80年代の日本のヴィンテージです。
DCブランドブームが85年あたりから沸き始めたということと、このフレームを作っているメーカーが、95年(その前後)で倒産しているので、年代的にはどれほど新しくても90年の頭というのが判断理由です。フレームの作り、レンズのサイズ感は80年代ですね。
バブル後、良質なフレームを作るメーカーが2社倒産しており、そのうちの一つです。ヴィンテージメガネの中では(特に海外)伝説となっているMATSUDA(日本名ではnicole)も作っているメーカーでした。この前、ドーバー銀座店で復刻を初めて拝見しました。機会があれば、ぜひ見ていただきたいメガネです。攻めてます。トム・ブラウンのメガネも近いことをやっています。トラッドな格好に、メガネだけスチームパンクのちょっと危ない感じを取り入れるのが良いのではないかと思います。
話を戻しまして、クラウンパントという形のメガネです。現行のメガネもこのあたりの形が多くなり始めました。もとは40年代のフランスのフレームに起源があります。ヴィンテージの中では、一番高値で取り引きされているゾーンではないでしょうか?
メガネも、実際には顔に乗るとなりますと、そこまで形状に自由度があるわけでは無いのかもしれません。ヴィンテージのメガネを見ていますと現行のメガネを見た際に、あの年代かなとか、まさにアレだなということが多々分かるようになってきます。ついに、メガネのデザインも一周どころか二周くらいして、定番化していくのでしょうね。
つまり、ここからが重要でして、現行の物とヴィンテージの物が並列してあった際に、その違いは何か?ということに話は帰着します。長くなったので、また別にそれは書きます。