穴明けvintage

19.09.05

持ち込み。フルビューのニューモントタイプですね。

穴あけるだけなんで、加工自体は普通のメガネと変わりません。ただ、当時の精度というものを把握しておく必要があると思います。ヴィンテージ=失われしクラフトマンシップの塊=至高みたいな感覚ですと、痛い思いします。

穴の高さが左右で違います。あと、今回の持ち込みは中古でしたが、ブリッジも傾いておりました。というよりも、全体を操作することで上手く均衡を得ようと試みた形跡があります。当時は加工機も無いですし、レンズがぴっちり0.1ミリ単位で同じということも無いでしょうし、全てがほどほどで良かったんだと思います。現在はダメですね。レンズが綺麗過ぎて、左右の対称性の崩れが目立っちゃいます。

ということで、ネジの位置は諦めてブリッジを水平に戻しております。これが一番分かりやすいズレなので。もちろん、そのネジ位置に置いて、光学中心がそれぞれ狙った位置にくるように、ほじほじと穴をあけています。

どうしても巻きつるの部分はダメになっちゃいますから、今回はシリコンチューブを巻きつけて目隠し且つ掛け心地の改善をしております。

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