習作 サンプラチナ925silver

24.07.13

サンプラチナのツーポです。パッドとブリッジが続きになった、マンレイ山のタイプです。

トップ画像の上が玉型変更と先セルをクリアに交換して改造した習作で、下がオリジナルです。ざっくりイメージですけど、習作は90年代風でオリジナルはY2K風です。

店は “Yes” か「はい(出来ます)」の二択が基本なので、物理的に無理以外は、まずやってみようの精神です。製作のネタはいつもお客さんから頂いておりまして、30年代のアメリカ的なレトロなツーポではなくて、90年代のツーポが良いなぁというご要望から製作がスタートしております。本番は連休明けに取り掛かる予定です。

このツーポのフレームなんですけど、レンズ掴みの爪がやや太いため、レンズ保持の調節がし難いです。オーバルといえど、カーブの浅い深い様々ありまして、掴みが合致して良いポジションでレンズがセティング出来るかどうか、またそのときのレンズの泣き笑い(角度のこと)が適切に持っていけるのか。あとはブリッジと腕の関係とか、腕の角度とか。あれこれ不安だったので習作を作ってみました。

畳みの姿も綺麗で、そのまま玉型変更がすんなり出来ました。これもめっちゃ良い感じですね。ちなみレンズはAOの古い型板からトレースしています。鉄のがそれで、横幅36ミリです。店の加工機では10ミリの拡大しか出来ないので、一旦46ミリの型板を作り、そこから目標の49ミリを作りました。何度かトレースして形が崩れる、ラインが乱れることを心配しておりましたが、大丈夫そうです。

参考にしたのは金と茶色のフレームです。それこそ90年代のアルマーニのフレームで、サイズ表記は49□20でした。デモレンズがはまっておらず、ややレンズが型崩れしています。それでアルマーニからトレースするのは諦めて、勘で鉄のアレが近いかなということで、あの板から49ミリのオーバルを作っています。仕上がりはアルマーニとほぼ同じ縦幅でして、大きなイメージのズレも無さそうで安心しました。

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