アーカイブ:12月2018

本年もありがとうございました
雑記

18.12.31

お世話になりました。おかげさまで、終わりがけはバタついて、今になって締めの言葉が書けています。

一年で、かなり店らしくなりました。飾る棚も満足に無い状態でしたが、それっぽく整えることが出来ました。2019年は、店内空間よりも商品に一層の力を入れまして、メガネで楽しんでもらえることに、より注力いたします。

新年は、5日から開けます。4日も、年末分の加工を全て仕上げる為に店に居ると思います。接客は出来ないですけど、暖はとれます。

写真は、28日の骨董市で買った札です。見渡す限り無駄だらけの店の、渾身の自虐ネタです。

それでは、良いお年を。

明日も14時オープンです
営業案内

18.12.28

12時から検眼が入りそうなので、明日も14時からオープンします。よろしくお願いいたします。

明日は14時オープンです
営業案内

18.12.27

明日は14時オープンにします。よろしくおねがいいたします。

彫刻
ヴィンテージのメガネ

18.12.27

今日の仕入れからもう一本。セルの竹内光学です。

これもまた、特に素晴らしい1本でした。写真では分かりにくいですが、まずはブリッジの造形です。何年も眼鏡屋をやっていますが、見たことのない切削が施されています。真ん中で水平に突き出しており、ダイヤ型になっています。また、フロント全体も、あらゆる箇所に細かく切削が施されておりました。その為、バフがけが全然進まず、こんなにも磨きが進まないフレームは初めてだなと苦労をしました。

色も黒でボリュームがあり、通常は重たく見えそうですが、そうみえない工夫が随所に見受けられます。このフレームも相当良かったです。

とりあえず、しばらくは見てもらう為に、販売せずに置いておきます。それか、販売しても1ヶ月くらいは店頭保管かもしれません。

蝶番があれですが、あれであるが故に全体が滑らかに、一つの纏まりとして美しく見えます。そもそも、蝶番の枚数とフレームの品質は、そこまで相関していない気がします。構造とか美観を加味して使う駒が選定されることも有りますから、枚数が全てでは無いでしょう。例えば、USSは7枚蝶番ですしね。枚数よりも、それ自体の開閉の滑らかさが勝負です。ネジをしっかり締めて油を注した後で、開閉に引っかかりが有るのか無いのかが、個人的には気にしているポイントだったりします。

人間で例えた方が分かりやすいかもしれません。あれやこれやが大きければ大きいほど、男性でも女性でも必ずしも優れているわけでは無いですよね。比較の為に、ある一点を取り出して数値化することも大事なんでしょうけど、やっぱり総合力みたいなフワッとした全体像が、より一層大切でしょうね。

仕入れ
ヴィンテージのメガネ

18.12.27

久々に、店頭で買取を致しました。今日訪問したお店は、おじいちゃんの代から94年続いたお店でした。今月の30日に廃業するとのこと。

ということで、いつも通りカッコつけてしまい、店頭で沢山買いました。私なりの、業界の功労者の方々への敬意です。基本は古いものばかり販売しておりますから、これくらいしか現在の業界や、それを作ってきた方々に還元する方法が無いというのが理由です。

イベント出店が終わり、しばらくご無沙汰の良い上着でも買ってしまおうかくらいのフワフワ感が滲み出ていましたが、一気に覚めました。餅代はあるけど蟹代は無いくらいの懐事情で、自分にはこれくらいが丁度良いのだと、言い聞かせております。

とりあえず1本、インスタとは違う物を載せておきます。特に素晴らしい1本でした。これを含めた何本かは絶対欲しいなと感じ、廃業を待たずに、本日買取を決断したというのも理由です。

オプチル素材のサーモントフレームです。ブリッジ部分も含めた、全ての造形が秀逸です。

日本の在庫が、やっぱり一番面白いです。再認識しました。常に発見と驚きがあります。

今回の買取で嬉しかったことといえば、終わりがけ、話をまとめる為に値段を算出するときに、電卓を渡して頂き「正直に全部足してもらって、その額で良いから」と仰っていただいたことでしょうか。基本は怪しまれた経験しかありませんから、ちょっとウルっときました。

29日まで
営業案内

18.12.26

年内は29日まで営業します。明日は定休です。

今年の最後の最後に入荷がありまして、レストア中です。今日はこれ一本だけ直せました。あれこれ格闘しておよそ3時間…。ツルッと全部にヤスリがけをしております。この光沢に捧げました。鼻盛りが乾いたらまた磨きです。

イベントやらその事後処理やらで作業に没頭しておりましたが、まだまだ手が休まらない模様です。そこまで年末感に浸れている感覚もなく、いつも通り営業を続けております。

年始は多分4日からです。ひょっとしたら5日からかもしれません。

年内最後の古書市でした
雑記

18.12.18

16日に、鶴舞の古書会館に行ってきました。日曜日の朝、店を開ける前です。

年間スケジュールを確認しますと、何だかんだで、2週に一度は何かしらの市が開かれています。思い立ったらすぐに行ける距離ですし(徒歩20分)、とりあえず通い続けます。

今回は収穫は少なく、暮らしの手帖という無難なピックアップとなりました。ブームが去ったのか、欲しい人に行き渡ったのか、格安で床に10冊ほど寝ていました。その中から1冊だけ。珍しく表紙が眼鏡なのに、眼鏡の製品テストの号では無いです。

冒頭の写真は、“シンプル対ゴテゴテ”というタイトルのエッセイです。田辺聖子さんが書いています。どうやら一世代前にも同じようなことが書かれています。終わらない、答えの出ない対決みたいですね。無印良品の誕生が1980年の頭だったはずなので、その頃はシンプルに勢いがあったのは間違いなさそうです。

この本だけピックアップしたのは、まさにこのエッセイの

「…人生のなつかしさはゴテゴテにある。」

という一文に心を持っていかれたからです。対立に対して、なつかしさを持ってくるという発想に感動しました。確かに、振り返りますと、ああだったなぁこうだったなぁ、今となっては笑えるなぁと、人生におけるゴテゴテのお陰で、現在が成立している気がしてきます。

来週は変則的です
営業案内

18.12.14

来週は、20日の木曜日を営業日とし、21日の金曜日を休みにします。

初めて木曜日に営業してみます。最初で最後かもしれません。ご来店があれば、今後もたまには木曜日営業をしてみる所存です。

予期せぬ来訪
雑記

18.12.14

東京から、はるばるお越しいただきました。インドに行ったことがないという、発想の転換が凄まじいです。以前、BSのとある番組で見かけて、面白いコンセプトで悔しいなと感じ、記憶に残っていました。また、妄想インドカレーという響きもキャッチーで悔しいです。例えば、“妄想メガネ・ブルバキ”ですと、ただのスケベ野郎みたいな響きですからね。

まさか名古屋で、そして自分の店で会えるとは思いませんでした。続けていると、面白いことが起こりますね。どんな味のカレーなのか、ますます妄想が止まりません。

今週は他にも、よそのお店からのご紹介で来てくださる方が多く、意外に見られてるなと感じました。ご紹介と言いましても、向こうもこっちも会ったことがなくて、何となくお互い認知している感じです。お笑いの吉本式だと、お店の歴で先輩後輩が決まります。ということは後輩に当たる私が、基本は挨拶に来いよと、思われているんでしょうね。

シチズン
ヴィンテージのメガネ

18.12.14

枠入れ完了しました。シチズンのフレームです。大きめの四角で、ゆるゆる感が抜群です。まさにあの世界観ですけど、カーディガン、デニム、ローファーにこれとか良さそうです。

黒のベースに、ブリッジと智の部分だけ金色でペイントしてあります。そして見どころは、左の智の「CITIZEN」ロゴのプレスでしょうね。

ロゴさえ入れなければ、製造元が持っている型で作れたのに…。このために型から作ったと考えますと、さすが80年代と思います。プリントではなくて、模様に忍ばせて”CITIZEN”を主張しておりまして、色々と、いい時代だったんだろうなと想像を掻き立てます。

また今回、お客さんの度数がやや強めですから、それが尚良しです。目が小さくなって、ナードさ爆発です。それがカッコいいんです。

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