子どもが指を使って足し算をしていました。どうやら小3の親戚に教えてもらったらしいです。
何か問題を出してくれとのことでしたので、ある程度のところで
「1+0は?」
と尋ねたところ、3秒くらいフリーズして分からないと回答していました。ゼロは難しいとも言っていました。
本当にその通りだなと思いました。無いものを足すって、果たして足しているんですかね。ゼロを足すって何なんですかね。足さないとは違いそうですけどね。ゼロに足すなら納得もすぐに訪れるのですが、ゼロを足すって難しいですね。
以上が大人の勝手な深読みで、単純にこどもはゼロが指で表現出来ないことを訴えていました。それで足せないと。ここも勝手に深読みすれば、Φと{Φ}の違いみたいな話なんですけど。
算術として、+0はそのままと習う訳で。足し算の中では最も簡単なケースです。思い返せば、ゼロの足し算の宿題プリントは、一瞬で終わるボーナスステージ感があったなと、微かに記憶が残っています。その算術としての理解の容易さと、ゼロを足すことの納得の困難さと、そういえばその場面まで混同していました。ということで、確かに難しいねと共感して終わりました。小学生になれば分かることですし、分かっていない今の方がむしろ、分かっているかもしれないという稀有な時期かもしれないので。