レスカの鼻盛りsyuuri

17.11.26

お持ち込み。現行品、レスカのお持ち込みです。

メガネが下がる、鼻盛りのご依頼です。構造的には、そりゃ下がります。鼻の削りが綺麗なカッコいいフレームです。

下の画像ですが、鼻の部分の削りが多すぎるのが何となく分かりますでしょうか。これが日本人には合わない原因です。

日本人の男の鼻骨底部の幅は、おおよそ16ミリ〜18ミリくらいです。大雑把ですが、鼻が当たるであろう箇所の距離で、実測23ミリです。

解決に向けて、鼻盛りをしていくわけですが、ここで問題になるのは、鼻の部分の削り込みが斜めなことです。

通常の鼻盛り用のチップは、土台が真っ直ぐなことを前提にパーツが用意されています。このままですと、レスカの斜めな土台にチップをつけた場合、鼻に突き刺さる角度で仕上がります。また、アールが付いているので接着面に隙間が出来ます。それも加味してチップの方に削りを入れます。

削って調整したものを並べました。平面な台に置きますと、鼻の当たる面が上に向きすぎてしまうくらいです。つまり、割と削っています。

融着後、磨く前です。乾燥中です。何とか隙間なく、綺麗に乗ったようです。一安心です。

これで、実測17ミリまで詰められました。やっと、違和感なく掛けられそうな雰囲気が出てきたという感じです。

チップを取り付ける他に、おそらくプラの小さい板を斜面に貼り付けて対応する場合もあるのでしょう。私がそのタイプの仕上がりがあんまり好きでは無い、それだと幅が詰め切れないという理由で、チップの取り付けを行なっています。加えて、このフレーム形状と日本人の目の落ち込み方から察するに、レンズと顔の距離を少し出してあげないと、まつ毛が当たってしまい、結局掛けていて不快で使わなくなるパターンなので、そうならないようにという狙いもあります。

乾燥後のヤスリがまた大変です。通常よりも、ちょっとお値段増します。

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