お客さんから、仏教の良さを教えて頂いたのがきっかけです。岡潔の話題から仏教に繋がったことがきっかけなので、割とハッキリと分からないなりに読めています。
さっきのモノかコトかの話は、縁起周辺の話に近いんだなと。融けているとは思うんですけどね。
16.09.10
お客さんから、仏教の良さを教えて頂いたのがきっかけです。岡潔の話題から仏教に繋がったことがきっかけなので、割とハッキリと分からないなりに読めています。
さっきのモノかコトかの話は、縁起周辺の話に近いんだなと。融けているとは思うんですけどね。
16.09.10
モノよりコトの時代と言われて久しくなりました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
学生時代から店を構えるまで、モノ中心の生活を送り、今もモノを販売している身でもある以上、この関係性について考えることは多々です。
そもそも「モノ・コト二元論」なる考えが正しいかどうかを考察するべきでは無いでしょうか?
今、手元にモノがある。そのモノは欲しいと思った瞬間に立ち現れること無く、店で買う等々のコトを介在して手元にあるわけです。つまり、コトとモノは切り離せず、あくまでも融け合っているのでは無いでしょうか?前の言語ゲームの回の、量子力学の例で出した光のように、どちらかを観測するとどちらかの性質は失われ、そのもの全体が放つ良さが壊れてしまう気がします。
あれこれごちゃごちゃ申しましたが、例えモノ・コト二元論だとしても、良いモノを買った後に生じる、モノとの長い付き合いというコトも、即効性は無いですが、じんわり効いてくると思います。
16.09.10
ようやく、昨日のMステの「くるり」をみました。初期メンバーでの『東京』、良かったです。ブルバキを始めて半年が過ぎましたが、『東京』の歌詞の感じに、今の自分の状況が近いのでより一層じんわりしました。
メガネの話。エグザイルの新しいグループですか?くるりの前に出ていましたが、アキラさんの頭のサングラスが見過ごせませんでした。ゴルチエのヴィンテージですね。サイドにスプリングを搭載した、スチームパンク感満載のカッコ良いフレームです。
昨年あたり、エイサップロッキーという方が着用して人気が急騰しましたから、今から入手となると難しいでしょう。数が無いのと金額の両方で。マニアックなところ突いてくるので、ちょっと興奮しました。
16.09.09
ヴィンテージのメガネは入荷時に検品しています。その際ダメだった物(今回はリム切れ)を使って、修理の練習やら改善をしております。
いままで、アセテートとセルロイドの接合は
①溶かして継ぐ
②中に芯材を入れて溶かして継ぐ
の2パターンでした。リム(レンズ周辺)の場合は、レンズを嵌め込む際に力がリムと垂直に入るので、②の芯材を入れていました。
くっつきますが、ちょっとでも力が変に入ると、表面に薄っすら溝が出るのが気になっていました。接合が完全に切れるわけでは無いですが、もっと綺麗に仕上げたいなと。
ということで、上から透明なプラ板を貼り、融着させて表面をコーティングしてみました。
それをギリギリまで削り落とします。
バフ磨きをしていない状態です。曲げと捻りに強くなったと思います。軽く押したり捻ったりしましたが、亀裂は生じていません。
ある程度、色々試してみる必要もありそうです。今回はセルロイドで、割と融着していて透明な部分がわからないほどでしたが、アセテートだとまた違う結果かもしれません。なかなか良いくっつきをしているので、手応えは感じていますね。
16.09.09
80年代の日本のヴィンテージメガネです。
一見普通のオーバルのメガネですが、ちょっと大きめのレンズサイズと、ネイビーの綺麗な生地が特徴です。レンズ大きいと、小顔な感じに軽くなります。
あくまでもベーシックですが、ちょっとした遊びのあるところが良いです。元々女性のフレームですが、男もいけます。仕事でも使えそうな柔らかい雰囲気があります。
16.09.08
ヴィンテージのメガネの仕上がり品。ある程度の数を生産しているはずのものですが、それにしてもパーツの作り込みが常軌を逸しております。
ツーポ(枠無し)はやはりいいですね。こちらも作り甲斐があります。度数が強く、レンズの厚みがある程、様になると思います。あくまで主観です。
ブルーライトカットも兼ねて入れた薄い茶色がさらにクラシックさを引き立たせています。置いた佇まいも良いです。
美しいフレームですし、ツーポは顔の邪魔にならないので、女性にはぴったりだったなと思いました。お渡しが楽しみです。上質なウールのコートに合わせて、凛々しい感じにしたら良さそうですし、綿のステンカラーコートとかでも、ちょっとした艶感が全体に足せるので良さそう。結果、なんでも合いそう。
16.09.07
フランクリンの時に紹介したエックスブリッジのフレームですが、業界でそう呼ぶかはわからないです。なんとなくで勝手に呼んでいました。
日本名は「撫松葉型」だそうです。カッコいい…。
歴史としては、明治元年〜明治19年の間でした。
(日本の眼鏡 1967年 長岡博男著 東峰書房刊 p.34)
(同書 p.42)
これらからおそらく、さっきのフレームは1886年以前ということになります。そして一山は、明治20年以降(1887年)でした。東京の松島眼鏡店さんが開発と書いてあります。別名松島型と。銀座のあの松島さんですよね。やはり歴史は重みが違うと感じさせます。
16.09.07
今年になって、初めて当時モノのフランクリンを手に入れました。ガラスのレンズが入っています。エックスブリッジからすると、1920年より前だと思われます。
フランクリンバイフォーカルの歴史は、250年くらい前からあるそうで、最古の二重焦点レンズです。
(メガネ博物誌 1972年 R・コーソン著 梅田晴夫訳 東京書房社版 p.113〜114)
案は1716年に別の人からも出ていたそうですが、1760年のベンジャミン・フランクリン以前に実用したという証拠がない為、フランクリンが世界初で作って掛けたと記述があります。
未だに通用する仕組みというのが感動です。
16.09.07
レンズの形状のご紹介です。フランクリンバイフォーカルという物があります。写真のように、上下で違う度数のレンズを誤差無く継ぎ合わせています。写真は、70年代のヴィンテージフレームに、自分の度数でプラスチックレンズでやってみたものです。
昨今は累進レンズの性能が上がってきたので、フランクリンと言わなくとも、読書用の小玉がついたレンズとか見る機会が減りました。ですが、まだあります。ガラスもあります。ちゃんと作っています。
すでに淘汰されてはいるので、それでも尚残る理由となる利点のみ。
・遠く用と近く用の焦点が2つバシッとあるので、くっきりそれぞれが見える。
・累進レンズと比べて、目を下に向ける距離が半分くらいで済む。
・(フランクリンは)上下で違う設計のレンズを入れられる。例えば、目を内側に寄せるのが苦手な目なら、下の手元用だけプリズムを処方出来る。
などなど。最新なら絶対良いというわけでもないのが、レンズの面白さの1つです。レコードとかカメラとかと近いですね。
私なんかは、フランクリンとか小玉とか、EXでも何でも、逆にカッコいいと思っちゃいます。レンズにデザインが入ったみたいで。
16.09.06
最近の美術館は、撮影可能なところが多いですね。時代の流れに沿った対応ということでしょうか?
撮影される作品、するひと、空間を観察しまくってなんとなく感じたのは、結局のところ撮られてもへっちゃらなんだろうなということでした。
作品に用いているものが、日常生活で見かける物とか必ずしもそれ自体が不変的な美を備えている訳ではなくて、美術館、古い建物、アートのお祭りというムード云々も合わさって作品となっていると感じます。ですから、対象だけ切り取って写しても、ただの物なんでしょうね。デュシャンの泉でしたか?を深化させて、作品としての価値を空間にまで拡散させたように感じました。
量子力学の世界に近いかもしれません。重ね合わせて存在し、どちらかを観測してしまうと、一方の情報が壊れてしまうところは特に。高校物理の光の波動性と粒子性を思い出して懐かしくなりました。
昨日の言語ゲームの考え方も、まだ頭に残っています。もしみんながせーのっで、アートとしてふるまうことを停止した時に、それでも尚、ひとを惹きつける何かが残るのかどうか。それも見越して存在しているはずであって、そう考えるとアートが非アートもアートとして飲み込む力強さにただただ感嘆するばかりです。