アーカイブ:3月2019

43□26-145
ヴィンテージのメガネ

19.03.31

この手のものですと、多分みんなが気にしているのはサイズなんで、題に書いておきました。

ただ、フレームに刻印してあるサイズが、今のボクシングシステムの測り方と違うことが多々。鼻幅の取り方が違うことが多いです。レンズサイズも、リムの内径か薬研位置かで1ミリほどズレていたりしますから、何だかんだ掛けてみるまでピッタリかどうかは分からない場合が多いです。

これくらいの目尻の上がり具合でしたら、男もいけると思います。小綺麗な感じ、上品な感じ、妖艶な感じを加味したい場合はオススメです。

ブリッジ裏側をみますと、深く削り込みがあります。確かに鼻幅が広いですが、削り込みもあるお陰でメガネがグッと奥にかかります。日本人は眼窩のくぼみが少ないので、まつ毛が当たるかもしれませんが、当たらないのであればそのまま掛けると外人みたいでカッコいいです。ほっぺに乗りまくる場合も諦めでしょう。

なんとなく薄い青のレンズを入れました。それもいい感じです。

珍しくたくさん載せます
ヴィンテージのメガネ

19.03.29

カクカクしたブリッジのゴツさ、台形の謎のレンズシェイプ、煮え切らない眉と腕のカラー。それぞれの要素の分解すれば違和感しか覚えないのに、纏まって呈示されると何だかんだしっくりきます。例えばこれが黒の眉と腕だと、パキッとし過ぎて印象が強くなりますから、この色で良かったんだろうなと感じます。ブリッジを滑らかにしたら普通のフレームですし、レンズシェイプも同様です。

何気に見たことがないタイプのサーモントが入荷です。

これも
ヴィンテージのメガネ

19.03.29

推定80年代、サフィロの何気ないティアドロップ。しかも日本では大木凡人風として忌避されがちなセルタイプの。

日本で発掘されるものと違って、レンズシェイプの微かな差がカッコよく見えてきます。…海外にかぶれたかも。実際には、その前から選択して物を送ってもらっていましたが。一層良く見えているのは確か。

頬の部分が垂れ下がりすぎていないのと、フロントの立体感が野暮ったさを減らしています。踏み外してダサい方に流れるのではなく、自己のイメージに、ふにゃふにゃさを付加するに止まるはずです。

これと、次に載せるサーモントが男性は良かったですね。

入荷
ヴィンテージのメガネ

19.03.29

スペインは、ボストン型がほとんどいなかったですね。サングラスは、ほぼメタルのレイバン。メガネはバラバラ。日本と違って遠視が多いので、若い子でもプラス度数で掛けているひとが多かったなという記憶です。

女性は、こんな感じの目尻が上がったものが多かったですね。あとは、女性のティアドロップが多かった気がします。帰りの飛行機のときの、自分よりやや下くらいのスペインの子が仕上がっていました。ボブに白い緩やかなニットにイーストパックのリュックで、黒のティアドロップのメガネで、とりあえずジャパンでは拝見出来ないような、とてもいい雰囲気でした。顔のつくりが違うとかそういう話ではなくて、それを自信を持って引き受けている気概がカッコいい感じです。

これも入荷です。知性的でゾクゾクする感じです。ティアドロップは、知性的でふにゃふにゃな感じです。

久々の入荷
ヴィンテージのメガネ

19.03.29

パパッと何本か載せます。

シリコン
修理とメンテ

19.03.29

向かって左です、右テンプルに被せて反対は比較の為、そのままです。もとは肌色の樹脂がコーティングしてありましたが、バリバリに劣化して剥がれ落ちてしまいましたので近い物で代用です。だいたいテンプルの径が1.2ミリ、このシリコンチューブが0.9ミリですから、ぴったりと被さります。抜け落ちません。空気をしっかり抜けばより密着して色々と安全です。

巻きつるかと思いきや、ただの長いテンプルを巻きつる風に曲げただけのタイプでした。先が尖っていますから、樹脂を捲って終わりといかず、シリコンで保護です。

本物のケーブルテンプルでも、そのまま使えばいつかは地が見えてしまいますから、早い段階で被せてもいいかもしれません。滑りにくく、やわらかいので装用感の向上も見込めます。

被せる前
被せた後

営業再開です
雑記

19.03.29

本日より、再開致しました。

色々見ましたが、サン・ニコラス教会が衝撃的でした。先月の京都では、20年ぶりくらいに金閣寺を見に行きましたが、近いものを感じました。メガネでこれをやりたい。

「美を観念で終わらせない」

手帳から紙切れが出てきまして、おそらく銀無垢の1回目の生産が終わった頃のメモです。小林秀雄の本のどれかから抜き出しています。ということは、あのお客さんに小林秀雄を教えてもらってからだなと考えますと、2016年の年末くらいの紙切れです。何でも残しておくと、後になって面白いです。3年前は、もっと気張ってカッコつけていました。

来週の木曜日まで休みます
営業案内

19.03.18

次の営業は、事情により29日の金曜日となります。しばらくお休みです。よろしくおねがいします。

たまにはメガネのご紹介
ヴィンテージのメガネ

19.03.18

アンミカさんのパリコレ学にハマっています。

いつ見ても冨永愛さんはカッコいいですね。カッコ良さが進化している感もありました。

思わず冨永愛さんのインスタを覗いてしまったわけですが、こんな感じのメガネを掛けていたので載せます。キリッとしたクールな雰囲気のメガネを掛けつつ、ニコッと美味しそうに料理を頬張っていて、とにかく総体が最高です。

この辺りがもう少し動くと良いんですけどねー。やっぱりレンズシェイプが綺麗だと思うので。その綺麗さに、生地の透明感が合わさって、相乗効果を生み出していると思います。

雑記が止まらない
雑記

19.03.17

作業しながら考える、音楽聴きながら本読みながら考える、作業と作業のちょっとした合間に分からなかったことを調べる、高校生くらいの一番集中力が持続していた時代に戻った感じです。あれこれかきたくて仕方がない。

ここ半年ほど、土日はお客さんの接客、対話で集中力を消耗するので基本は更新出来ていませんでした。いまは思考が止まらないですし更新の意欲も湧くので書いています。

「目の見えない人は世界をどう見ているのか」伊藤亜紗 光文社新書 2015年

見えるとは何なんでしょうね。直近の話でいえば、正しく見えているとか綺麗に見えているというのは、網膜の中心窩に光を当てるだけでは不十分なわけで、結局はその光を処理する脳みその鮮明さも要求されます。くっきり写っていても、脳でそれを見せなければ見えていないも同然です。

なんとなく目を開いて、なんとなく世界を鮮明に味わっている気分になっていましたが勘違いでした。いいタイミングで新しい処方と、この本を読んで気付けました。いまは、これまでの様々を見直したい気分です。

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