アイパッドで書いていますが、開散が一発で変換候補として出ないですね。解散ではなくて、開散について。寄り目から目を戻す、目を開く動作を指します。
私は番組を観ていませんので何とも判別出来ませんが、どうやら朝の番組で「スマホ老眼」の話題があったようですね。
解決策として、
「100均の s+2.00 の老眼を、5分掛けてぼーっとする」
が提案されていたみたいです。屈折系に対して弛緩させるというアプローチです。ただ、問題はそれだけでは無いです。冒頭の開散の問題、つまり目がニュートラルに戻りにくくなっているということも、そういった仮性の老眼に関与しています。
お医者さんの提案なので、もちろん反論は致しませんが、光学的な事実に関してだけ。
安く買える既成老眼の、光学中心がどこにあるのかが、心配な点としてあります。基本は手元用として販売しますので、光学中心の距離は短く取っており、そうそう問題は無いと思いますけど…。長いと心配です。フレームの中心で芯取りしてある場合等々です。
自分の目と目の距離(以降PD)に対して、その光学中心間の距離が長い場合、老眼のような凸レンズですとベースアウトプリズムが発生します。これは、目を内側に寄せる作用が出ます。そして、目を寄せる(輻輳)ことと、目の調節(ピントを手前に合わせる作用)は生理的に連動しております。
つまり、掛けると目の力が弛緩しない状況が発生するかもしれません。むしろその逆が発生する可能性もあります。そもそも、この方法は解決策というよりは応急処置ですしね。とりあえずいいメガネを作りましょうくらいのことを、眼鏡屋としては言って欲しかったところです。