アーカイブ:6月2018

閲覧用
雑記

18.06.10

最近、古本ソムリエが出入りして下さっています。木曜の定休も、結局店で加工等々をほとんどしておりまして、大須や鶴舞の古本屋に巡れていない状況ですから助かります。

それに、自分ではいつもは買わないゾーンを持ってきてくださっています。それでいて、私の好みから外れすぎない絶妙なポイントを持ってきてくださる、その匙加減がいい感じです。受動的に自我が拡張されるのが、一番心地よくて面白いですね。

ということで、閲覧用です。映画のポスターの図鑑が特に面白いです。お客さんとも話になりましたが、そもそも図鑑なら大体何でも面白いですね。そんな気がします。

時計の雑誌は、皆さんで見てください。最近、あらゆる角度から、あらゆる方面から私の時計欲が刺激されて困っています。

枠入れ完了
ヴィンテージのメガネ

18.06.10

ローデンのリチャードです。ようやく枠入れ完了しました。レンズは、ニコンのシーマックスです。古のフレームに、最新のレンズを詰め込みました。しびれます。

加工に相当時間がかかりました。サーモントであれば大体そうなんですが、どうやらリチャードは、一層眉部分とレンズが干渉しやすいです。そしてこの年代の特徴でありますが、フレームカーブはキツめです。よって現行の非球面レンズには合わないので、フレームカーブを落としつつ、レンズは薬研調整で折衷案を狙います。眉パーツの生地は縮んでいますから、ネジを外すとネジ穴同士がズレます。ドリルで穴を広げて無理なくフレームに止めます。

ぼちぼち大変なんですけど、今日は手が空いていましたので、その場で加工してお渡し出来ました。ニコンのプレカール加工がレンズに施されていなければ、もっと苦戦を強いられていたかもしれません。当時は、年配者だけが掛けていたというわけではなさそうなので、同様に縁が厚いマイナスレンズも入れていたはずです。もっと苦労していたのか、それとも加工の精度がそこまで出ていなかったので、細かくチェックしなくても良かったのか…。ちょっと謎でした。

とりあえず、上手く収まりました。やっぱりカッコいいです。

非売品
雑記

18.06.09

ヴィンテージの眼鏡屋も、メガネ業界の土台で商売させてもらっています。先人が培ってきたものがあって、その上に成り立っています。穢すことは許されないと考えております。

いい本が手に入りました。私もまだまだ勉強です。

店内閲覧可です。

1日で読破
雑記

18.06.09

NHKのドキュメンタリーで、ナイキの創業の話がやっていました。撮りためていたものの中にあり、いつの放送かは分かりません。放送のキッカケは昨年に出版された「シュードッグ」という本みたいです。ナイキの創業者が書いた自伝です。

放送が良かったので、本も読んでみました。ここ最近、本を読み切ることが少なかったですが、昨日の丸1日を使い切って読みきりました。暇ならひまで、伝票処理やら次のイギリスのリストを確認するやら、入荷分を綺麗にするやら、沢山やることがありますが、これは後回しに出来ない、退っ引きならないことだなと感じまして、あくまで仕事として読みました。言い訳です。

自分のちっさな人生と、偉大な人の人生を重ね合わせて考えること自体が畏れ多いことですので、何とも感想が言えません。ただ、まだまだこれからだなと、発奮しました。

レンズ変更
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

18.06.05

何度もしつこい、あのスターリングシルバーのメガネです。レンズの形を変えてみました。カラーは、ブラウンの25パーセントです。

レンズの形が変え放題と申しましたが、ブリッジ幅が16ミリでした。レンズの形や色、または瞳孔間距離等々を加味しますと、ある程度良さそうな形は制限されてきます。

今回は、私の瞳孔間距離65ミリに合うようにしました。これが、おおよそ日本人の男の平均的な値です。よってレンズサイズ49ミリにしてあります。ツーポイントは、ネジが視界に入って気になりやすいので、そもそも程よくレンズが大きい方が良いでしょうね。

初期の細長い、カッコいい感じも残したかったので、横に潰した八角形にしてみました。思った以上に良くなったと思います。

ロジウムのかかっていないK14のホワイトゴールドは、やや黄味がかっていますので、ブラウンのレンズと相性が良いですね。

無理やり、手持ちのCR-39で加工しました。最後の最後に気が緩み、レンズ縁が欠けていますが、本番はちゃんとします。

メガネ枠はローデンストック
修理とメンテ

18.06.05

リチャードの枠入れ中です。リチャードのデザインの良さは、ローデンストックというブランドや、リチャードの知名度を除いても伝わります。眉毛メガネの中でも、頭一つ飛び出てデザインが優れています。レンズのスッキリさと、眉パーツの立体感が決め手でしょうね。

逆に、おじいちゃん感を出したい場合は、リチャードでは無くても良いかもしれません。今回は、リチャードを知らなかった方にご購入していただきました。

カラーレンズ入れました
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

18.06.05

スターリングシルバーのメガネ、在庫品です。サンプルです。銀無垢のフレームに、25%のグリーンレンズを入れました。想像以上に良いです。

流石に、お客さんで銀無垢で色を入れるという話は今のところ無いです。サングラスでは無い、掛けっぱなしで一日中いられるような濃さのレンズを入れるのは、銀無垢でも良いですね。

カラーレンズの場合は、濃茶でセル巻きさせると一層良いかもしれないですね。

プレスの柄が入っています。今年は、銀無垢のラインが動くかどうか分からなくなってきましたし、手彫りの彫金が煌きすぎて、身に付けるとなると派手という認識で嫌がられる傾向にあるので、違いを比較出来るように仕入れました。プレスだと、大分落ち着いた感じです。

個人的な考えですが、これくらいの物になりますと、いつまでもファッションの中で違和感であって欲しいとは考えています。ファッションとして、現段階でドンピシャではまっていれば、いつかは廃れますから。なので私は、ビッカビカに煌めいたほうが好きです。美しいことは、やり過ぎればアンファッションとして認知されますし、その美しさとファッション性が離れるポイントが、一番楽しい気がしてきました。

あとはそうですね、心地よい音楽を聴く、素晴らしい絵を見る、雄大な景色を眺める等々、美しいなあと感じるタイミングは多々ありますが、その感情と直結させたいというのもあります。

つまり、身に付ける物はカッコよさという尺度を用いて、その他諸々は美しさを尺度にするという分離を、極力美しさという尺度で統合したいという、突き詰めたところで特に何も無さそうなことを気にかけています。

おかわり
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

18.06.02

スターリングシルバーのメガネを、おかわりしました。まだ無くなっていないのに。もちろん、ホワイトゴールドの無垢パッドに変更です。

少々意地の悪い、囲い込みみたいなことをしてみました。このフレーム自体は、たしか2000年前後のモデルです。メーカーさんのオリジナルです。次の生産体制に入ったときに、古いモデルですとリピートをかけないことが予想されましたので、買占めました。と言いましても、合計2本です。金額の重みは相当ですが。

テンプル長の表記が135ミリとなっていますが、フロントの付け根からの測定で140ミリあります。この長さは、現在の標準的な大人のメガネの長さです。バチ先テンプルで重量バランスも良く、摩擦が生まれてメガネが掛かりやすい構造です。これは、オリジナルの一山と同じテンプルエンドです。いずれにしても、プラスチックレンズが組み込まれますから、メガネとしての機能が十分に満たされており、デザインだけでは無いという点も加味して、在庫に踏み切りました。

バタバタして手がつけられていませんが、レンズの形を変えて2本同時にディスプレイしようかなと考えています。あと、年末までに売れなかったら、自分で使わせて頂きます。

今年の銀無垢の生産が、ひょっとすると無いかもという通達を頂いております。過去2年、年1回は工場が動いていましたが、今のところ未定ということで、微力ながらメーカーさんの在庫減らしに協力したいというのも、このタイミングでのストックの理由に挙げられます。苦しいのは皆んな一緒的なやつです。

クリップオン
メガネのはなし

18.06.02

久々に作りました。クリップオンです。

ブルバキの黎明期にはお世話になりましたが、昨年はほとんど作らずでした。色々理由はありますが、一つはクリップフレームの品質の安定しなさがありました。とりあえず、今年の感じは良さそうです。

偏光板ではなくて、プラの1.60で染色をして作りました。その変更で、結構作りが良く見えるようになったのは良かったです。CR-39の場合は、レンズ生地に粘り気がなく割れやすいので、穴を開ける場合は使用不可です。脆くて、捻れると割と簡単に亀裂が入ります。屈折率1.60の平面を使用します。ですからその変更で、ちょっと値段は高くつきます。

仕上げが綺麗なフレームですと、クリップフレームの仕上げの荒さが目立ちますが、USSであれば、むしろそれが合わさって非常にカッコよく仕上がるのも発見でした。

サービスで、マイナスネジに変更です。メガネフレームが舶来品ですので。カルティエのサントスをイメージしております。

トムフォードの鼻盛り
修理とメンテ

18.06.01

トムフォードの鼻盛り。相変わらず多いですね。アジアンフィット的な物も出ていますが、それ以前のフレームで不調を訴える方が多いです。

レンズサイズは、全般的にやや大きめ。トムフォードのメガネは、おそらく70年代くらいのデザインがメインです。黒のフレームをよく見ますが、このグラデーションの茶色は、それこそ70年代のオプチルのディオールやダンヒルのような、妖艶な雰囲気を醸し出しています。色味は結構好きな感じです。

そもそもTのマークがなければ、一瞬70年代のフレームに見えなくも無いです。

最後は、バネに注油して終わりです。

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