アーカイブ:6月2022

明日は休みです
営業案内

22.06.06

月例の眼科さん出張のため、明日6/7火曜日は休みます。

私もしてみむとてするなり
雑記

22.06.01

玉露のことを教えてもらって、ちょうど何か始めたい欲がムクムクと起こり始めていたのと、そう言えば店を名古屋で始める際に一式の道具を託してもらっていたことを思い出したことが重なり、玉露デビューしてみました。ちなみに私の持ち合わせていた玉露の知識は、綾鷹に入っている凄い何か、というレベルです。茶葉のアレコレも違いますけど、淹れ方飲み方のスタイルが違うんですね。ほとんど真っさらから始めてみました。

色々分からないので、名古屋でパッと思いつくのは妙香園ということで、とりあえず買ってみました。グレードが松竹梅の3つありまして、こういう時は竹一つよりも松と梅の一つずつ、トップとアンダーの落差を調べてみようということで松の「妙香」と、梅の「鳳凰」を買ってみました。鳳凰って名前がむしろ松のグレードっぽい響きですけど、これで梅です。

お茶のいい道具というのを初めて使ってみました。基本は眺める物という感覚で生きてきたので。使うとこれまた面白いですね。これは、使うまではふちが高くてボンッキュッボンなデザインが良いなあ等と思っていましたけど、用の美もありました。持ちやすいだけでは無く、中にお湯を入れても熱く感じにくい形状です。尚且つ蓋を押さえながら最後の一滴まで落としやすいようにと、玉露の為の工夫が生んだ形状であると気づきます。

玉露の概念が無かったから、この湯冷ましという道具は初めてです。椎茸?が持ち手になっていて滑りにくく厚みがある分、熱さも感じにくいです。

湯飲みの段差も、湯量の目安になりそうです。本当は、そう言った合理的解釈を捨てて見るべきで、物もそういう眼差しを避けているのかもしれませんが、その辺はついついです。嗜むに連れて、程よくそういう癖が抜けることを期待しています。

味は、事前にのりとか出汁っぽいというのを聞いていましたし、何なら茶葉を買うときも出汁のような…と言われていたので楽しみにしていましたが、本当でした。のり且つ出汁です。言葉のストックが自分には無いので、お茶がギュッとしているというスカスカな表現しか出てこないです。一杯目は、繰り返しになりますが、のりと出汁の方が煎茶よりも近いと感じました。すごいですね、別物です。二杯目以降は、少し渋みや苦味が出て記憶の煎茶とどんどん近くなってきます。

さすがの私でも松と梅の差は判然としていました。松グレードの妙香は、苦味や渋みがほとんど無くて甘味が相当でした。玉露の特異性を体感するということであれば、妙香だけでも良いかもです。風味が良いのはもちろんなんでしょうけど、なんとなく日本の歴史に接続出来たという現代ならではの特別感みたいなものが得られて、そんなのも気分が良いです。値段もそれなりにしますが、メガネより安いです。

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