続き。今度はボシュロムです。
金張りの剥離やカスレがほとんど無いので、こちらもほぼ未使用かと。鼻パッドも当時のままです。ヒビ割れは無いです。
これは、テンプルのネジ山が両方とも潰れかかった状態で仕入れています。写真は交換済みで、ちょっと残念ですけど新しくネジ穴を作っています。ネジ頭が綺麗に収まらない等々でネジを締め上げてもすぐ緩むため、下から樹脂入りナットで共じめしています。これも汎用品のネジとナットで直しています。サッといつでも交換・直せるように。
これはボシュロム製なんですけど、テンプルの構造がレイバンのジェネラルなんですよね。孫の手みたいな形なんですけど。レイバンのジェネラルより先に、この構造のテンプルがあったんですね。
あと、構造で面白いのはレンズの保持の仕方です。
リムの弾力性を活かして、引っ掛かりに掛けているだけです。ツメがグッと噛んでいるので、割と安定固定です。
70年代にも、フランスのエッセルでこんな感じの機構のフレームがありました。それの謳い文句はレンズのクイックチェンジということで、お客さんがあらかじめ加工しておいた様々なレンズを用途に応じてその場でチェンジ出来るとのことでした。今回のフレームは、そのエッセルよりも時代が古いものですが、同じようにクイックチェンジを意識して作られたのかもしれませんね。
BALGRIP TENSIONって書いてあります。
ブリッジ24ミリです。