純粋経験zakki

19.08.25

もちろん、厳密に言えば西田幾多郎のあれとは違うんでしょうけど、なんかそういう言葉に出来ない部分を、言葉でしか表現出来ないもどかしさ全開で書いた感じが良かったです。特にページ81の、『ケーキのためにロケットを』の章が絶品でした。それを体と心、感動と感情の二元論で、題材は必ず皆んなが摂取する食べ物で展開されます。それ故にイメージしやすく、天才すぎる!と、ズキュンと感心していました。単純に、食べ物の嗜好がほぼ一緒なので、それも面白かったです。甘い物に対するアプローチ具合とか。

『もぐ^∞ 最果タヒ著 産業編集センター 2017年』

「こんな涙に、説明できる心の機微があってたまるか」

ブルバキの、メガネを見て「ワオ!」からスタートする、それにも通ずるなと。僭越ながら。ヴィンテージメガネも、純粋に感動することの実践なんです。そうありたいわけです。

_170831bk

pageTopLink