珍メガネ
ヴィンテージのメガネ

25.11.24


モダンが1センチくらい引き出せます。伸びます。中身は弾力性がある、薄い板です。普通な顔して、なかなか興奮できる珍メガネです。初めて遭遇しました。

PAT.1014118とのことで、調べてみると実用新案で登録がありました。出願は1969年1月8日でした。実用新案も”PAT.”の表記なんですかね?その辺は詳しく無いのでお任せします。

結局何で伸びるのか?とりあえず掛け心地の改善を意図した構造であることは間違いなさそうですよね。ということで製作の意図を正しく味わおうということで調べてみました。

どうやら、モダンの後ろにつけるスポーツバンドのような感じで、伸ばして後頭部を抱え込むようなスタイルに変形することを意図して作られた構造でした。ゴルフやスキーが主なスポーツとして挙げられておりまして、そういうときに下がらないようにと。開発した方がアクティビティとしてそのスポーツをやるんかなぁとか想像しながら読んでおりました。

出願時の1969年であれば、レンズはガラスでメガネが重たい時代だったわけでして。現代はレンズはプラスチックで軽いです。おまけにフレームも弾力があって軽いプラスチックが出ています。テンプルエンドはラバーとかシリコンで粘りますし。つまり後ろが伸びなくてもメガネが下がりにくい時代を既に迎えています。ゴルフやスキーを含めた色々なスポーツ時でもです。

となりますと、この構造が要らなくなるくらいメガネ全体が進化してしまったのだと、改めて感じるきっかけとなる良いフレームでした。感慨深いものがあります。

トゲトゲの強調
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

25.11.24

銀無垢のスタッズメガネを使ってみています。かけ始めて1ヶ月くらいです。経年変化の調査です。

使いはじめた時期が秋のため、色の変化は緩やかです。黒く燻されるまでは相当時間がかかりそうです。でも、これくらいのグラデーションの時期が好きだったりします。

ようやく全体が淡い茶色といいますか金色にも見える、ほど良いグラデーションと落ち着きを得たタイミングで載せてみました。

スタッズのフレームの経年変化がめっちゃ良いですね。つい眺めながらアーチのトップを指でなぞってしまいます。ゴツゴツした感触が心地よいです。それでそのトップだけが白く光っています。その感じも良いです。

銀の燻具合に関してはパッと結果は手に入らないんですけど、実際には途中の倍速飛ばしくらいは出来ます。例えばわたしは、メガネを洗う前に入った後の風呂にしゃぶしゃぶみたいに潜らせています。程よい硫黄成分で、黒くならずに倍速燻しが出来ます。今回の飴色みたいな状態になるのに1ヶ月で到達出来たのはそれが理由です。そのショートカットが無かったら、今の時期だとこの感じに至るまでに2ヶ月くらいかかるのかなと思います。

スタッズに限らずですが、銀無垢のフレームは始まりがピークでは無いので、いつまでも楽しいです。

11月22日(土)は休み
営業案内

25.11.21

明日11月22日(土)は休みます。日曜日、月曜日は営業します。

ダイヤモンド第二弾
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

25.11.16

ダイヤモンド改造の第二弾が届きました。

ベースはMI-191です。当店で6〜7年前、コロナ前くらいから取り扱ってきましたY2Kなツーポです。これまで在庫を持っていたのはMI-206です。テンプルは同じ作りで、ブリッジが異なります。今回のMI-191は、ブリッジが尖っています。いまも在庫を保有しているMI-206は、ブリッジが流線型でやや厚みがあります。お好みで。

フレームが銀無垢で、レンズ留めのネジ・鼻パッド類が全てホワイトゴールド(K14)です。

蝶番部分、鎧側をダイヤモンドで埋め尽くしております。図面での想定は、1.5ミリのダイヤを1列10個、合計40石で埋め尽くす予定でしたが、完成は1列9個の合計36石で着地しております。

このヴィヴィアンのアーマーリングみたいな鎧を、ダイヤモンドで埋め尽くしたらめちゃくちゃ綺麗でカッコ良いだろうなと、ずっと妄想しておりました。ついに念願が叶いました。妄想を超える良さで絶句です。これで本年も、めでたくすってんてんになってしまいましたが、その甲斐がありました。形に出来て良かったです。

11月14日(金)は休み、15日(土)は14時まで
営業案内

25.11.12

明後日11月14日(金)は、店を休みます。

明々後日11月15日(土)は、14時まで営業します。

ぼちぼち商品化
ヴィンテージのメガネ

25.11.10

HOYAのヴィンテージです。立体的なレールがリム上端を走っていないパターンのHOYAですが、それもあっさりで良いです。

上のモデルは、ややデコットシューター感があります。シューターのコッテリとした漢感を、そのあっさり感が中和しておりまして、何となく気負わずに掛けられそうです。下のモデルは、シンプルで無属性で良い感じです。賢そうな雰囲気。

このあっさりパターンのHOYAは、テンプルの弾性が凄まじいです。デモレンズを見る限り「G7」という別シリーズっぽいです。第七世代??

金張表記が「G.F.」のみ。推測ですが日本製で、その頃の標準の金張りの厚みということで、1/20でしょう。

ナイロン糸とナイロンレールの取り替えを、久々に進められています。在庫化が進んでおります。いつも当店で紹介している、レールがリム上端を走っているバージョンもあります。ヨロイとテンプルの作りが堅牢で、物としてしっかりとする為に進化した感があります。要は、やや現代のメガネっぽい雰囲気を帯びているという感じです。

ブリッジのトップと、テンプルが梨地加工です。HOYAフレームの梨地加工は70年頭頃からだったはずです。会報の該当箇所をまた探しておきます。

G7とデモレンズの“HOYA FRAMES”の書体が同じなので、近い年代かと。作りや書体の違いで、70年代の前期・中期・後期くらいで分類出来ると良いんですけど、その辺の資料が得られていないのが現状です。

明日は休みです
営業案内

25.11.10

明日11月11日(火)は月例の眼科さん出張の為、店は休みます。

やっぱり欲しいかも
雑記

25.11.07

めっちゃ久々に美術館へ。会期が割と短いです。

私自身、ちょうどダイヤモンドで埋め尽くしたい欲望期に入っています。水玉はまさにいま見たい物でした。平日も混み混みかと思いきや、そんなことも無く。大満足です。

お土産コーナーで、もしあれば、かぼちゃのメタルキーホルダーを買おうと思い立ち寄ってみました。定番商品として置いてありました。もう大人だし、たしか10年前は3,000円だったよなと、まあでも奮発するかと。大人だし。

値段見て、まあ家にも使っていないレゴのキーホルダーとかあるし、やめておくかと言い訳して退散しました。前回のブログの訂正で、ファッション以外もちゃんとインフレしていました。

今年もやる予定
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

25.11.05

昨年末くらいに925シルバーに対して、ダイヤモンドのカスタムを行っております。

これをインスタに載せてからというもの、YouTubeでダイヤモンド神話の崩壊やら暴落やらの動画が出てくるようになったのは、気のせいでは無いはず。昨年のタイミングですら、暴落したおかげで当店みたいな大衆店でもカスタムの題材として扱えているのか、何だかんだ暴落していないのかイマイチ分からずです。ということで、今年も比較の為にも何かダイヤモンドで改造します。

難しいことは抜きにして、石自体はやっぱり突き抜けて綺麗です。商品として組み込まれると、手仕事の細かいごちゃっとした感じがカッコいいと思います。純粋に物として好きでハマってきたということもあり、今年もダイヤモンドカスタムは行います。

ブリッジがほんのり茶色になるくらいの燻され具合の為、ダイヤモンドを埋め込んでいるベースは、おそらく全く燻されていない様子。もうちょい土台が黒く、光沢が無くなるとダイヤの煌めきが鈍ったりバラツキが出て、一層カッコ良くなりそうです。

これで両腕52石です。次の題材は両腕で40石ぐらい埋め込む予定なんですけど、見積もりの段階で今のところ同じくらいの値段でした…。あれ、暴落は??

埋め込む為の作業料がなかなかしますし、人件費や光熱費等々の値上がりもありますから、実際にはそんなに暴落を体感でき無さそうです。人工ダイヤの台頭という側面も、神話崩壊や暴落に関係あるみたいな話ですが、細かいのをいっぱい入れる場合は作業料が嵩むので、天然だろうが人工だろうがいずれにしましても、高価で気合がいるカスタムであることに違いはなさそうです。

現場からは以上です。

これも読みました
雑記

25.11.04

2011年の本でした。初めて読み返しました。

サラリーマンのときに買っているはず。ちょっと忘れました。そもそも店をやっていなかったらインスタ等のSNSはやっていなかった人間なので、そのときはあまり響かなかったかもしれません。この度は、めっちゃ面白いと脳汁出ました。去年くらいに『疾風怒濤精神分析入門 ジャック・ラカン的生き方のススメ 片岡一竹著』とかを読んでいたおかげかもしれません。

「個人の自由」と「身近な人間の承認」の葛藤から、承認不安が生まれるというところから話が進みます。何となくですが、ファッションにまつわる物の値上がり感って、他ジャンルよりも強い気がしていまして。それはインフレだから仕方がないよねというムードに加えて、その承認“不安”と資本主義の仲の良さも関係しているかもですね。

 

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