アーカイブ:7月2022

ティアドロップ考察
ヴィンテージのメガネ

22.07.29

トップガン観て、カッコいいなあと思ってトップガンみたいなサングラス作ったら、思った以上にトップガン過ぎて使いづらいみたいなことがありませんか?私も、トップガンに憧れてというわけではありませんが、サングラスの伝統的なスタイルとしてティアドロップに濃い緑のレンズを入れて使おうとしたら、自分の想像以上にしっくり来なかったタイプです。

ということで、エッセルのナイロールのツーブリッジをサングラスにしてみました。70年代当時は、ナイロールの良さを軽さに結びつけていたようです。いまはそれよりも頬にフレームが無いことによる、見た目の掛けやすさをナイロールの良さとして推したいです。結局、色のレンズで玉型の輪郭が頬に乗りますけど、フルリムよりもやっぱり掛けやすい気がします。フレームの重厚感が減って、ワイルドさが抑えられているからでしょうか。

横も透明で軽い雰囲気です。ここまできたら、ミリタリーの要素を剥ぎ取ってしまおうということで、オレンジイエローというカラーレンズにしました。もはやトップガンでも何でもありません。一応、レイバンのカリクロームイエローというレンズカラーを念頭に、ティアドロップにイエローレンズというアメリカの要素は残しているつもりです。あれこれしているうちに、イージーライダーに近づいてしまいました。

黄色のレンズの方が勇気要るわって言われそうですけど、個人的にはこんな感じの方が、ティアドロップのサングラスは掛けやすいと感じました。形と色と両方やると、やりすぎな気がするときは、どっちか動かすといい感じですね。


営業案内

22.07.29

今年は珍しく、盆休みどうするか問題が早期に解決しました。8月17日(水)〜8月21日(日)です。いつも決められずに間際に発表していましたが、周りがあれこれ決めてくれたので私も自動的に決まりました。

ちゃんと見てきました
雑記

22.07.29

地上からでもチラ見えしていますけど、ちゃんと上って見にいってきました。栄の三越の観覧車です。登録有形文化財って言われると、ちょっと見る目が変わりますね。その関係か、動かしていないけどペンキ等の外装の補修はバッチリで綺麗でした。

土日は不明ですけど平日は人が居なくて、一息つくのに最高です。

丸八
雑記

22.07.29

近所で盆踊りがやっていまして、人生で初めてあの群れに紛れこんでみました。

あの踊りっていうのは、数種もあるんですね。県ごとにもあるっぽいんですけど、私は名古屋丸八音頭だったか、そんな感じのもので踊りました。愛知音頭ではなくて名古屋丸八ってところが、なんとも名古屋っぽいです。

こういうのに参加するかどうかは、親の習慣をそのまま引き継ぎそうなもので、私なんかはまさにそうです。夏だ!祭りだ!みたいな感じでウズウズするタイプではないです。そもそも踊りがどうのこうの前に暑いので祭りに行かない環境で育って、そのままそれを受け継いだタイプだったんですけどね。街のひとの雰囲気がいまどんな感じなのか、そういうのを見てみたいという気持ちもあって行ってみました。

私は踊るのが下手くそらしく、アシモみたいらしいです。

水曜日休みます
営業案内

22.07.25

メガネの資格が国家資格化するということで、振替の講習会とテスト受けてきます。27日の水曜日休みます。

経過観察
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

22.07.22

銀無垢のサーモントですが、着用して3週間経過しました。着用していなかったのは、眼科さん出張の1日だけで、あとは掛け続けました。レンズの濃さが35%で、サングラスとしては薄めですけどそれなりに炎天下もイケるということで、自転車通勤時のサングラスの掛け替えも控えて、とにかく掛け続けました。エイジングガチ勢ですので。

全体の彫りが深くなった気がします。溝が薄っすら硫化しています。素材に対して適した構造を採るということで、ブリッジもテンプルも凸になりましたが、そのおかげで変化がきれいです。

とは言え、まだまだ志半ばです。ブリッジとテンプルの表面以外は、925シルバー特有の黄色味を帯びてきた程度です。

シルバーの良さといえば、もちろんあれこれあります。意外なところでは光の反射率が金より高いとかありまして、手彫りの装飾を推奨している一山ブリッジのシリーズでは、シルバーアクセサリーの付き合い方の概念をひっくり返して、ピッカピカを保ったまま使い続けるのもこれまた乙ですなあと、謳っていたと思います。いまも、新品のピカピカの彫金が入ったフレームは最高に綺麗だなと思います。

でもやっぱり、シルバーと言えば燻しだよねって声もあると思いますし、自分もメガネ以外のシルバーアクセサリーはそんな感じです。

フレンチクルーラーみたいな指輪も、メロンみたいなバングルも、元々は燻し加工が一切入っていない、ピカピカなアクセサリーでした。指輪は3年くらい?バングルは5年くらいでこんな感じになりました。他人からみたら汚いだけなんですけどね。なんなら、傷もへっちゃらなので、ガチゴチそこら中に当てまくっています。小傷程度で済んでいません。

自分の製品に話を戻して、彫金のピカピカなフレームのときは、作りの精緻さとかも含めた色々な意味でのくすみの無さを売りにしていました。高校の倫理で習う清き明き心みたいな、そういった日本的なものを結晶化してメガネに変換した感覚です。サーモントにおいても、それを捨ててはいません。むしろ作りを見れば見るほど今まで以上に複雑で難しい構造のメガネとなっていて、これぞニッポンみたいな要素はより強いです。強いんですけど、それが表に出ることが無いように、常に気をつけていました。ゴツくてカッコいいだけが前面に出るようにして、そことシルバーのくすみと傷による重厚感が重なるようにしました。そして前回の話が関係しますが、ゴツいとか重厚感とかつい日本のモノづくりの良さを込めると足し過ぎてしまうので、モノづくりの質を落とさず引き算するということで眉毛のパーツがクリアグレーに決定したわけです。

色んな方が三者三様で使って頂いて、それをメンテナンスするごとに見せてもらえれば嬉しいんですけど、一応サーモントの製作意図はこんな感じです。今まで通り、同じメーカーで同じ銀という素材なんですけど、始めに設定した狙いみたいなものは真逆だったりします。

クリピのダブル
目のことレンズのこと

22.07.19

スカッとした、エロい雰囲気の無いピンクのレンズを探していました。それがようやく見つかりました。

欲しかったイメージとしては、オックスフォードシャツのピンクが帯びている、あの感じです。男が着ても甘過ぎな雰囲気が出なくて、良い感じなお父さん感がプラスされるあのピンクっぽいレンズカラーを求めて、求めてとか言いつつ特に何もせず日々過ごしていましたが、急に見つかりました。

乾レンズのクリスタルピンクです。ちょっとオレンジっぽいのかもしれません。それか赤強めのピンクでは無くて黄色強めのピンクという表現が良いかもです。そのクリピを重ねて、見本色で作ってみました。ヴィンテージのアメリカやフランスフレームにある、fleshカラーみたいですね。

まさにfleshということで、肌にはぴったり。ピンクが勝たないです。日焼けが強化されるように見えます。

クリピはなんと言ってもコバが綺麗です。ツーポでは無くても存在感ありです。

銀無垢のサーモントのときに、こんな感じのカラー見本を作ってインスタに載せています。あれは調べたらヴァイオレットでした。あれも良かったんですけど、もっとしっかりピンクと認識出来て、なおかつ掛けたときにピンク感が強く出ないということで、いまはコレがオススメです。

サンプラチナに七宝塗装
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

22.07.15

リム3面の七宝塗装です。変化の少ないサンプラチナに直接塗料が乗るので、持ちが良さそうです。

リム3面ということで、裏まで抜かりなく塗装が施されています。

ブルバキでは薄いセル板を巻きつける、セル巻きを定番で扱っています。セルのカラーなのかレンズのコバの干渉具合なのか、何かしらの要因が重なってセルの浮きが著しいケースがありまして、今回は七宝塗装に変更をしてみました。正面からみたときのボリュームは少し減りますが、全体の光沢とピタッと感がこれはこれで堪らんです。表面も均一でムラがなく、とてもきれいです。

前にも紹介したこの本に、七宝塗装が載っています。この項目を見たときから、個人的に七宝塗装に対しての熱が上がってきています。セル巻きもヤバイけど、七宝塗装もヤバイと。注射器で流し込むのに、デミの柄とかどうやって施しているんでしょうかね。不明です。艶消しも出来るみたいです。ロストテクノロジーでは無いのに、ますます謎です。

セル巻きを外すとこんな感じです。薄い板を割らずに、パーツの干渉を避けて巻くのも凄いですけどね。今回は七宝塗装にチェンジです。

925シルバーのサーモントとスモークレンズの組み合わせについて
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

22.07.15

銀無垢のサーモントについて。インスタにカラーレンズの見本を載せておりますが、その中から1色。クリアグレーの眉にスモークレンズを入れました。インスタにはスモーク20パーセントと書いてありましたが、25パーセントでした。アリアーテでは無いスモークカラーですけど、25パーセントでした。

つい私の提案の癖とか好みで、薄い色レンズの提案となりますと、スモークを避けがちでした。レンズが黒く暗いと、怖いイメージがつき過ぎるのかなと思いまして。それなら色で遊んでいる感があった方が、流行りに乗っかっている感があった方が良いかなということで、ついグリーンやネイビーの提案になりがちでした。このサーモントに関しては、スモークが一番良いかもと思い始めております。

きっかけは、お客さんから「レンズをスモークにすることで、眉からレンズの下端にかけてクリアグレーのグラデーションにしたい」という提案を頂いたことです。確かに、フロント全体をクリアグレーの一つの塊にすると、とても綺麗なメガネになりそうです。

そういえば話逸れますが『ロッチと子羊』というテレビ番組を観ているという話をしていませんでしたね。ロッチの合いの手がめちゃくちゃ分かりやすいので面白いです。それの7月14日の回で、パスカルが取り上げられていました。繊細の精神と幾何学の精神です。

幾何学の精神とするにはちょっと無理がありますが、スモークレンズの組み合わせですと、歴史的な良さが加わってきます。自分が良いと思うその感情に、自己から離れた客観的な良さが裏打ちされると、なんとなくより愛着が湧いてくる気がします。それでその歴史的な良さというのが、またアメリカなんです。コンチネンタルにアメリカを今回も混ぜます。

アメリカンオプティカル(AO)のサンヴォーグというサングラスシリーズがあります。そのサンヴォーグの1種として、サラトガがあります。今はAOが復刻しているので「ao サラトガ」で検索すると見れます。ボシュロムレイバンのウェイファーラーみたいなサングラスです。ウェイファーラーより尖った雰囲気が少なくて、イケイケ感が抑えめです。ヴィンテージメガネの中では一目置かれた存在で、J・F・ケネディが掛けていたらしいです。

当時の色の組み合わせを見てみますと、クリアグレーデミに対してスモークレンズの組み合わせの記載があります。

今回の件でしっかり調べるまで、USSのイメージも合わさり、グリーンレンズは大体どのフレームカラーにも採用されていると思い込んでいました。グレーデミのフレームカラーに対しては、スモークレンズしか組み合わされていません。ちょっと意外でした。

私なんかは、むしろ幾何学の精神が強めみたいな感じなので、一回調べてしまうとクリアグレーしか頭に入らないみたいなことに陥りがちですけどね。もちろんレンズは透明でも何でも良いです。そもそも用途が勝りますしね。好きな色を入れても良いなぁくらいな感覚です。スモークレンズというカラーレンズ界ではベーシックな色味ですけど、それがたまたま特徴的になり得るというミラクルを起こしました。アメリカな意味が付加出来て面白いですし、コンチもアイビーもどっちもいけるってなったら、ファッション的にも長く使えそうです。あと、ロッチと子羊を観ているという報告でした。

火曜日は休みです
営業案内

22.07.11

明日の7/12火曜日は、店を休みます。先週行けなかった、月例の眼科さん出張があります。

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