この数日は、これに掛り切りでした。破損なく終わり、良かったです。
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ローデンのアーノルドです。リチャードがやたら有名になりましたが、アーノルドも捨て難いです。やや柔らかい印象です。
当時使っていて、また使いたいというご要望でした。直す側としましては、一番やりがいのある状況です。
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この変色は、時間をかければいいだけなので、序の口です。ロゴの「ARNOLD」もなんとか残りましたが、それよりも「csc」のマークが残ったことがミソです。正規代理店の中央産業の証なので。由緒正しいってことです。
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難しかったのは、眉でした。右眉のみ縮みが著しく、片方のネジ穴同士を合わせると、片方のネジ穴は全く重ならない程縮んでいます。ネジ径が1.4ミリなので、それくらいの縮みです。
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かつて無いほど削りました。穴二つの拡張と、それだけでは足りないので、リム留めネジが収まる部分をギリギリまで薄く広げて、何とかネジと眉パーツが干渉しないところまで持っていくことが出来ました。
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写真だとちっさくて分かりにくいですが、鼻側二箇所のネジ穴には、段附ワッシャーを挟むことで引っ張りに対処しています。耳側は、引っ張る方向に力を加えた場合、金具が残っているため強度を保ったままです。では、上から眉パーツを押し込んだときにはどうかと申しますと、そもそもリムと眉パーツがピッタリと沿っているため、押し込む方向に力を加えてもパーツは動きません。ややネジ穴付近の隙間が気になるところですが、とりあえずは安心です。
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修理完成後、レンズ入れる前の左右の写真です。眉パーツからのリム留めネジのはみ出し方の差が、眉パーツの縮みの差ということです。
メタル部分、金の剥がれがありませんでしたから、結果として物凄く綺麗になりました。