余白vintage

23.09.19

シルエットのヴィンテージです。

フロントは微妙にカクカクしていますけど、オーソドックスのギリ範疇では無いでしょうか。普通の、ウェリントンとか四角っぽい形です。ブリッジも控えめです。

テンプルの大胆な余白を作るために、まず大きな幅が与えられています。ご覧の通り一般的なテンプルよりも幅を足された上で、中身をくり抜いています。やはりこれも足してから削ぎ落としているんですけど、それが抜群でした。この余白がデザインのメインですよと、それってめっちゃ天才の考えるやつって思うわけです。メガネは特に体積も表面積も小さいので、この発想は凄いなと思いました。

それにメガネ以外でも共通してあることだと思いますが、軽やかな雰囲気にしたり、抜きの加工を施したり云々をすると生じがちな、安っぽさみたいなものが微塵も感じられません。そういうのヨーロッパ上手いなすごいなと思います。

何となくですけど、テンプルのロゴとその周辺の雰囲気とか、全体の気品もあって爽やかな雰囲気とか、資生堂のAusleseに似ていると思いました。レンズをエメラルドグリーンにしたらとくにAusleseだと思います。

こんなにも無いということで、強い主張が生まれるのだなと感動したフレームでした。

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