テレビメガネです。テレビ系のデザインとしては、60年代中頃から存在していた模様です。フロントの埋め込みの蝶番や、やや大きめなレンズから察するに、70年入っていると思われます。これでも、FPDは67ミリですから、言ってもそんなに巨大なフレームではありませんが。販売の時には、そのあたりの年代云々の話をしないことが多いので、ここでフォローを入れておきます。
とりあえず、デモレンズとしてノンコートのプラスチックを入れています。落ち込んだレンズ周囲によって、レンズの凸感が強調されています。滑らかなその凹凸を、目が勝手に追ってしまいます。右から左、左から右へと絶えず行われる視線の移動が、フレームにダイナミックさを与えているのでしょうね。
フロントの左右の角を落とした部分も、全体のボリュームや威圧感に対する配慮が感じられて、大変良かったです。珍しく、普通のメガネ(色無)でかけたとしても、抜け感がなく格好良いテレビメガネでした。
あれですね。そろそろブラウン管を知らないことが普通になるので、“テレビ”と形を形容したところで、「何すか??」ってなってしまいますね。