空き時間megane

19.08.12

金土日とバタつきましたが、本日は暇でした。ということで、さらに改良を加えることにしました。

テレビフレームの、テンプル問題です。やっぱり、まだ納得いかず、今日こそ決着をつけてやろうと。もっと美しさが増さないかなと、流れる感じにならんかなというのが狙いです。まだいけるんじゃ無いかと。もっとあるはず。

テンプルの断面がデザインされていないことに気づきました。フロントに対して、テンプルのデザインの配慮や気力が足りないので、注入してみました。フロントとテンプルの接合は上手くいっているので、折角のその流れを止めないように、テンプルにも柔らかさを足します。棒ヤスリで角を落とし、さらにアーチをつけて断面がカマボコ状になるようにしました。リベット付近は、敢えて角を残しております。

先程より、もう少し棒ヤスリの細目で整えております。フロントの重厚感とテレビのアウトラインの角を受けるために、リベット付近は角を残しつつ、目線を収束させるために途中からなだらかに丸みを出しています。

実用面も考慮してではあります。割と納品時のテンプルの厚みがありまして、フィッティングがしにくい状態でした。曲げる・沿わせる等々施しますと生地の偏りが生じやすく、フィッティングの装用感の向上に繋がりにくいわけです。大体手で摘んでいるところで4ミリ、この厚みでスタートしてテンプル先で終わり、そこで大体2.5ミリです。

紙ヤスリが大変で、ここからが気合です。まずは#600です。この時点で曲面の豊かさが滲み出てきました。光の当たり方が変わります。

ややピンボケ気味ですが、紙ヤスリが終わりました。この辺りから、良い予感が止まらなくなってワクワクし始めます。あとはバフです。最低でも目の細かさで2種です。

完成後。表面のトロッと感が激増です。
未処理のフレーム。反射の違いで、表面の水々しさがこれほど違います。
完成後。あのとき見たベンツ感が漸くちょっと出ました。
未処理のフレーム。フロントの丸みに対して、テンプルの偏平な部分が目立ちます。テンプルから伸びた目線が、フロントに向けて収束しません。不可逆となっており、滑らかさ足りません。

ということで、何とか完成しました。とりあえず今日は4時間ほどかかったので、これからどうしよっかなーという感じです。このペースだと、木曜日の休みに1本ずつ仕上げるみたいな感じになるので、10月過ぎまで休み無くなるなぁという。もう、そしたら秋ですね。

ちなみにあの残した角、いい感じです。ただ全体に丸みをつけるだけではつまらないですし、角を残しておいた方が今のヴィンテージメガネ界隈はアレなんで。

あ、ピルクルですね。

結局、全体の狙いや作り上げたい印象を保持しながら、その為の細部のブラッシュアップということになりましたが、セルは難しいですね。常に3次元で、どっかで固定するというような分析を許さない感じでした。

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