追いシナボンzakki

22.10.17

今度は自分で買いました。しばらく名古屋飛ばしが続きそうなので。

多分20年くらい前に、小学校高学年か中学生のときに親が買ってきてくれたのを食べて衝撃を受け、広くシナモンというものに開かれた人生になりました。名古屋の栄のどっかにあったんですよね。とにかくシナモンなら何でも好きになったのは、このシナボンのお陰です。

美味しかったです。イベント期間内とのことで即リピートだったんですけど、20年で記憶が美化されていました。記憶のシナボンはもっと甘かった気がして、三島由紀夫の金閣寺を真似すれば、「現実のシナボンは、こんなにも甘く無いものか」と、実は感じてしまいました。空想のシナボンは、この世で一番甘い物でしたが、過去1年くらい振り返ってみてもっと甘い物があった気がしています。でも多分、結構甘くて皆は食が進まないのか、あの6コパックのうち4コは私が追憶とともに吸収しました。

この20年間、どのシナモンロールを食べてもあの少年時代に食べたシナボンを越えられないと嘆いていましたが、それぞれ個性があったといいますか、甲乙付け難かったんですね。過剰に美化されたシナボンによるシナモンロール測度によってそれぞれのシナモンロールを測っていたことを反省しています。

金閣寺 三島由紀夫

過去というのは、こうも簡単に意図せず無意識に美化されてしまうものかと実感することになりましたし、20年も温めて美化したものに向き合う機会が訪れるとは思っていなかったので、そのこと自体には強烈に感動しました。

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