さっそく玉型変更925silver

20.09.27

検眼が夕方からだったので、午前中から昼にかけて作業。さっそく昨日届いたツーポの玉型を変更しました。

それで、今回はこの形にしてみました。

いわゆるボストン型です。採用の理由は簡単で、「A.O.Co.」のロゴ入りということで、アメリカンオプティカルがこのロゴを用いていたのが1853年〜1858年ですから、とても強い、間違えましたとても古い、つまりは由緒と情緒溢れるボストン型なので、これにしました。たしか、1859年からはCの中にOが入って、そのOの中にAが入っているあのロゴになるので、こういった工具類も厳密にそのルールに従っているのであれば、とにかくめちゃ古いということになります。余談ですが、これが1900年以前であることが正しいとしますと、フルビュー登場の1930年に所謂ボストン型が生まれたという説と矛盾しています。この辺は確かめようも無いですし、ロマンとして、ヴィンテージにおける出汁の役割なんだなと、ぼんやりとした認識くらいが良いと思います。

あの向きで、右レンズとしてトレースし、さらに9ミリ大きくしたのが上の画面です。完成のレンズ幅は45ミリとしました。狙ってなのか、狙って無いのか、ある程度大きくすると左右の微妙な非対称性が見えてきます。

あとは、通常のツーポの穴あけ作業をして終わりです。王道は、やっぱり良いですね。そういえば、いままで自分用でボストン型の眼鏡を作ったことが無いです。嫌いとかでは無いんですけど、多分、丸と迷って丸を選んでいるんだと思います。

折角なので手彫り中の自分用は、この玉型にしようかなと今のところ思っています。古いってだけではなくて、絶妙でした。

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