届きました925silver

20.11.14

一般供給ありましたね。銀無垢のカットリムです。上代¥237,000(税抜)でした。ちゅどーん!もちろん仕入れも高いので、爆死です。

この幅で、まあまあな重量感なので、これ以上リム幅を設けると、流石に用の美から離れ過ぎるという感じなんでしょう。フロントヘビーになり過ぎちゃうはずです。

レンズの形状も、リム幅の緩急のつけ方も、メーカーさんのオリジナルで最高でした。デザイン関係の仕事をされているお客さんに教えてもらったことがありまして、本当にその通りだなと思ったことがあります。図面が天才。

磨き込んだ艶が、ツヤツヤ過ぎてもはやヌルヌルに見えるのが、写真でも伝わると思います。

小売店オリジナルの在り方というのを、最近よく考えます。何を要求しうるのか、そもそも何が要求として妥当なのか。よく考えた上でメーカーさんに投げて、素材のもたらす美と合わせながら、どういう意匠に変換されるのか最後はお楽しみというのが理想で、本当にそのプロセス全体がお楽しみになるためには、要求そのものの自己検閲と自主規制が大事なんだなと改めて感じております。そうしますと、銀無垢なんかは特に、初めの塊の一山たちが今でも個人的なピークですから、あとは何が眼鏡屋視点で要求出来るんだっけ?みたいな感じになっています。

そんなこんなで、いまようやく基本に還ることが出来た気がしておりまして、ポッと目の前に徐に出されたものを、見るだけ、それにもう一度集中できるようになりました。ブルバキの特注がメーカーさんの在庫になったりですとか、そもそもオリジナルとかいう概念が普遍性と喧嘩しているのもありまして、オリジナルとか俺だけの!ということに興味が年々薄れてきているというのも重なり、メーカーさんの在庫も、銀無垢に関しても仕入れてみています。

素材の特性を熟知し、眼鏡の製作に携わっていて方々に理解がある人があれこれのバランスをとって仕上がったものが、とても美しいなあと、心の奥で感じられるようになりました。

70年代のフレームの銀無垢による上位互換みたいなものが、ようやく登場です。

ブリッジの厚みです。カットリムのボリュームに合わせて、ややヘビーです。

プレスの模様が入っています。リムの磨き込みが凄すぎてピカピカですから、手彫りのキラキラを加えなくてもいい気がしてきました。また、プレス模様の無いプレーンも良いなと思いますし、バリエーションでそれもあると嬉しいんですけど、ごめんなさい無いです。ただ、真っさらな面があると、ピカピカ過ぎますし、カットリムで面が増えて指紋が目立つポイントが増えますから、ピカピカと指紋を分かりにくくするという二つの点を解消する為に、これに関してはプレス模様が入ることが、より望ましいなと思って仕入れています。基本は手彫り派ですけどね。これは例外です。

横が美しいです。カットのピークがちゃんと合わさっています。

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