順次投下vintage

19.09.24

好きな順に直しています。今回はエッセルのナイロールです。

サーモントタイプのナイロールフレームは、以前にも書いたと思うんですけど、「堅いお方?柔和な方?どっち?」みたいな二面性があって良いです。服装のテーマを選ばない気がしております。ドシッとしているのに、サラッと流れる感じもあります。ダブルのスーツに近い雰囲気もありつつ、ワンピースの様なふんわりとした軽やかさもある感じです。

今回、初めてキャットアイ型の入荷です。めちゃくちゃ綺麗です。上のは、間違いなく両津勘吉と言われるんでしょうけど、それは単なる知覚ですから、そうですねと大人の対応をして、自分なりの感覚を加えてみたいところです。

貼り合わせた生地を削ることで、フロントからテンプルへの流れを、より強く演出しています。アイラインがキュッとなっていて、涙ボクロがポツンとあって、このメガネ越しに目が合ったら、キュンですね。これは、私の知覚を超えた妄想です。

この手のフレームは、レストアするのが非常に面倒です。サーモントのネジ穴の拡張にプラスでナイロールの糸替えもあります。

このフレームの時代ですと、デモレンズがガラスです。その状態でグリグリレンズを動かしていますと、金属部分にナイロンのレールが挟まっているんですけど、それも千切れかかっている場合があって、交換になります。

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