僕のテレビmegane

19.09.04

より詳細を。先方が提案してくれたカラーが絶妙でした。茶色が強すぎると、アメリカ感(軍モノのメガネ)出過ぎるなあと危惧しておりましたが、グレーとブラウンの間のような曖昧なんですけど艶やかな色で、アメリカに寄り過ぎていない感じでした。ローデンの70年代とかにもよくあるカラーですね。最高。涎じゅるりです。

待ち切れず在庫分を作る前に、自分用を完成させました。構造に問題がないか、自分の度数とプリズムで試してみたいのもあります。

フロントはゴツく見えて、実際はリムが薄くて軽い感じがあります。それを活かすために、レンズ濃度50パーセントくらいにしました。このリムの感じであれば目が透けて見えても、ごはんですよ感が無く、野暮ったい感じがありません。しかしミラーはやり過ぎました。

枠入れに注意しないと、テレビの反りかえりがフニャフニャになるくらい薄いです

鼻パッドは、ヴィンテージアセテートを使用した方も同じで、元生地から作ってもらっています。テレビフレームは、特にフレームの塊の感じが大事になってきますし、これをやってくれたのは相当有難いです。

はじめ、図面を見たときは、なんだこの鼻パッドの形は?と思いましたが、これも中々良い感じに鼻に触れています。ベストは鼻骨底部なんですけど、それよりやや上ですね。

ほかにオリジナルからの意図した変更点としましては、ブリッジを2ミリ縮めて23ミリへ、傾斜を5度以内に、たぶんそれくらいです。眼鏡技師の観点から、解決策が自明な点のみ変更しておきました。あとこの辺のバランスは、全部設計の方に投げていますが、かなり良いようにしてくださっております。頬っぺたに付かない、鼻にちゃんと乗っかるテレビフレームは初めてかも。今日の昼の通勤で使ってみました。汗だく40分の自転車にも、あまりズレずに快適さを保っていました。

ただ今回、イギリスの安定感の無さには驚愕。おかげで、リムを限界まで自分で薄く削ることのキッカケを与えてくれましたが…。リム内側の凹みやテンプルのラインの崩れ等々が散見されまして、あーってなりました。全ての仕上げはブルバキで行うので、まあそのついでに直すっちゃ直すんですけど、リムの修正まで加えると合計5時間ほど。1本に。

時間掛けまくっているので、価格どうしようかなと思いましたが、とりあえず据え置きと思っています。物に対しての値段というのもあるべきなので。とか言いつつ増税もあるし、¥3,000くらいは値上げするかも。

結局フィッティングで、テンプルは曲げています。

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