何故か、アニメ版の弱虫ペダルは見ています。自転車モノをです。漫画は読んだことが無いです。根気よく見続けたアニメはピンポンとそれくらいです。
久しぶりに、昨日は家で2ヶ月分くらいの撮りためたものを見ていました。とにかく凄かったです。様々な角度から。
登場人物の名前は覚えていませんが、ライバル校の主将がスプリントで興奮すると「アブアブ」言います。私のアブアブを聞きたいか?的なセリフもあったはずなので、卓球でいう「サーっ!!」的な、自覚のある掛け声なんだと思います。この時点でキャラ設定が際立っています。
その主将の回想シーン、まだキャプテンになりたての頃が映し出されます。チームをまとめる責務を負い、それをそつなくこなしていたところで、つぎのような感じで述懐します。
「最近アブアブ言って無いな…」
はじめは、そのシーンでかなり笑いました。アブアブが足りている足りていないがあるんだ…という引き気味の驚き混じりです。ただ、よくよく考えますと、このシーンはズシリと重い何かがあります。特に、このブルバキに当てはめますと、それは相当な重さです。ブルバキにとってのアブアブとは何か、そしてアブアブ言えているのかどうか…。
ちゃんと自分の主導権を自らが握り、その上で自己実現に向かって全力が出せているか、もしくはその機会が作れているかどうか。アブアブという響きの強烈さで隠れていましたが、そのセリフの構造自体は真理を突いている気がしました。そういう、ハッとする場面がちらほらあって、それで見続けているのだと思います。