スターリングシルバーのメガネに、ガラスのレンズを入れるところ。ガラス・フラット・ノンコートです。
ガラスのレンズですが、面取り(レンズ角の出っ張りを擦り落とすこと)と、コバ磨き(レンズ周辺をツルツルにすること)を行います。特にコバ磨き。そうしないと、知らないうちに、使っていてレンズにバリが入ることがあります。衝撃とかで欠けないように摩擦を減らしてあげることが大事です。
この仕上げがしていない物を見かけますので。手元にありましたらご相談ください。
16.09.23
スターリングシルバーのメガネに、ガラスのレンズを入れるところ。ガラス・フラット・ノンコートです。
ガラスのレンズですが、面取り(レンズ角の出っ張りを擦り落とすこと)と、コバ磨き(レンズ周辺をツルツルにすること)を行います。特にコバ磨き。そうしないと、知らないうちに、使っていてレンズにバリが入ることがあります。衝撃とかで欠けないように摩擦を減らしてあげることが大事です。
この仕上げがしていない物を見かけますので。手元にありましたらご相談ください。
16.09.23
ブルバキとしても、困惑中の代物です。80年代のシャディーキャラクター、アーネルタイプ。写真の通り、単色ブラックです。お好きな方ならご存知のダブルダイヤリベットですね。
何が困惑かと申しますと、日本の倉庫から70年代〜80年代のフレームとともに1本だけ出てきました。日本にも卸をしていたんですかね?ドイツ、フランスものは紛れて出てきますが、アメリカ物で、まさかのシャディーキャラクターです。
シャディーキャラクターの存在自体も諸説ありますし、何とも言えませんが、共通しているのはタートが何らかの形で関係してくることでしょう。
ジェームズディーンのメガネは、タートオプティカルと言われていますが、実際タートのアーネルでダブルダイヤのリベットは存在していないと言われています。私も見たこと無いです。あったかもしれません。真相は闇です。
色々あいまいだからこそ、タートがなんらかの形で関係する、シャディーキャラクターのアーネルタイプ(ダブルダイヤ)に注目が集まってくるのでしょうね。不思議な魅惑があります。
ただ残念、サイズが48□24なのでサングラス用かと。
16.09.21
良いものが遺っていたということが有難い。90年代の日本のフレーム。クオリティは遊びのレベルでは無いですね。だからこそ美しいのでしょう。日本のヴィンテージメガネも、なかなか面白い物がたくさんあります。今よりもよっぽどメガネで遊んでいたのではないかと思うほどです。
16.09.21
先ほどの山からの一品。ブローの複式はねあげサングラス。80年代らしいちょっと大きめレンズ。濃い色のレンズを入れても、しまった印象になり過ぎず窮屈に見えないので良いですね。
単式は最近でも割と見かけます。上のみレンズが入り、はねあげたら何もなくなるメガネです。
今回のものは複式なので、はねあげても土台にナイロールフレームが付いています。下の枠がないフレームです。度付き対応の、はねあげです。
レストアしてて面白かったのが、眉の部分と腕の部分のくすみ具合が違うことの発見です。素材の差がありました。
眉の部分のみ、セルロイドでした。アセテートに比べて光沢は出ますが、その分、素材としては弱くなります。その差がくすみ方の原因でしょう。ヤスリとバフで綺麗に戻りました。あとは、私好みに鼻パッドを卵甲風の有色鼻パッドに変えて完成です。
バイク乗るときとか良いですね。バネも生きているので、跳ね上がり方がシャキッとして良いです。
16.09.21
テンプルサイドの彫金。手彫りです。余白を残してあります。滑らかな面の美しさを残すということもありますが、使用していくうちに自然につく小傷の感じも好きというのが理由です。経年変化の余地が残してあります。繋ぎ目が分からないほど精密に彫ってあります。
今の時代にはオーバースペックなほど美しいのかもしれません。ちょっとした崇高さを感じるくらいに。だからこそ愛でたくなりますし、遺していきたいと思えるのではないでしょうか。どうでしょうね。
16.09.21
選別と、ある程度のレストアをして、最終的に販売できそうなものをピックアップしていきます。
16.09.19
およそ、レンズの発注から1週間でお渡ししております。それは、レンズが特注になると切削やカラー処理、コーティングの蒸着に時間がかかるので、レンズだけでも日数がかかるからです。
その間ブルバキでは、再磨きや、プレフィッティング時の側頭幅に合わせて、腕の開きをヤスリで広げたり、鼻盛りしています。
デザインの良いメガネは掛け心地があまりよろしくないという認識がチラホラあるようですが、基本的には現行のものもヴィンテージも、適切にフィッティングしてあげれば、装用感は改善できます。
鼻盛り後。さらに腕の開きをヤスリで広げました。たくさん削ると、フロント部分と接するところに段差が出来てしまうので、そのフロントの段差も削り、これからバフで磨きの仕上げをするところです。
手間をかけてお届けしております。お待たせすることになりますが、ご容赦下さいませ。
16.09.18
925シルバーのメガネがようやく仕上がりました。念願です。ネジ穴のステンレスの補強部分以外、全て925シルバーです。彫金は、和彫りです。無機質なメガネに、有機的で美しい模様が躍動しています。
昨今のメガネについて感じることは、
①オシャレなアイテムになったけど、オシャレのフィルターを通れるメガネのデザインの幅が、むしろ狭まっていないか?
②最終的に憧れを抱くようなメガネは何か?機械時計やジュエリーのように、受け継がれていくようなものはないのか?
でした。①に関しては、ヴィンテージのメガネの範疇で、②に関してが、この925シルバーのメガネの範疇だと考えております。
そうしたときに、ヴィンテージとシルバーのメガネの風合いも値段もその他諸々に差異があるわけですが、現状に対しての自分なりの回答として、同等であるという感覚もあります。理想論ですが、常に掲げていたいのです。
16.09.17
NHKの連ドラで、2016年上半期の「あさがきた」の脇役、のぶちゃん(主人公の娘の友達)のメガネは良かった。レンズが恐ろしいほど白く反射していました。あれ、ちゃんと度付きで今も作れます。もちろんブルバキでも可。おそらく、ガラスのフラットレンズ、ノンコートです。反射の具合も、反射防止コーティングのない明治時代に合わせるマニアックさでした。
現行のメタルの丸メガネでも、そういったレンズに変えることで雰囲気はガラッと変わります。物自体もそうですし、掛けた佇まいもインテリっぽくなります。フレームよりも、レンズの見た目の方が重要かもしれません。正面から見たら、一番面積が広いのはレンズですからね。
変わりまして、下半期とと姉ちゃんでは、主人公のお父さん、友達の星野ともに緑色の反射光で、反射の具合もほどほどでした。反射防止コーティングは、大戦以降なので時代とマッチはしていません。ただ、テレビの世界は役者さんの顔が命です。レンズが入っているだけでも珍しいなと思いました。メガネキャラの俳優・芸人さんでも、レンズ無しは多々います。
レンズの材質、色、コーティング、表面カーブ、見た目に影響するポイントはいくつかあるので、レンズで遊ぶのも手だと思います。今なら、まだあれこれやりようがあります。
16.09.17
キレイとか面白いとかスゴイという感覚からスタートしたい、そこを大事にしたいなあと考えています。オシャレとの距離感は常に葛藤になるので、難しいなと感じるときも多々あります。