アーカイブ:6月2022

カラー35% 見本
メガネのはなし

22.06.27

たまたま手元に揃ったので載せます。ともに、カラー“ブリーズグリーン 35%”です。向かって左が度付きで右が度無しということもあって、縁の色合いが違って見えるというのもあるんですけど、レンズの真ん中で比べても左が青っぽい気がします。おそらくコーティングの差で色の差も出たのかなと。どの波長が返っているかどうかの話なので、それがよく分かるケースということで載せてみました。

ということで銀のサーモント、まだ本当に届いてないです。この気配は、7月になりそうです。

まだまだヘぇって思うことがたくさん
ヴィンテージのメガネ

22.06.26

ブルバキでは定番のエッセルホヤです。エッセルのティアドロップは、品番が違うけどデザインのどこが違うのかな??みたいな、違いが分かりにくいときもあるのですが、これは明らかに違います。真ん中がVです。とても。ちょっとスペースエイジデザイン感が含まれています。

いくら糸づりでさっぱりした雰囲気とはいえ、ティアドロップということで男性用かなと勝手に思い込んでいました。最近手に入ったポスターを見てビックリです。女性が掛けていました。

綿のスウェットでランニングしている人、現代ではなかなか見ないですね。いまは老若男女問わずハイテク素材な気がします。そのローテクな感じとか色々合わさって、なんだかめちゃくちゃカッコいい宣伝ポスターでした。

金はテンプルも光沢あり、銀はテンプルが梨子地です。

メガネの構造で面白い箇所は、やはりブリッジのVの部分です。ナイロールの安全枠(レンズが上部のバーにぶら下がった構造のフレーム)という個性を残しつつ、ツーブリッジの屈強さも取り入れようとした結果、Vの形状に至ったのかもしれません。レンズのガイドがVとロー付けされていません。少し干渉するくらいで遊びを持たせて、安全枠とツーブリッジの良いとこ採りを実現しております。

羊がかわいい
ヴィンテージのメガネ

22.06.26

ファッションが90年代を参照し始めていて、90年代ブームという響きを耳にすると、ついこの間だなとやっぱり且つどうしても思ってしまいます。親の気持ちが分かりました。そしたらもうY2Kなんですから、回転が早すぎて困ります。

ヴィンテージメガネでは、90年代をヴィンテージとして包摂することは早い段階からありました。カザール、ゴルチエ、カルティエ等々です。おもにメタルフレームの造形が凄い系ですね。

そういう、凄い系に隠れてじんわり良い系も90年代のメガネにはあります。とうことでブルックスブラザーズのメガネです。

フロントは何気ないオーバルです。セルもオーソドックスな茶色です。見どころはテンプルの金具が、あの羊になっているところです。バネ蝶番の箱に、羊のロゴがついています。印字ではなくて、プレスの模様ってところがミソです。そしてこの羊の佇まいが、じんわりと良くないですかね。

逆のやつ
ヴィンテージのメガネ

22.06.22

3次元空間に縦横奥行のある物が投げ込まれさえすれば立体的だと言ってしまいますし、たしかにそうなんでしょうけど、なんだかもう一声欲しい気がします。ただ在るものと「立体だぞ!」と強調されたものとを分けたい気がします。そして後者を立体的と呼びたい欲がなんだか湧いてきます。

つい強調となりますと私なんかは、縦横奥行のパラメータを多く弄る方向に進みがちなんですけど、このフレームには驚きました。逆に、のやつです。一番カッコいいやり方のやつです。奥行と言いますか厚みと言いますか、そのパラメータを0にするという敢えての行為をする事で違和感を生み、強烈な存在感を放っています。平面的と評したいところですけど、見れば見るほど空間を占めていることに気づき、立体的だなあと思います。

80年代の日本のフレームです。

前も横もリベットが無いです。ぺったんこ感の演出に一役買っています。

気合その2
修理とメンテ

22.06.22

こっちになると、気合レベル8くらいです。ひたすら時間を掛けて磨くのみです。

捨てずにとっておくと、良いことあるかもですね。さすがにこの感じですと、バフだけでは光沢が見込めないのであの手この手です。

気合その1
修理とメンテ

22.06.22

フランスのヴィンテージのお持ち込み。もともと、フランス物は生地が固い印象でして、使用済みになりますと、も一つ固いですね。バッファローホーンの枠入れに近い感じでした。度無しから度付きに交換の依頼でした。

枠入れ前に磨きも行なっています。これくらいだと気合レベル2くらいです。

明日は14時まで
営業案内

22.06.19

明日6/20の月曜日は、予約が入りました。14時に閉めます。

やっと掴めました
メガネのはなし

22.06.18

金張りの1000分率の表示について、ちゃんと書かれているものをようやく見つけることが出来ました。厚み(1μ=0.001㎜)表示ということもあるそうですけど、金張りは金メッキと違って各パーツ毎に厚みが一定では無いので、総重量に対しての何かしらの金の割合で表示されるべきということを前提とした、1000分率の場合の説明が無いかなと思ってぼんやり過ごしていました。やっぱりありました。ぼんやり待ち続けた甲斐がありました。

微妙に違いますし、金においては大事な差かもです。どちらの表示も、メタル部分の総重量に対してという基準の設け方は同じです。ですが1000分率の方は、純金(24K)で換算です。張ってあるものが例えば14Kでも、換算は純金で行います。一方で、アメリカのよくある表示では「1/20 12K GF」とあったときに、12Kで使用量を換算し、張ってある物も12Kです。プラクティスが載っていまして、それが参考になります。

『1/20 10K GF を1000分率表示に直す』

途中に分母と分子に2.0833を掛けており、これが意味不明さを少々招くかもです。紙面の行数に制約があったのでしょうが、要は分母と分子にそれぞれ(1000/480)をかけているだけです。あるあるで、分数の割り算が意味不明すぎて分数全部が、分数の存在が嫌いになる場合がありますが、最後の計算まで分数のままの方が大体の場合、計算も理解もスムーズです。結果の量的感覚を掴むときに、最後に少数に直せばいいと思います。

演算結果が、20.833…/1000(10K GF)です。プラクティスが表記の違いによる意味の差を鮮明にし、理解を深めてくれます。

以下、同じように計算してみます。

『1/10 12K GF → 50/1000 (12K GF)』

『1/20 12K GF → 25/1000 (12K GF)』

結果を眺めてみますと、30/1000と40/1000の金張りの言いたいことがぼんやり分かってきます。

悲願
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

22.06.11

昨日、ほぼほぼ完製品を見てきました。5月ごろから着手とは聞いていたので思ったより早いなと思いつつ、開発に関わっていると言えば大袈裟かつ偉そうなんですけど、一応そんな感じなので一番に仕上がりを見たいなということで鯖江に行きました。来週の東京のI.F.F.に間に合わせるべく、先に2本だけということでした。製品はもう少しお待ちください。

素人なので、いまいち図面から想像が出来ていませんでしたが、この智の部分は超デカイです。世界で一番デカイ一個智なんじゃないかなくらいデカイです。それに対して、眉パーツの空間を作るために上から切削が入っています。メガネを使用していく中で、その起伏に黒ずみの濃淡が加わったら最高でしょうね。

ブリッジの厚みも相当です。重量は、眉を除いて30グラムくらいだそうです。納品されたらまた計量してみます。ずっと店で展開している一山の銀無垢シリーズの1.5倍くらいあります。ガラスレンズを避ければフィッティングは問題無いです。それを確かめるため赴いたというのもありまして、やはりバチ先のテンプルエンドの重みと摩擦が相当あるため問題無しでした。フィッティングでメガネが後ろに引っ張られるような感覚は実現可能です。業界の一部ではマグネット効果と呼んでいましたが、それは十分発揮出来るので安心しました。そこが蔑ろになってしまえば、メガネ店が開発から関わることの意味が薄れますからね。

何も書かないで発売まで待とうかなと考えていましたが、さすがに要所だけ書きました。でもこんな感じで細かく見なくても、パッと見ただけで銀の塊だなって思います。時計とかスマホとか車とか電車とか、金属の塊ってカッコいいじゃないですか。生命とあまりに異質な存在だからなのか何なのか分からないですけど。メガネを見るというよりかは、それらを見る感覚に近い気がします。

金曜日も休みます
営業案内

22.06.08

急遽、鯖江に行くことにしました。今週は金曜日も休みます。

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