まさか2022年の今頃になって、この写真集を買うと誰が予想できたか。急にその存在を思い出しまして、とりあえず全巻買いました。ビジョメガネです。
ざっくり2000年〜2010年までの雰囲気が、メガネと服の感じが分かります。メガネを提供する眼鏡屋側に主権があったのか、メガネのバリエーションが豊富です。バリエーションが豊富だけど、天地幅が狭いのは通底していて、ついこの間までこんな感じだったなと懐かしくなります。
色々あるご時世、もうこういう企画は通らないんですかね。メガネの資料としてかなり優れていますし、ファッションと連携した資料として捉えると一層稀有な気がします。しかも、当時どなたが旬だったのかも分かります。今まで収集してきたメガネ図鑑、会報、企業広告等々のどれよりも、世相を反映したメガネの資料だったので、改めて感動しました。助平心を隠すために長い文章を書いているわけではなくて、エロ本の上に少年誌を置いてレジに行く的なことではなくて、他にない資料になっているのでぜひ見てみて欲しいその一心だけです。もしあるとしても、たしかに全く無いとは言い切れませんから、それは限りなく透明に近い助平心でしょう。
そもそもコンセプトがブレていなくて、ビジョメガネに水着は無いですからね。そのお陰で、おそらく意図せず、メガネの優れた歴史的資料になっていると思います。それは私が30代半ばで、自分の記憶や思い出が重なるだけの話であって、20代前半の人が見たら全然違う感想なのかもしれないですね。メガネ細い!とか、今もこの人テレビでてるねーみたいな。
歴代ヒストリーのページを1枚見ても、錚々たるメンツです。写真集を買って知りましたが、全員載っていません。例えば宮崎あおいは載っていません。残念です。長谷川京子も載っていません。残念です。個人的な心情です。
全5巻の表紙だけ。とりあえずメガネがほぼ細い。
あと、見ていて思いましたが細いフレームは、瞳孔中心がレンズの真ん中より鼻側(内側)にだいたい置かれます。レンズの耳側の余白が多いです。そうしますとアニメのキャラクターぽく、かわいい感じになりますね。細いからキリッと強い印象だけ足されるかと思っていましたけど。かわいいのバランスがそこで取れていたんですね。
若干の内斜視はかわいいみたいな話が巷にはありますが、そういうのに近いものを感じました。ディズニーキャラクターとか、最近よく見ていていつも思いますがアンパンマンのドキンちゃんとか。鼻側の白眼が無いですからね。