テンプルを交換しました。ケーブルテンプルオンリーで展開しておりましたが、モダン付きのテンプルも作ってみました。とりあえず各1本ずつ製作です。
最近の90年代ブームだったりY2Kブームだったり、何となくざっくりの所感としまして、着想源が古ければ古いほどカッコいいというわけでも無くなってきたということでしょうか。それとも元気なアラフォーの実感のある最も古い着想源としての90年代〜Y2Kということなのでしょうか。個人的にこの流れは、あの頃のミニ四駆がトミカになったり、楽しいことばかりで嬉しいですね。
今回載せました枠無しフレーム、もう4年か5年前?の開発の段階では、まさに古いほどカッコいいという価値に則ることを目指しておりました。80年代のフレームのブリッジからサンプリングをスタートしまして、あれこれ変えながら、完成の雰囲気が30年代のアメリカの枠無しメガネになるように、近代メガネの黎明期にあたる時代のフレームになるように作りました。古ければ古いほどのルールですね。
それから4・5年経ちまして、むしろ4・5年しか経って無いんですけど、世の流れも変わってきておりますし私自身の感覚も変わりました。ケーブルテンプルじゃ無くても良いかなと思えるようになりました。プラスチックパーツがある方が90年代のツーポフレーム感があります。ヴィンテージっぽいガチ感が薄まってライトな感じが今は逆に良いのかなと。そのバンドが好きだからバンドTを着るのでは無くて、知らないくらいで着る方がなんか良いみたいな感じですかね。
余談ですが私は、バンドTは着たことありませんが2年くらい前のユニクロの黒のロックマンTは着ています。でも実は、ロックマンはやったことがなくて、ロックマンX以降しかやったことがありません。
まずご紹介するのはブリッジもテンプルもサンプラチナVer.です。レンズは小さめのボストンで、ヴィンテージっぽい雰囲気を完全に除いたわけでは無いです。
特にこの完成が見たくてテンプルの付け替えを行ったんですけど、パッドと先セルをクリアにするだけで、一気に清涼感が足されて良い感じなんですよね。この手法は今年の上半期で925のカットリムに施したあれと同じです。あれの反響が大きかったですし、私もあれはとても良いなと思っていました。思いっきりスコーンってめちゃくちゃ爽やかに軽快にしてしまうのもアリだなぁと、あれで感動したことをこのフレームにも活かしております。
K18YGのブリッジとサンプラチナのテンプルVer.です。パッドも金無垢で作っています。レンズの形を細長い、サンプリング元の形に戻しています。ということで全開に90年代〜2000年頭の雰囲気に引き戻したのがこちらです。金と銀のコンビが、バブリーな90年代感を引き立てています。
とはいえ、レンズサイズは元々より横幅で5ミリ小さく49ミリで製作しており、完全に90年代に引き戻す手前に仕上げております。今いる地点がアメリカやフランスの大戦前後のヴィンテージの復刻等々でたどり着いた地点であるということから、レンズが小さくちいさくなりきったところから、さて今後はどうしよう?ということを踏まえての判断でそうしてみました。
K18ローズゴールドのブリッジと、サンプラチナのテンプルのVer.です。
これは、開発時の玉型のままです。ボストンとティアドロップが混ざったような玉型で横幅46ミリです。
趣を変えて、クリアグレーの先セルにしてみました。クリアで揃えても良かったんですけど、ピンクにグレーってメガネに限らず良い感じの色の組み合わせかなと思いまして。ローズゴールドの落ち着いた雰囲気に合わせて、軽くなり過ぎない先セルにしてみました。
もちろん横もピチっと合わさっています。
この前のペルソールと同じで、クラシックに突き詰めるも良し、このモダン付きのテンプルでちょっとライトにするも良しですね。いかようにも出来ますから、あとはお任せします。