではなくて、一年ごとにレンズの噛み具合を確認しないと、リムが裂けたりしますし。フレームカーブを、買う前にこちら側で確認出来ると尚のこと良いです。そういった関係まで込みでアルチザンなんでしょうね。変な表現なんで、何となく伝わると有難いです。

持ち込みでバッファローホーンとなりますと、なかなか眼鏡屋さんも受け付けないことが多いでしょうから、関係性を築いてから、フレームを買った方が良いかもしれませんね。まずブルバキも、一瞬あーってなりますよ。

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