大和魂注入vintage

20.01.31

イタリアのインジェクションフレーム。めちゃくちゃ処理が甘くて、おもちゃ感が強すぎるんですけど、何故か良いです。妙に良いです。

モナカのあとがくっきりと。ベトナム戦争のあたりに、日本も結構こんな感じのインジェクションフレームを作っている気がします。たまに骨董市で見かけます。アメリカに、安価なサングラスとして出していたんですかね。あれに近い、皆さんとあれが共有できていないか、まあそれに似た良さです。素朴ともまた違う、チープの一言で片付けたく無い、そういう良さです。

イタリアのネジがとにかく弱いです。触ると、毎回そう思うので、弱いんでしょう。どこの国もこの辺りの年代はそれなりに弱いんですけどね。今回も、しかも両腕とも、ちょっとひねっただけで、マイナスの頭がパチっと飛びました。ネジ抜きからレストアを始めています。

今回は、タップを1.7ミリで切りなおしました。元のネジ穴は、ネジ径もイマイチ定まらず、ピッチも今の日本の規格と異なり、結果締め上げがイマイチで、蝶番のガタつきが著しいので。とにかくそれを解消することを目指しました。

ナットで共締するため、まずは下からネジを突き出す為にも7.0ミリ丈のネジを探しましたが、プラスの頭しか見つからず、こんな感じに仕上がりました。使えることが大事なんで、こういう時はプラスネジで大和魂の注入です。イタリアのね、イタリアのメガネの、そのネジ穴にだね、日本のプラスネジを、日本の魂そのもののようなネジをだね、思いっきり差し込んでやるんですよ。メガネって、そういうもんですよ。いや、違いますね。

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