写真上段:通常品
写真下:特注別作品
SPMのメガネです。レンズサイズは38ミリ同じです。ブリッジの幅と取り付け位置を特注しました。
男性ですが、目と目の距離PDが58ミリ、側頭幅145ミリです。ジャストサイズでメガネを掛けようとしますと、量販品では、なかなか見つけ出すのが難しい方です。
また鼻が高く、通常仕様だとメガネの位置が真ん中より上になってしまいます。これに関しては、様々なアプローチがあります。例えば、メガネを下げ気味に掛けさせるというのが、すぐに思い浮かびます。
今回は、度無しでガラスのフラットを積むことになりました。ただ、実際は正視か遠視性倒乱視気味の方です。30歳過ぎくらいから、仕事内容に依りますが、手元用のプラス度数の度が入ったメガネがあったほうが楽になる方です。
特にプラス度数は慣れにくさがネックです。軽減させるには、メガネを正しく頭部に固定することが鍵になります。将来的に度数の処方をすると考えますと、正しい位置、正しい頂間距離、正しい前傾角でメガネを掛けることに慣れて欲しいという思いもありまして、ブリッジを狭めるついでに、取り付け位置を上げております。掛けると、目とレンズの後面の距離である頂間距離は変わらず、メガネの掛けた位置は下がります。
物として、仕上がりはハイブリッジ風な一山のメガネになりました。それが美しい美しくないという観点も、もちろんあると思います。ただ今回は、掛けたときの顔に対してのバランスの良さと、メガネとして光学機能が、今後必要なときに正しく発揮出来るように、その2点を重視したという感じです。