アーカイブ:4月2021

オール甲へのガラス枠入れ
メガネのはなし

21.04.27

2年くらい前に手に入れた、オール甲のフレームです。ちゃんと使っていたのは、実質1ヶ月ほどで、あとはぼちぼちでした。自分は、無垢の手彫りのピッカピカや、面白い系の眼鏡がやっぱり好きなんですね。

ところが年度が変わり、いわゆる普通の眼鏡が要るようになりました。一旦、普通とは何か?とかそういうのは置いておいて。普通のが。そこでさらに突っぱねることも出来たんでしょうけど。前出の二村ヒトシさんの本でいうところの「心の穴」を想うと、普通も要るなとなりまして、この4月からはよく使っています。タイミングが合えば、皆さんにべっ甲の経年変化を見て頂けるかもしれませんね。

それで、せっかくなので初めてオール甲のフレームに、ガラスレンズの枠入れをしてみました。そもそもの件数が少ない上に、リム切れ等々が怖いのが重なり、さすがにべっ甲にガラスの枠入れは実績0でした。ということで、自分ので実験です。

どちらの素材も、全然弾力性が無いのでやっぱり怖いですね。思ったよりは、スルッと入りました。

もっと早く読んでおけばなぁ
雑記

21.04.27

店の配置換えも終わり、ようやくあれこれの余裕が出来てきた次第です。店の、カッコつければ理念みたいなものはもちろん変わっていないんですけど、方針みたいなものは変わりました。それは年始の、ディスタンクシオンに触れてからの懺悔ともちろん関係があります。方針が変われば具体的な展開等々も芋づる式に変わらなければいけませんから、片付けも兼ねてレイアウトも変えてみました。

余裕が出てきたので、久々に本読みました。國分功一郎さんの本は、文章からここまで人間の心を読み取ってしまうのねと、ただただ驚きです。変な感想になりますが、凄い人って凄いわーってなりました。自分に近い相談なんかは、一緒に助言をもらっているのかそれとも何となく怒られているのか、そんな気分になれます。

その國分功一郎さんの本では、各相談の末尾に処方箋的な感じで推薦図書が提示されます。そこに、二村ヒトシさんの本が何度か提案されていたのでそれも読んでみました。特に女性向けに書かれた本の方が、こういう滅多にない読み物の幅が広がりそうな気配のする機会には良いじゃろと思いまして、それにしました。そりゃまぁ、もちろん、「二村ヒトシ」という名前だけでも、ねぇ、、、興味が湧きました。

この本は、それこそ店を始める前に読んでおくべきだったなと、それくらい感動しました。なんか、恋愛とか超えて全部に当てはまりそうです。ディスタンクシオンの実践編という感じでした。これも、凄い人は凄いわーってなりました。

凄い人から色々なことを吸収しないといけないので、これからも!?作品を拝見しようと思います。

グーパンチ
ヴィンテージのメガネ

21.04.26

グーパンチお持ち込み。ボストンのような、微妙にティアドロップのような、なんとも言えないレンズシェイプも魅力です。

グーパンチは何度も同じことを言いますが、傑作中の傑作です。最高です。作りと見た目のシンクロが醍醐味です。

この握りは、本当にレンズ留めとしてリムを握っている構造になっています。その握らせ方も凝っていまして、見える部分は丸く切削し、自転車のように棒を握っている演出になっています。

レンズ側の見えない部分は四角に切削しています。そのおかげで、握りこぶしをリムに差し込んだあと、テンプル全体が回転しないような仕組みになっております。物としても相当優れた作りです。

前出のゴルチエもそうですが、80年代後半から90年代にかけての、このクスッとさせる眼鏡の類はどれも最高ですね。何となくですが、マルジェラの眼鏡よりマルジェラっぽくありませんかね。

フォーク大
ヴィンテージのメガネ

21.04.26

ゴルチエのフォークの大バージョンです。前は、全部メタルのフォーク小を載せたと思います。フォーク大は、もう眼鏡として溶け込むことを諦めて、潔くただただフォークです。

食いしん坊って感じです。

フロントがセルのタイプも存在するはずです。これも含めた、よく見たらふざけているタイプのフレームって良いですね。なんだか平和です。

試行錯誤
修理とメンテ

21.04.20

木のケースの続き。

特に塗装も何もしていない山桜のケースです。再掲します。

これが初期値です。削りたてなので、表面がカサついています。使っていくごとにしっとり感が出ますけど、ヴィンテージとかアンティークとかの風合いに慣れ親しんでいますと、ここからの距離が遠すぎて本当に味がでるのかイメージが湧きにくいのも確かです。

ということで、ドーピングしてみます。これに塗り込んでいきます。

店の水屋箪笥は、ワトコとかブライワックスとかいう、オイル系でしっとり感と色の調子を整えました。今回もそうしよかなと思っていましたが、ちょっと足される風合いがファット過ぎる気がしまして、あれこれ探しまして、今回は蜜蝋にしてみました。

これを使ってみました。革のラナパーはしょっちゅう使うのですが、アマゾンを徘徊して木工用なる物を見つけました。

見た目も綺麗です。見た目通りのサラッと感があります。

塗ってすぐがこんな感じです。

一回の使用量はこんな感じです。もっと少なくても良かったかもです。よく伸びます。

乾拭きして比較です。気に入ったので、実はもう一個ケースを仕入れしてから塗っています。比較も出来ますしね。

つい、重くて大っきい方が高いみたいな感覚を覚えてしまいがちですが、私なんかは往々にしてそうなんですけど、このケースには塗りの汁椀みたいな美意識が組み込まれていて、その逆を良しとしています。中のくり抜きが多めで軽いです。ギリギリまで攻めている気がします。

中のスペースが広いお陰で、割とゴツいメガネも収納できるところもミソですね。最後は車の宣伝文句みたいになってしまいました。

20日は14時オープンです
営業案内

21.04.19

色々あって、明日は14時ごろ開けます。店の片付けと関係していまして、大詰めなので。

オレンジもとってみました
メガネのはなし

21.04.19

この前の木枠のコレクションボックスです。注文頂いたので、オレンジもとってみました。

エルメス的な、パキッとしたオレンジを想像しておりましたが、そうではなくて落ち着いたレンガ色みたいな感じです。良い感じでした。

ずーっと片付けていました
雑記

21.04.19

米軍のロッカーを頂いたことで、トランク等々の大物が片付きました。それで綺麗にしたい欲求に火がつきまして、ひたすら片付けをしておりました。そろそろ終わりです。今までの店は、ダメな汚さだったなと反省です。

片付けの一番の収穫はこれですね。オープン当初からあった棚ですが、これ、棚の中が光りました。3年半経って、ようやく仕組みに気づけました。裏の秘密の小部屋に、蛍光管のユニットが埋め込んでありました。

オレンジのギザギザのプラ板が、怪しく光っています。棚自体はカッコよくなりましたが、中の物を良く見せようという意気込みは感じられないですね。依然、不思議な棚ではあります。

土曜日は15時から開けます
営業案内

21.04.09

昼一で検眼が入りました。15時くらいに開けます。

鼻盛り例
修理とメンテ

21.04.09

久々にのせます。

タートのアーネルです。相変わらず多いですね。むしろ年々お持ち込みが増えている気がします。

特にこのタイプは、真ん中の抜けが大事なので極力小さめのパーツで、でも最大限寄せて上げることを目指します。あとは、たくさん磨いて滑らかな面をたくさん作って、フレームの持ち味を崩さないことは注意しています。

これもそうですが、鼻幅26ミリをある程度何とかするという依頼が増えています。想像するに、激戦区の鼻幅22・24ミリ辺りはすごいんでしょうね。

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