特注染色eye

18.04.29

業界では特注のレンズ染めを見本染色と言います。通常、レンズに色を入れる場合は、各社共通の色味(アリアーテトレス)か、それぞれ独自で開発した色から選択します。

しかし主に以下の場合は、特注で染色をしなくてはなりません。

①どのカラー見本にも無い、オリジナルの色で染色したい

②違うレンズメーカーの色で、発注したレンズ生地に染色したい

①も②も、工場に目的となる色の見本を送ることで、特別に染色していただけます。見本染色自体は、おおよそどのレンズメーカーも受けてくれているはずです。この文化は日本だけなのかは分かりかねますが、レンズの色を最大限楽しむには見本染色をするといいと思います。

前回ブログに載せたのは②に該当します。今回の見本染色は、①です。①で、しかも見本とする色をレンズではなくて、プラスチック片で指定しました。

鼻パッドの黄色が、スパーキー過ぎず野暮ったくもなく、絶妙というところで、まさかの黄ばんだ鼻パッドを見本にするという無茶振りをメーカーにしました。染色の後、ゴールドミラーを掛けております。

ミラーによる補色の関係で、見る方向や照らす光の色の影響を受けます。条件によってはグレーっぽい青のレンズに見えます。ミラーが無ければ、ほぼ色味は一致するはずです。ちなみに、アリアーテトレスでスパーキーイエローがあります。それは蛍光イエローっぽいです。

染色の技術はすごいです。ホヤのリンクを貼りますので、お時間あればどうぞ。

https://www.vc.hoya.co.jp/tetsugaku/20160205-1.html

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