イギリスの古いのvintage

22.04.09

イギリスのヴィンテージです。まん丸っぽいのによく見るとウェリントンの玉型です。この玉型で、この蝶番で、このテンプルの末広がり方で、テンプルエンドがクルンと丸い感じで、いつも同じ組み合わせでみかけます。特定のメーカーの商品かもです。刻印等が無いので何とも分かりかねます。鼈甲のフレームを作っていたメーカーの廉価版的存在とも言われていますが、それも定かでは無いです。

メガネ業界で有名な図鑑です。みんな持っているアレです。アレの30年代のところに、リアルガチ鼈甲のメガネとして紹介があります。おそらく、年代の判定で30年代とされたり、鼈甲の廉価版的なストーリーが付加されるのはこの辺りも加味されているのではないかと勘ぐっています。

石油化学製品であることから立脚すれば、大戦後の50年代という推定の方がしっくりきます。そのように記載のある図鑑もあります。

下の、クラウンパントです。脚注で Imitation tortoiseshell, 1950s と記載があります。そう言われると、そんな気もします。つまり、あんまりよく分からないということだけがよく分かります。

フロントはフランスのヴィンテージ的な、ガラ磨きが少なくて角が残ったかんじです。鼻パッドも、フランスのヴィンテージと同じような、ベースと同じ色で合わせてあります。

腕が面白くて、蒲鉾みたいな断面です。外側はある程度丸みがついていますが、顔側は何もしていない板状です。

このパターンのメガネでしか見たことが無いのが、蝶番です。たしかに鼈甲のメガネで使われそうな、めちゃくちゃゴツい蝶番です。カシメのピンの面が合わせてあります。とくに珍しいこととしてねじ止めでは無いことが挙げられます。ピンの挿入で留めてあり、それも面が合わせてあります。

磨いたり何だかんだするときにフロントとテンプルが外れた方が便利なので、眼鏡屋泣かせな構造です。

なんか良い感じです。見てもらえると多分、確かになんかいい感じだわってなると思います。

_170831bk

pageTopLink