思わず唸っちゃうmegane

21.09.18

お持ち込みでした。傷取りと、磨きとレンズ交換後でこんな感じです。

Garrett leight という物です。ここ最近のフレームだと思います。雰囲気が、そのまんまイギリスのNHSだったりします。その辺知らなくても、細い且つ薄い繊細な作りで優しい雰囲気の、感じの良いフレームです。

雰囲気の要は、蝶番ですかね。フロントとテンプル、両方カシメのぺったんこな5枚蝶番です。座彫もギリギリぴったりを狙って、キチっとしてあります。ピンもテンプルの方向に準って真っ直ぐ正確です。この手の細いフレームであれば、埋め込みの3枚蝶番を使うのがセオリーなんでしょうけど、それだとフロントもテンプルも細くても“厚く”なってしまいますからね。埋め込んだ金具が安定し、尚且つ端から金具が飛び出さないような厚みを用意する必要がありますから。今回のようにカシメであれば、確かにフロントもテンプルも理論上は細く且つ“薄く”作れるんでしょうけど、製作過程で割れる・欠けるリスクがありますから、現在は製作を躊躇いがちだと思われます。ヴィンテージ以外で、こういう構造の眼鏡が見られるとは思ってもいませんでした。

テンプルの芯はシューティングで入れずに、生地と生地で挟み込んでいるはずです。ヴィンテージっぽい、雰囲気の維持に大事な、細さと薄さを厳密に再現しています。

ちなみに今回のフレームは中国製でした。この前のタイ製のフレームといい、海外のセンスヤバイなと、唸っています。

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