イギリスから、30本くらいフレームが届いております。ようやくレストアに着手です。
まずは、自分が気になる一本から。レンズサイズからすると、70年代に入っているかもしれませんが、作りからすると60年中頃の線もあります。フランス製です。薄い青を入れました。
テンプルは芯なしです。この年代でシューティングが入っていないのは、久しぶりか初めて見たかもしれません。綺麗ですが、フィッティングは苦労します。
精緻さはありませんが、粗雑さが良い方に働く場合もあります。蝶番のカクカクした感じは、野暮ったさを消していて良いです。
時代が進み、どんどんデコラティブになると、その極みがカザールという感じでしょうね。607のレジェンドと比較すると、蝶番のカクカク具合や、形状に近さを感じます。
大きいスクエアフレームは、全く流行る兆しがありませんが、結構好きで集めています。それこそ、カザールまでいくとやり過ぎと感じてしまう場合は、このフレームならしっくりくると思います。ツーブリッジのメガネに類似した、ナードな感じが演出できます。