アーカイブ:1月2020

雑記中の雑記
雑記

20.01.17

たまたま構造主義を齧る前に、現象学をペロッとしたので、両者が仲が悪いと言いますか、なかなかお互いを認められにくい説同士というのは飲み込めました。

個人的には、なるほど困ったなという箇所もありまして。散々メガネを味わう主体の純粋性だなんだ、そういうことをつらつらと書いてきたわけです。店というのが、私にとってもお客さんにとっても、その実践となれば良いなと。

ちょっと前も、君たちはどう生きるかを持ち出して、そんなことを書いたはずです。そこで困ったことに、構造主義からすれば、主体とか何とかそういった類は普遍的では無いわけですから、普遍的で無い純粋性って何だ?みたいな感じで路頭に迷っています。

哲学を学んだ訳でも、専門家でもなく、ましてやベルグソンくらいしか原本の日本語訳を読んだことが無い人間ですから、悶々としたところで解決出来る訳ではありません。ただ、個人的には、特に無垢物を販売する意気込みに影響を及ぼしそうな気配がしておりまして、銀無垢が入荷するまでには、何とか自分なりに消化させたい気分です。

土曜日は休みます
営業案内

20.01.17

明日土曜日は休みます。先週はイレギュラーな受注オーバーでしたが、今回は完全なる私用です。

日曜日、お待ちしております。

改造
ヴィンテージのメガネ

20.01.17

フランスamorが売れました。今回も、張り切って改造です。

もともと、当時のガラスの緑が入っていましたが、重いし、全体が薄くて脆いので、まずレンズを変えています。男性ならば、物の質感を大事にされますし、ガラスのままだったかもしれませんね。鼻幅等々のフィッティングの兼ね合いもありますし、女性はそこまで厳密さを求めていない場合が多く、今回も軽さを選び取りました。あとは、紫外線カットの観点からプラスチックに変更する場合もありますね。

いつも通り鼻盛りも。幅も詰めたいんですけど、加えて高さ出さないと。まつ毛当たるので。

今回、初めてだったのがこの極太の先セルです。こんな良いのあったんだなと。

フレームの太さは1.5ミリ。そうしますと、この極太の先セルが使えます。摩擦もしっかりと生じますし、重心もわずかながら後ろに下がります。掛け心地に寄与すること間違いなしです。

先セルが細い方が、amorの繊細さを活かすのでしょうけど、かなり下がりやすいですし、掛ければ髪で隠れる部分ですから、とりあえず太くしておきました。ストレートで使うわけではなくて、お渡し時に曲げ位置を確定させる予定です。

オプチル
ヴィンテージのメガネ

20.01.17

メタル手のディオール。フィッティングしやすくて、提供側としてはフロントオプチル、テンプルメタルは大変助かる組み合わせです。オプチルによる、流動的なデザインと透明感は失われますけど、実用の点では得られるものは多いです。

フロントが四角で、男らしいデザインなのは久々です。そうしますとカザール等々の厳ついお兄さん感もあるんですけど、装飾もフレームの太さも控えめで、パッと見た印象は怖くなく良い感じです。ニードルスのトラックパンツとか、ジャージに合わせたい欲が芽生えます。

横の作りが、オプチルならでは。立体感が違います。

再メッキと七宝
ヴィンテージのメガネ

20.01.17

デッドストックのシルエットです。多分、ちょっと前に紹介しております。

リムを囲む七宝の塗装が一部剥がれており、再七宝処理を行いました。結局、下地のメッキからやり直さないとダメということで、再メッキののち、七宝でぐるりと囲みました。

ブリッジと蝶番のデザインが、洒落てますね。

Mr.R
ヴィンテージのメガネ

20.01.17

ローデンです。おそらくセカンドライン的な感じだと思うんですけど、詳細は不明です。Mr.Rのフレーム。エクスクルーシブのラインの物と比べると、作りは程よく堅牢で、雰囲気が堅すぎなくて良いです。

あとは、Young Lookというラインも、ヴィンテージではよく遭遇しますし、それもローデンの割には同じくふにゃふにゃしていて、受ける印象のバランスが良いです。

金持ち感もあって良いですね。

なるへそ
ヴィンテージのメガネ

20.01.15

年末にインスタで載せたやつです。珍しくレイバンです。

一番下「Assembled in Hong Kong to manufacturing specification by Bausch &Lomb U.S.A.」

タグ見て初めて知ったんですけど、もうホンコン製なんですね。確かに、フレームに made in USA とか入っていないんですよね。確認すると。ブリッジの刻印は「B&L RAY-BAN USA」みたいな感じですから、分かりにくくしてますね。決してアメリカ製とは言ってませんよ、と。

ブルバキとしては、だからどうってことも無いですし、クロマックス怖いよね良いよねという感じです。シールの注意が弱過ぎて、もっと主張すべきですね。

レイバンなのにギラついてて、良い時代だなと思います。むしろ一層好きなくらいです。

天地追加
目のことレンズのこと

20.01.15

現行のチタンフレームのお持ち込みでした。逆ナイロール良いですね。

老眼で、上を素通しで見るならベストなんでしょうけど、若い方が近視の遠用で掛けるには、ちょっと天地が狭いというご要望で、下拵えしました。

こういう時に、何使うんですか?と聞かれたんですけど、すみません手と勘です。大層なもんは使いません。

天地は3ミリほど追加して、全体で30ミリくらいに。レンズ幅も増えました。ブリッジ側、フレームの伸び行く先を急激に上に向けるのも野暮ったいので、そのまま中心に向かいながら上昇することで、1ミリほど増えて47ミリです。

とりあえず、上手く収まりました。あとは本番のレンズを入れるのみです。

追いつきました
雑記

20.01.14

もう加工やら何やら、追いつきました。平穏を取り戻しております。明けて早々、怒涛でした。

あまりにもメガネウェーブが怒涛過ぎて、今日はメガネノータッチデイにしました。眼鏡屋ですけど、今日だけは眼鏡が気分じゃ無かったですね。明日は回復すると思います。

尚且つ近頃、平穏な時空は、ますますこの店にいる時だけになってきていますから、仕事で必要なら早めに読んでしまわないと、という焦りも募っておりましたので、今日はこの本を読み切りました。

ヴィンテージ眼鏡の世界も、まだ黎明期なのか昇り切らずに沈み始めるのか分かりませんが、いずれにしても何かを一強に仕立て上げて、それとそれ以外みたいな区分が手を替え品を替え続いている気がします。まあでも、ヴィンテージ眼鏡の世界以外では、よく店頭でもお話しするように、1900年くらいから徐々に一強じゃない、あれもこれも良くなっちゃう時代が来ているわけで、ヴィンテージ眼鏡もそうなる、と言いますか、それは免れないのではないかなぁと思ってはいます。どの年代のどれもそれぞれに良いよね的な風になるのかなと、なれば良いなと。結局、願望込みです。

店頭で、それを実感出来る売買というのは、まだまだ少数派ですけど、3年前に比べると多くなっていますね。今回の、久々の服屋さんでの外商は、販売内容を振り返りましても、そろそろ変わりそうだなぁと感じることが出来ました。

構造主義は曖昧な理解のまま読み終えました。その構造を説明する際に、数学の構造を用いて説明していくんですけど、それがとても動的で良いです。歴史が動く瞬間に立ち会ったんじゃないか俺は、的な感動を覚えます。第三章です。いま、私が何かを考える、何かを感じるという土台が、こうやって築き上げられてきたんだなと、しみじみします。

明日と明後日は受け取りのみ営業
営業案内

20.01.10

土日休みます。受け取りのみ可能です。

_170831bk

pageTopLink